今 時候は第五十九侯 

 朔風払葉

 (きたかぜこのはをはらう)

 

 

 

 

もりのかぜ・らぼ ガーデンの木々も

北風が吹くごとにハラハラと・・

 

写真は母家前の吹き寄せ

落ち葉はコハウチワカエデ イロハモミジ

コナラやアズキナシ・・

 

赤いブローチかイヤリングみたいな

可愛い実はそのアズキナシの実

本当に小豆みたいです

 

 

 

 

 

 

日本人の感性は

美しさや華やかさのピークではなく

静かに移りゆく「もののあわれ」にこそ

美を見出してきた民族です

 

 

平安時代より

夏の緑色から色褪せていく葉の色を

朽葉色といい

その微妙な色合いに風情を感じ楽しみました

 

その色の表現は

朽葉四十八色というほど多彩です

 

 

 

 

 

 

ミツバチのことを

「助けてあげて」とおっしゃった

高月美樹さんの講座「季節と色を紐解く」では

 

 

黄朽葉 赤朽葉 淡朽葉・・

朽葉色の他にも秋の様々な色彩を

 

先日の遠野の森で教えて頂きました

 

 

 

 

 

 

たくさんの秋の「色」

 

こんなにも豊かな色彩の表現

こんな国って他にもあるのでしょうか

 

 

「色」は心も写します

 

日々

こんな豊かな感性で過ごせたらいいですよね

 

和暦は

単なる日時を知るだけのものでない

季節と共に歩んできた日本人の心も

内包していると感じます

 

 

 

 

 

 

 

高月美樹さんが制作している

和暦 日々是好日 

 

今年のものは一番左側の蒼い表紙

もりのかぜ・らぼでも毎年扱っております

 

 

手帳ですが使い方は人様々

スケジュール帳でも日記でも

特別なノートとしても

 

 

 

高月さんが書かれる

その季節に添った言葉や

その奥に込められた意味やルーツなど

 

端的で美しい文章を読むだけでも

素敵な読み物にもなってしまいます

 

 

 

 

 

ある1ページ

月の満ち欠け 和暦の日時

高月さんが集められた

美しい古書の図版(今年は葛飾北斎)

 

文章がこんな感じで添えられています

 

 

 

 

 

先日見つけた黄朽葉色

 

 

 

森の散策で出会ったヤママユ

(日本古来の野蚕)

 

蛾はちょっと苦手でしたが

この美しさには見入ってしまいました

 

 

虫好きの高月さんにお見せしたら

すっごく喜んでくれそうです爆笑ラブラブ

 

 

 

ここのところ

寒暖差がとても激しい毎日ですが

みなさま

体調など崩されていませんか?

 

 

私たちも

毎日

現場に向かう服装に悩みます

今日は秋仕様か?それとも冬仕様か?

はたまた雨仕様か・・??ニコニコ汗

 

 

 

もりのかぜのミツバチたちも

冬に向けて数が減ってきましたが

暖ったかい日差しが出ると働き出します

 

外に飛び出して行っては

蜜はお腹に入れて

黄色い花粉団子は後ろ足に目一杯つけて

帰ってきます

 

 

 

これは 夏のらぼガーデンで

 

 

ミツバチに興味を持ち出したのは

やはり

環境に関わる者として

それに危機感を感じたからでした

 

日本ではあまり報道されませんでしたが

1990年代以降 

世界各地で起こったミツバチの大量死や

CCD(蜂群崩壊症候群)というミツバチの消失現象

 

当時

北半球の1/4のミツバチが

いなくなったと言われました

 

その

要因は様々なことが考えられますが

その中の一つに

ネオニコチノイド系農薬の影響も大きいと

世界中で警鐘が鳴らされました

 

 

 

    ハチ   ハチ  ハチ  

 

ミツバチをはじめとするポリネーターは

花粉を運ぶことで地球の生態系を支えています

 

ちなみに

世界の食料となる農作物のうち

2/3以上がポリネーターの存在が不可欠と言われ

 

私たちが頂く野菜は勿論

フルーツもお茶やコーヒーもです

 

 

当時

このポリネーターがいなくなったら

人間は生きていけないだろうとまで言われ

 

環境に対して

何かしなければと

とても危機感を感じていました

 

 

 

花粉団子をつけているニホンミツバチ

 

 

そこで

この「もりのかぜ・らぼ」が

農地もあるここに引っ越ししてきてから

 

