皆さんは
土のことを真剣に考えることってありますか?
植物が
健全で生命力溢れる育ち方をしてくれる土・・
それを知りたくて
らぼガーデンでも
畑でも
土を作る実験をしています
久しぶりに手にとった本
著者は 平井孝志先生
先生は
1992年のブラジルで開催された
地球環境サミットで
日本人の実践者として紹介され
壊れるつつある自然界の循環を蘇らせる
「地球の医者」と言われていたそうです
もう一つ
「微生物の神様」
この本は
先生が50年近く前に
ある新聞に9ヶ月連載していたものを
まとめたものですが
今、読んでも
その内容の普遍性に驚かされます
「私たちが日々食する野菜、果物をはじめ
畜産動物らが食べる穀類などを育てる母体である土
いわば生命を創り出し、育む土
その土故に保持される栄養分、小動物、微生物群、
または
その土故に浄化される水・・
つまり土を考えることは
生命とは何か、人間とは何か、
といった本質的な認識にもかかわる・・」
というようなくだりで始まります
「私たちの生命(イノチ)は所詮、
”土の化物”であり、土壌の質は、
生産される農作物の生命力そのものに転写され、
それは作物を食べる動物の(我々の)
健康を直に左右する」
先生は「土」は生き物であり
人間がその土の生命を奪っていると言います
それは
土づくりという「労」を省略し
化学肥料でその大部分を補っているから
だそうです
「省略」はそのまま、
われら自身の生命基盤を「省略」することになる
と言っています
50年経った今
ほとんど状況が変わっていないことにも驚きますが
さらに深刻になっている
と、いうことでしょうか・・
土が生き物であるということについて
「土の性質を決める主役は粘土と腐植
そこに蓄積される様々な無機元素
粘土のイオン保持により
土中微生物を増やし
毛根と微生物代謝機能との相互関係の中で
刻々変化しながら息づいている」
「生命現象の一面は、
この間断なく変化流動し調和がとれ、
ある平衡状態を現出していること」
これはまさに
私たち生物体組織の法則だが
だから
土も生き物であるという所以だと
つまり
土も人間も動物も微生物に至るまで
全て同じ法則で生きている「生き物」である・・
面白いことに
2007年にベストセラーになった
福岡伸一著「生物と無生物のあいだ」を
読んで衝撃を受けたことを思い出していました
その本では
生命とは「動的平衡」状態だと言い
その「動的平衡」という状態と
その言葉がとても衝撃的でした
でも
平井先生は50年前に言っていたのです・・
「諸法無我こそ宇宙の望む本命
自信を持って所信に生きて下さい」
平井孝志
これは先生の自筆のサイン
あの原発事故の後
私たちの仕事の根本である「土」
それが汚されてしまっては
私たちの仕事は
もう無くなるだろう
と思っていた時期もありました
喪失感と見えない希望
そんな迷いの心を持っていた時に
先生のお話を伺う機会がありました
とても感銘を受け
とても励まされました
その時に手に入れた本でした
その時から
「生命を創り出す土」は最大の関心事となり
自然の営みをさらに理解したいと
思う日々です
こちらの本は中身が深く
ここではとても伝えきれませんが
最後に先生の言葉から
「大地と私たち生物の関係が抱える
イノチの真実は普遍です。」



