(追記)

母の日ついでにもう少し・・。

 

大人になり私や妹がお給料をもらう社会人になると

いっそう遠慮がなくなって、母の日だけでなく、誕生日にも

遠まわしにねだるようになった。

 

社会人時代、とてもお金がきつかった頃、

「お母さんごめん。いま余裕がなくて」と電話であやまると

母は「やーねー。冗談よ、ジョーダン!」

と言ったが、母の本音はわからない。

 

「メグ(妹)は誕生日にも毎回けっこう高いものくれてたわよ。キタムラのバッグとか」

と、やはり母曰く冗談 の体裁で知らせてきた。

 

首尾よくイイモノを娘からもらえればラッキーだし

反発されたら「冗談よー」と言えばいい。

母親としてのプライドを保ったままの、母お得意のおねだりだ。

 

それを聞いた娘がどう思うか、という視点は母にはなかった。

 

コネ入社&実家住まいで、多少のお金を家に入れたところで余裕のある妹と

コネは一切頼らず、自力で東京で一人暮らしをしながらを食いしばって働いていた私とでは

歩んでいる道の険しさが違う。

もちろん、自分で選んだ道だからそこに後悔はなかったが、当時の給料差は歴然としていた。

手元に残るお金には月々おおよそ15万くらいの差であったと思う。

 

いちばんきつい頃、私の収支は毎月ほぼゼロか赤字だった。

借金だってあった。 母だってそれを知っているはずなのに

https://ameblo.jp/daisychains1993/entry-12572806669.html?frm=theme

親子とはいえ言っていいことと悪いことがあるはずなのに、

そんなことに配慮はできないほどに、母は無邪気なひとだった。

 

借金を完済し仕事も順調になってからは

エルメスのスカーフ、シャネルの口紅、母の好きなデパートブランドのストールなど

私なりに結構奮発したりもしたけれど、

それでも母は、乾いた砂漠のように、もっと・もっとと欲していた。 ように見えた。

 

私たち姉妹が結婚してからは、母の日、誕生日に加えて

敬老の日もプレゼントを欲しがるようになった。

 

主人の祖母2人、私の祖母1人。

結婚してから10年ほどは祖母がまだ3人健在だったので、

敬老の日はその3人へ贈り物をしていた。

 

外食だの旅行だので元気いっぱいの父や母には

敬老の日の贈り物は未だ要らぬだろうと思っていた。

 

あるとき母が

「メグ(妹)のとこは敬老の日もくれたわよ」と、嫌味っぽく私に言った。

 

母はどうしてこういうことを口にしてしまうのだろう。

 

私は、ちっとも堪えていない涼しい顔をつくろい、

「そりゃあ、あっちはユキ&タマ(孫娘二人)がいるんだから。

孫からしたら敬老の日の対象でしょうよ。

いつも色々と孫たちに貢いでるんだから、敬老の日はあちらから回収してください」

 

母がいつもやってきたように、冗談っぽく、明るく笑いながら

私も意地悪く言いかえした。

 

母はうらめしそうに

「あんたはほんとに昔からケチなんだから!あーあ!」

と言って、自分はなんてかわいそうな親だろうという口調で、親不孝な娘を罵った。

 

私は聞こえないフリをして退散した。