父は神経質なひとで、衛生面、電化製品などの安全面で

妻子にたいして、微に入り細に入りを指示を出すのが大好きだ。

 

『お前たちはスキルが足りなり』

『お前たちには危険回避能力が欠けている』

 

オレにはお前たちが知らない知識があるんだ!

というのが父の口癖だった。

 

ここでいうお前たちは、家庭においては

妻と二人の娘であったが、職場においては

部下のかたたちである。

家庭同様、場合によっては家庭以上に

職場で威張り散らしていたことは想像にかたくない。

 

確かに危険予防という点では感謝する一面もあるけれど

父の異常な細かさは、支配欲、管理欲によるものが大きいと思う。

 

そして、父自身がそれを実行できているかというと

むしろ父自身が一番ケアレスミスをするタイプなのでから笑える。

 

なぜか。

父は、短気で、注意散漫で、落ち着きがないからだ。

神経質なくせに、しょっちゅうくだらないミスをし、忘れ、壊す。

 

そして、けして自分はあやまらない。

誰も、父をしかるひとはいない。

 

父の部下でなくてよかったと何度思ったかわからない。

 

そして、自分が社会人として理不尽な上司に苦しんだとき

『このひとにも子供があるだろうに、こんな人間が父親面してるのか』

と思うような場面につきあたったとき、

これはもしかすると、

父のパワハラに苦しんだ部下の恨みのブーメランなのでは?

とふと思ったことがあった。

 

その直感が当たっているような気がするから、救いようがない。

 

 

 

 

 

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