ソフトバンク京都ソーラーパークが運転開始、全量買い取り制度の施行に合わせて
(日経BP Tech-On!)
ソフトバンク グループで自然エネルギー事業を手がけるSBエナジーは、2012年7月1日に太陽光発電所「ソフトバンク京都ソーラーパーク」(京都市伏見区)の運転開始セレモニーを開催した。(以下略)

[コスト計算]
(m^2 は 平方メートルの意。以下同様)
【1】《火力発電と太陽光発電のコスト比較》
1,160世帯の人数をかりに3,000人(2.58人/世帯)とすると、京都市伏見区の人口密度は4,590人/km^2であるので、
このソーラーパークは0.65km^2に居住する人口の電気をまかなうことができる。(住宅地・山間部ひっくるめて単純に平均)
居住面積/発電面積=0.65km^2/89,000m^2=7.30倍
住宅地の7.3分の1の発電所敷地面積が必要▼
火力発電なら、例えば横浜火力発電所の数値を用いて、
発電量/発電面積=3,320,000kW/440,000m^2=7.55kW/m^2
京都ソーラーパークでは
発電量/発電面積=4.2MW/89,000m^2=47.1W/m^2 ← 火力発電の160分の1の発電量(発電所面積あたり)
上記火力発電所の発電によって賄われる居住面積は
居住面積(太陽光)×単位面積あたり発電量(火力/太陽光)
=0.65km^2×7.55kW/47.1W=104.2km^2
人口密度が同じとすれば、104km^2に居住する人口の消費電力をまかなうことができる。
(ちなみに京都市の面積は828km^2)
居住面積/発電面積=104.2km^2/89,000m^2=1168.5倍
住宅地の1200分の1強の発電所敷地面積で済む。▼
面積あたりで言えば、上記したように火力は太陽光の160倍効率が良い。
【2】《土地に関する計算》
このソーラーパークの土地代を調べてみた。下記HPにて。
http://www.city.kyoto.lg.jp/gyozai/page/0000107249.html
現地に比較的近い西京区の数値を使った。
3,466万円/268.66m^2=12.9万円/m^2
12.9万円/m^2 × 89,000m^2 = 114.82億円[1]← ソーラーパークの土地代
一方、我が国の1世帯あたりの電気料金は、概ね月10,000円(12万円/年)である。
1位:石川県11,318円 ~ 47位:宮崎県7,795円
下位に九州地方と東北地方が入っているし、一方で秋田県・岩手県が上位にあるなど、同じ地方でもエネルギー構成比において電気とガスの比率が異なるのかも知れない。
http://www.tonashiba.com/ranking/pref_livingspace/utility_p/10030022
この資料によると、京都府は97,744円。
97,744円×1,160世帯=1.133億円[2]← 京都府1,160世帯の年間電気料金
[1][2]から、
114.82億円 ÷ 1.133億円 = 103
土地代だけで電気料金103年分である。
つまり、消費者から徴収した電気料金を全て土地購入費用に当てたとして(発電コストゼロ)、103年かかる。火力発電では8ヵ月弱である。
まあ土地は多分買い上げるのではなく貸与だろうから、実際はこれほど多くはないだろう。
また遊休地であれば、有効な利用法ではある。
(同様に戸建住宅の屋根もある意味「遊休地」と考えることはできる)
太陽光発電システムは、1世帯(3kW)の導入に現在約200万円かかる(これだけでも電気料金20年分!)。
ソーラーパークによる大規模発電だとコストダウンできるとして仮に150万円▲としても、設置費用総額は17.4億円となる。
これだけでも15.3年分の電気料金である。
これが成り立つのは42円/kWhという法外な(←いや、法律で決まったんだけど^^;)買い取り料金のためであろう。(従量電灯契約の場合、電気料金は約23円/kWh)
ちなみに、太陽光発電パネルの平均寿命は20年とか25年~30年と言われている。
致命的なことは、太陽光発電はひたすら二次元的システムということである。(現システムでは)積み重ねて設置することはできない。重ねると上の層が日光を吸収してしまい、下のパネルに日光が届かないのである。工業生産におけるような、大量生産によるコスト削減効果はほぼない。ただひたすら設置面積を(二次元的に)広げるのみである。
ただし、設備を集中することにより、戸建て住宅の屋根に設置したときと比較して
メンテナンス費用は低減されるかも知れない。零細農業と大規模集約農業に例えれば良いであろうか?
(追記)
【3】《売電に関する計算》
一般的に、太陽電池の出力(kW)に1,000を掛けると、年間電力量(kWh)になる。
(言い換えれば、年間1,000時間(1日あたりフル出力で2.74時間(!))相当の発電量しかない)
(夜間は当然出力ゼロだし、曇天や雨天では出力が落ちるし、朝夕は太陽の入射角で出力は少ないし、冬は日照時間や太陽の入射角で出力が落ちるし、暑すぎても熱による損失が大きくなり出力が低下する。それらを均して。)
4.2MWだと、年間電力量は1,000を掛けて4,200MWhとなる。これに42円/kWhを掛けて、
4,200 × 1,000 × 42 = 176,400,000(円)
年間売電収入は1億7640万円。
この収入で土地代を支払った場合、114.8億/1.764億=65.79年
設置費用をペイするまでに17.4億/1.764億=9.86年
《ちょうど今(7/8 13:00)、KBS京都テレビの報道番組(再放送)で流れたところによると、総工費は13億円だそうである。(土地代の有無は不明)上記の75%である。上記▲の1世帯あたりの設置費用(=総工費とする)150万円は112万円と訂正される。》
そうすると、
設置費用をペイするまでに13億/1.764億=7.37年
上記1.133億円からすると、1.764億円は56%アップということになる。
以上。
(日経BP Tech-On!)
