素敵な時間を頂いた

 

 

作品を鑑賞したのだが

 

「時間」を頂いた・・という感覚

 

 

 

 

 

 

 

光の差し込む角度

 

時間の経過

 

窓の外の空の色

街の灯り

 

夕闇

 

暗闇が訪れてくるそのしじま

 

その背景と瞬間瞬間で表情を変えていく

 

 

 

 

 

 

 

 

ひとつひとつは繊細な紙縒

 

 

 

 

 

 

 

 

浮島のようでもあり

 

 

雲のようでもあり

 

 

チリから集まってできる

銀河のようでもあり

 

 

霞のようでもある

 

 

「おのずから」は

今回の展覧会のテーマ

 

 

 

 

 

 

丹念に時間をかけて、

時そのものが紙縒られていく。

それは紙と時だけなのに、

全てが存在するようでもある。

 

組み合わさるたびに、

はっきりと輝きを増すのは確かだ。

 

けっして「一」を目指すのではなく、

「多」のままである。

「多」を目指すのでもなく、

全体は分かちがたく「一」だ。

 

まるでそれは、私の「心」のようだ。

あらゆるものに関係しながら、

あらゆるものから自由であり、

どこにもありはしないのに、

どこにでも現れる。

 

 

      玄侑 宗久

 

 

 

 

 

 

 

この不思議な感動を

どう言葉に表していいのか・・と思っていたら

さすが芥川賞作家

パートナーである玄侑宗久さん

 

 

そう 

心のようでもあり

 

ここにたたずみ

ともに時間を過ごしていると

次第に心も浄化されていくような・・

 

 

作者は石田智子さん

紙縒の作品は

数々の国際展での受賞歴があります

詳しくは

https://www.google.co.jp/url?sa=t&rct=j&q=&esrc=s&source=web&cd=&cad=rja&uact=8&ved=2ahUKEwipq7j5_ZP9AhUlSfUHHXAmBRkQFnoECA8QAQ&url=https%3A%2F%2Fwww.datomo.jp%2F&usg=AOvVaw3yaXl89ScFGbZEXKPA5La4

 

 

私たちは福聚寺の環境再生の活動で

いつもお世話になっている方です

 

 

 

 


 

会場にあった脚立に登ると・・

 

「わあ・・」

 

北の大地に住む者にしか

感じられないものかもしれない

 

 

それは

大地の奥深くが緩みだす頃の

 

田んぼや小さな沢に

チロチロと雪解けの水音が聞こえ始める

懐かしい風景・・

 

 

 

 

紙縒は

大地を潤す白い雪にも

姿を変えたのでした