セルロースからバイオエネルギー(エタノール)をつくる

(現代化学 2009年8月号)
現代化学 2009年 08月号 [雑誌]

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ちなみに、

 デンプン(α-1,4-グルカン、米・小麦・トウモロコシ。ヒトが食用にできる)

 セルロース(β-1,4-グルカン、紙の原料、木材・籾殻や稲わらなど。牛・羊・ヤギなどが食用にできる)



■どのくらいのエタノールが採れるか?



・日本で稲わらや籾を一所懸命に集めてエタノールを作っても、トウモロコシより効率が格段に悪い。たぶん原油の輸入量の0.3%程度のエネルギーしかつくれない。



■たとえ少なくても原油に代わるものを作れば日本のためになる?



・稲わらなどは堆肥の原料(有機肥料源)にして土に戻すべき。←窒素肥料1tを作るのに、同量の化石燃料が必要。

・開発途上国では、稲わらや麦わらは牛などの飼料。わざわざ奪うメリットがない。

(結論)農業残渣(ざんさ)からエネルギーを作るのは本末転倒。



■世界に目を向けて、農業不適地で作れば?



・条件の良い草原では放牧が行われている。

・条件の悪い草原ではあまり育たないし、収穫や運搬にエネルギーコストがかかる。

・降雨量の少ない土地で刈り取ると、砂漠化を引き起こす(本末転倒)

・畦道の脇では?⇒大量生産が難しい。

・非食用作物(アブラヤシとか)では?⇒大量生産するには食用作物と競合。



■休耕地(約3億ha、穀物の値崩れを防ぐために存在)では?



・休耕地に(エタノールになりにくい)セルロース源作物を植えるより、穀物を作った方が良い。



(結論)セルロースからのエタノール生産技術はきわめてバランスを欠く技術であり、エネルギー的には期待できない。

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てな内容でした。