住友財団修復助成30年記念 特別企画 
「文化財よ永遠に」東京国立博物館本館1階にて。東京国立博物館の場合は、仏像修復でした。

現在は、日本の文化財修理は、「現状維持」が原則、つまりこれ以上損傷や劣化が進行するのを抑える。色を塗ったり、箔を押したりはしない。
だけども、昔の修理ではそんな原則は無いので、傷んだ像に色を塗ったりしたそう。
確かに、仏像の現状維持は、難しいかも。
文化財は、繰り返し修理したからこそ、現代まで伝わっているのだし。古いのが良いって、昔の人々はそんなに思って無くても不思議じゃない。

修理工程ガイド、なるものありました。
この千手観音菩薩立像の場合、
近代の修理で、真っ白に胡粉で塗られていたで、平成の修理では、彩色を取り除いたとのこと。
脇手は、全て後の時代、といっても平安後期から江戸時代、に作り直された物だったけど、その履歴は仏像がたどった歴史なので、これらの脇手は補修して接合しなおした。

何を残すのか、何をどこまでするのか?
難しい。


面白かった。