現代の日本は除菌社会だが、

昭和40年代、神経質な父は赤ん坊の触れるものを全て

私のためだと言って除菌しまくった。

けっこう珍しいほうの家庭だったと思う。

 

「おもちゃでもぬいぐるみでも、

何でもかんでも煮沸消毒しろっていうから大変だったわよおー」

と、母は苦労話のように言う。

 

そんなことしてるから、

私はパッチテストオール陽性の強アレルギー体質になったんじゃない?

と、ふと思うが飲み込む。

 

母の性格(ずぼらで面倒くさがり)からして

そんな面倒な消毒処理を、きちんと守っていたとは思えないが

それでも、プラスチック製品が歪もうがお構いなしに

あれこれ煮沸してしていたという話は、きっと事実だと思う。

 

そして、それが続かなかったことも想像に難くない。

 

「メグ(妹)が赤ちゃんのときもやってたの?」と尋ねると

母はいたずらな顔をして、

「しないわよー。面倒くさいし、お父さんも忙しくて

下の子の頃には何も言わなくなったわね」 と笑う。

 

食事のとき、おもちゃで遊ぶとき、

顔を洗ってもらうとき、お風呂に入れてもらうとき、眠るとき、

いちいち「消毒はしたのかー」と口を出す父親と

それにイライラしながら父の見ているときだけやる母親。

そんな中で育つ赤ん坊。

想像しただけで胃がキリキリする。

 

過剰な干渉のない中、のびやかに育った妹には

アレルギーはない。

 

オレンジジュースの変わりに牛乳を与えられた妹には

虫歯もない。

 

考えまい、と思うのだけれど

母の悪びれない様子を思い出すたびに

心がざわわと波立ち、息苦しい気持ちになる。

 

 

 

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