ソフトバンク グループで自然エネルギー事業を手がけるSBエナジーは、2012年7月1日に太陽光発電所「ソフトバンク京都ソーラーパーク」(京都市伏見区)の運転開始セレモニーを開催した。(以下略)

[コスト計算]
(m^2 は 平方メートルの意。以下同様)
【1】《火力発電と太陽光発電のコスト比較》
1,160世帯の人数をかりに3,000人(2.58人/世帯)とすると、京都市伏見区の人口密度は4,590人/km^2であるので、
このソーラーパークは0.65km^2に居住する人口の電気をまかなうことができる。(住宅地・山間部ひっくるめて単純に平均)
居住面積/発電面積=0.65km^2/89,000m^2=7.30倍
住宅地の7.3分の1の発電所敷地面積が必要▼
火力発電なら、例えば横浜火力発電所の数値を用いて、
発電量/発電面積=3,320,000kW/440,000m^2=7.55kW/m^2
京都ソーラーパークでは
発電量/発電面積=4.2MW/89,000m^2=47.1W/m^2 ← 火力発電の160分の1の発電量(発電所面積あたり)
上記火力発電所の発電によって賄われる居住面積は
居住面積(太陽光)×単位面積あたり発電量(火力/太陽光)
=0.65km^2×7.55kW/47.1W=104.2km^2
人口密度が同じとすれば、104km^2に居住する人口の消費電力をまかなうことができる。
(ちなみに京都市の面積は828km^2)
居住面積/発電面積=104.2km^2/89,000m^2=1168.5倍
住宅地の1200分の1強の発電所敷地面積で済む。▼
面積あたりで言えば、上記したように火力は太陽光の160倍効率が良い。
【2】《土地に関する計算》
このソーラーパークの土地代を調べてみた。下記HPにて。
http://www.city.kyoto.lg.jp/gyozai/page/0000107249.html
現地に比較的近い西京区の数値を使った。
3,466万円/268.66m^2=12.9万円/m^2
12.9万円/m^2 × 89,000m^2 = 114.82億円[1]← ソーラーパークの土地代
一方、我が国の1世帯あたりの電気料金は、概ね月10,000円(12万円/年)である。
1位:石川県11,318円 ~ 47位:宮崎県7,795円
下位に九州地方と東北地方が入っているし、一方で秋田県・岩手県が上位にあるなど、同じ地方でもエネルギー構成比において電気とガスの比率が異なるのかも知れない。
http://www.tonashiba.com/ranking/pref_livingspace/utility_p/10030022
この資料によると、京都府は97,744円。
97,744円×1,160世帯=1.133億円[2]← 京都府1,160世帯の年間電気料金
[1][2]から、
114.82億円 ÷ 1.133億円 = 103
土地代だけで電気料金103年分である。
つまり、消費者から徴収した電気料金を全て土地購入費用に当てたとして(発電コストゼロ)、103年かかる。火力発電では8ヵ月弱である。
まあ土地は多分買い上げるのではなく貸与だろうから、実際はこれほど多くはないだろう。
また遊休地であれば、有効な利用法ではある。
(同様に戸建住宅の屋根もある意味「遊休地」と考えることはできる)
太陽光発電システムは、1世帯(3kW)の導入に現在約200万円かかる(これだけでも電気料金20年分!)。
ソーラーパークによる大規模発電だとコストダウンできるとして仮に150万円▲としても、設置費用総額は17.4億円となる。
これだけでも15.3年分の電気料金である。
これが成り立つのは42円/kWhという法外な(←いや、法律で決まったんだけど^^;)買い取り料金のためであろう。(従量電灯契約の場合、電気料金は約23円/kWh)
ちなみに、太陽光発電パネルの平均寿命は20年とか25年~30年と言われている。
致命的なことは、太陽光発電はひたすら二次元的システムということである。(現システムでは)積み重ねて設置することはできない。重ねると上の層が日光を吸収してしまい、下のパネルに日光が届かないのである。工業生産におけるような、大量生産によるコスト削減効果はほぼない。ただひたすら設置面積を(二次元的に)広げるのみである。
ただし、設備を集中することにより、戸建て住宅の屋根に設置したときと比較して
メンテナンス費用は低減されるかも知れない。零細農業と大規模集約農業に例えれば良いであろうか?
(追記)
【3】《売電に関する計算》
一般的に、太陽電池の出力(kW)に1,000を掛けると、年間電力量(kWh)になる。
(言い換えれば、年間1,000時間(1日あたりフル出力で2.74時間(!))相当の発電量しかない)
(夜間は当然出力ゼロだし、曇天や雨天では出力が落ちるし、朝夕は太陽の入射角で出力は少ないし、冬は日照時間や太陽の入射角で出力が落ちるし、暑すぎても熱による損失が大きくなり出力が低下する。それらを均して。)
4.2MWだと、年間電力量は1,000を掛けて4,200MWhとなる。これに42円/kWhを掛けて、
4,200 × 1,000 × 42 = 176,400,000(円)
年間売電収入は1億7640万円。
この収入で土地代を支払った場合、114.8億/1.764億=65.79年
設置費用をペイするまでに17.4億/1.764億=9.86年
《ちょうど今(7/8 13:00)、KBS京都テレビの報道番組(再放送)で流れたところによると、総工費は13億円だそうである。(土地代の有無は不明)上記の75%である。上記▲の1世帯あたりの設置費用(=総工費とする)150万円は112万円と訂正される。》
そうすると、
設置費用をペイするまでに13億/1.764億=7.37年
上記1.133億円からすると、1.764億円は56%アップということになる。
以上。