農薬も肥料も使わない

ガーデニングや庭づくり 

そして野菜作りを実践し

それらを

みんなが共有できる場にしようと思いました

 

 

食や大地、人の健康は

全て繋がっていて

私たち人間も動物や鳥、虫、魚

微生物などの生態系の中の一部です

 

その中で

その任務を少しでも担いたいとの

思いがありました

 

 

 

  コスモス  コスモス  コスモス

 

そんな時

 

和暦「日々是好日」を制作している

高月美樹さんを

 もりのかぜ・らぼ にお招きして

お話を伺う機会がありました

 

 

高月さんは

和暦のみならず

様々な知識も豊富で

とりわけ昆虫やミツバチに対しての造詣も深く

 

無農薬のガーデンを見て

「ニホンミツバチを助けてあげて」と

おっしゃっいました

 

 

今まで

危機感を感じてはいましたが

自分がミツバチを飼うことなど

考えたこともありませんでしたが

 

この時

一気に

そうか助けになるのか・・と思いました

 

 

 

 

 

 

今や

人間の開発や営みで

世界中動物たちが生息地を奪われていますが

大きな動物ばかりでなく

ニホンミツバチも同じで

 

昔は木のウロや割れ目

墓石の空洞などに巣を作っていましたが

 

そんな場所も激減し

蜜源の多い環境も減っています

その上、農薬で命を落とすことも

 

 

だから

安全な蜜源のあるこの場所で

安全な棲家を提供してあげて 

と、高月さんはおっしゃったのだと思います

 

 

 ブーケ2  ハチ  ブーケ2  ハチ

 

 

そんなことが

ニホンミツバチが

もりのかぜにやってくることになった

始まりでした

 

 

 

 

前回の続き

 

 

じっとこちらを見ている

 

危険がある者なのかどうか…

 判断しているのか

 

 

 

 

 

「何?」

興味を持って

近寄ってきてくれる馬

 

 

 

 

 

振り向いた顔が笑ってるみたい 音譜

 

 

 教えて頂いた事

 

馬と近づきたいと思ったら

その子の鼻先に

じゃんけんのグーのように手を出します

その匂いを嗅いでもらい

興味を示してくれたら

 

彼らの近くにいても大丈夫

優しく撫でさせてもらえたり

痒いところをかいてあげたりさせてもらえます

 

 

 

 

 

とても人懐こい可愛い子

 

人が好きで

すぐ心を開いてくれる様子は

飼い主さんとの

素敵な信頼関係を物語っている気がします

 

 

 

 

 

 

一緒に歩き出しても

すぐ立ち止まる

すぐ草を食べ始める

なかなか前に進まない

 

「道草」とはこういうことなのね

 

 

 

 

 

ノンバーバルコミュニケーション

 

言語のない会話

 

彼らとの触れ合いは

自分を試されているようにも感じます

 

 

 

 

言葉がある方が

分かりあえてる気がしてるだけで

 

むしろ

言葉がない方が

本当に心を通わすということが

どういうことなのか

わかるような気がします

 

 

相手を本気で知りたいと思い

相手の望む事を思いやる

 

動物といると癒やされるのは

動物自身の純粋さに

人が本来持っている

優しさや良心が覚醒するから

 

 本来

人は優しくありたいのです

自身の優しさを確認できて

慰められているのかもしれません

 

 

 

 

 

大きな空 広々とした草原

遠くに見える山々や林

 

 

その中に点々と馬の姿が散らばり

のどかな時間が流れてる

 

 

穏やかでありながらも

その中で

確かにコミニュケーションを取り合い

その時々に気が合う者と過ごし

 

誰も争わず 

思慮深く

平和に暮らす術を知っている

 

 

 

 

 

 

穏やかな

彼らの中にいると

生きることの意味を教えられる気がします

 

 

地球上のあちこちで

悲惨な人間の争いのニュース

 

 

「技術文明は自然との乖離を作る営み」

と言った中村哲さんの言葉がよぎりました

 

その言葉の「自然」は

「生きることの意味」に通じていると

 

 

 

 

この後すぐ「山下げ」という時期でした

 

今はもう皆、里に下り

それぞれの飼い主さんの元で暮らしています

 

 

高原で暮らす馬たちと触れ合えた

暖かな時間でした

 

 

 

前回の続き

 

遠野の荒川高原へ向かう

 

 

 

 

里から標高が上がるにつれて

紅葉が進みます

 

 

 

 

 

遠野は昔から馬産の里

 

夏になると

馬たちは里から「山上げ」され

冬前の「山下げ」まで

この高原で自由に暮らすのだそうです

 

さまざまな飼い主さんの馬たちが

一斉に集まります

 

 

 

 

 

毛色も模様もスタイルも

 

様々な系統の馬たち

 

 

 

 

 

私たちが行った時

高原に吹く風は強く冷たく

 

前日の夜が強風と雨で疲れたのか

 

このように足を折って

眠っている馬もたくさんいました

 

たてがみが風になびいています

 

 

 

 

 

 

こんなリラックスした姿を見せてくれるのも

私たちを信頼してくれていると思うと

嬉しくなります

 

 

向こうに見えるのはエリ?

