ロバート・デ・ニーロ、アル・パチーノ
どちらも本当に素晴らしい役者さんで
若き日のヴィト・コルレオーネ(ロバート・デ・ニーロ)
マイケル・コルレオーネ(アル・パチーノ)と
見ごたえたっぷりです。
一代で巨大ファミリーを築いたヴィト・コルレオーネの
若き日と現在のドンであるマイケルとの対比が素晴らしいです。
本当に、ゴットファーザーは対比の演出が素晴らしいといつも
思っています。
言葉が稚拙で本当に申し訳ないと思っているのですが
1もそうですが本当に言葉で表せないのです。
一つ一つゆっくりと積み重ねられたずっしりと重く
味わい深い映画なのです。
自分が年を重ねるごとに映画が奥深くなっていきます。
父親が偉大過ぎると息子は苦労しますよね。
父の様に強くなければならないと。
守るべきものを必ず守ろうと。
守ろうとすればするほど最も大切ものを失い
強くあろうとすればするぼど周囲に人がいなくなる。
今にも重圧に押しつぶされそうなマイケルに
母性本能をくすぐられます。
ちなみに去っていくケイを10代の私は酷い女性だと思いました。
あのマイケルへの仕打ち。
30代の今、ケイと言う女性はとても自立した自分を持っている格好いい女性で、
だからこそマイケルの妻でいられたのだと思えます。
(そんなケイが認めるほどマイケルがいい男でもあります(笑))
ちなみに、一番タフで損な役回りだけどあなたがいないと
一番困るポジションの相談役のトムが大好きです。
私の勝手の想像では、トムの奥さまは結構な年上で設定されています(笑)
だってトムにも子供の様に甘える時間があってほしいと思うのです。
後半のシーンは、私は三国志の漫画を思い出します。
諸葛亮孔明の「泣いて馬謖を斬る」
マイケルの場合は憔悴しきって無く事すら出来ないでしょうが
上に立つ者の苦悩は本当に計り知れないと思いました。