春に一緒に過ごした

クイーンズメドーのエリのようですラブラブ

 

 

 

 

 

 

おっぱいを飲む仔馬

 

あちこちで仔馬の愛らしい姿を見ました

 

 

この高原に来れるのは牝馬(ひんば)と仔馬のみ

牝馬とは雌の馬のことです

 

馬は血統が大事にされるので

ここで勝手に繁殖しないように

なのですね

 

 

 

 

 

めっちゃ!!可愛いラブラブ

笑ってスヤスヤしてるみたい

 

この写真は徳さんが

以前に送ってくださっていたもの

 

何度見ても

思わずこちらが笑顔になってしまいます

 

 

 

 

 

馬は、やはり群れで生きる動物

 

誰かが移動し始めると

ゾロゾロとみんなで移動し始めます

 

 

 

 

 

エリアナ?

 

クイーンズメドーの賢いおばあさん

 

ハヤチネンダの森にいた時は

親子3代いつも一緒にいましたが

この高原では

それぞれがバラバラに

小さな群れの中で過ごしていました

 

 

群れはその時々で変わったりするようで

「馬が合う」とは

そんなことが語源なんだそうです

 

 

 

 

 

 

一方、こちらはハヤチネンダの森

 

アルとサイは雄馬なので

高原に行くことはできません

 

 

私たちが宿泊した

クイーンズメドー・カントリーハウス近くの森で

夏中過ごします

 

 

 

つづく

 

遠野の荒川高原

  点々と見えるのは馬たち

 

 

 

「出会い」はとても不意でありつつ

起こってしまうと そうであることが

あらかじめ定められていたような

感じがするものかもしれません

 

空耳かと思う音に

目を細めて遠くの空を見やると

白いいくつもの点が見えて

やがてそれが

北の空から渡ってきた白鳥の一団だと

知った時のように

 

 

 

 

 

鳴き交わしながら

あおい空に白く飛翔する大きないきものたち

私たちは

そのような思いがけない出会いに

穏やかな感慨をいだきつつ

北からの使者を受け入れます

 

不意であるけれど

わたしたちの心象風景に懐かしさと

美しさと切なさをもたらす者たちとして

 

 

 

 

 

 みなさんが

高原に広がる草の海を歩き出したとき

馬たちから見れば

きっとみなさんは

そのような存在に映っていたのでは

と想像します

 

敵でも味方でもない

襲うものでもなく 

使役しようとする意図を抱いた者でもない

 

ただただ草原を歩み たたずみながら

自分たち馬族と親和しようとする者たち

 

だから変わらず静かに草をはみつづける

あるいは

あいさつをかわしにそっと歩み寄る

 

 

 

 

 

そんな出会いは簡単そうに見えて

実は さほど簡単なことではありません

 

おたがいの体温を感じること

おたがいのまなざしを感じること

おたがいの匂いを感じること

 

おたがいの感情を感じること

おたがいの魂を感じること

 

いくつもの層にわたる「感じる」を通して

今この時

共にこの空間を共有しあうという

刹那の創造の奇跡が起こる

 

 

 

 

 

この心に沁みる宝石のような文章は

遠野のハヤチネンダの森で

馬たちのお世話をしている徳さんがくださったもの

 

最後の写真は

Kさんに歩み寄り心を開いてくれた

可愛い子

 

 

5月に初めて

ハヤチネンダの森を訪れ数頭の馬と過ごし

 

今回は

標高の高い荒川高原で

本来の姿で過ごす馬たちに会いに

徳さんの案内で

連れて来て頂いたのでした

 

 

ハヤチネンダの馬との関係は

「飼う」というのではなく

「馬と共に在る」こと

 

 

 それがどういうことなのか

どういう意味があるのか…

 

初めて訪れた時の感動は

5月にこのブログでも数回に渡り書いています

ちなみに↓は、その意味について触れた時の記事です