平野美宇、鏡優翔、須崎優衣……東京・北区の公立中学校は、なぜパリ五輪のメダリストを5人も輩出できたのか
8/21(水) 5:09 Yahoo!ニュース  10
閑散とした住宅街に
呑兵衛が集う赤羽駅から西へ約1.5km。

「商業施設や娯楽施設のない、閑散とした住宅街」(近隣住民)の一角に、パリ五輪のメダリスト5人を輩出した公立中学校がある。

卓球女子団体で銀メダルを獲った平野美宇をはじめ、レスリング女子76kg級で金の鏡優翔、レスリング女子50kg級で銅の須崎優衣、フェンシング男子フルーレ団体で金の敷根崇裕、フェンシング女子サーブル団体で銅の高嶋理紗――皆、北区立稲付中学校出身なのだ。

近代的デザインの校舎と人工芝の校庭。普通の中学校と同じようだが、一体なぜ、メダリストが続々誕生したのか。

「エリートアカデミー」の正体
「日本初のトップレベル競技者用施設として、JOC加盟競技団体に属する選手が使う、『味の素ナショナルトレーニングセンター』が、すぐそばにあるからですよ。

ここを拠点に活動するのが、設立17年目のJOCエリートアカデミー。将来的に国際大会での活躍が有望視される中・高生を集めて育てていく、いわば全寮制の国家的養成機関です」(スポーツライター)

稲付中学校は、ここで寮生活を送る中学生の受け入れ先になっているというわけだ。味の素ナショナルトレーニングセンターの担当者が語る。

「エリートアカデミーの中学生は、通学中は一般生徒と変わらず勉強に励みます。居眠りしたり宿題を忘れれば怒られます(笑)。

学校から帰ると、特別なトレーニングに励み、栄養士が管理する食事を摂り、規則正しい生活を送る。彼らは『異なる競技の選手と切磋琢磨できるところが良い』と、言っていますね」

卓球のエリートも通うことから、人気漫画になぞらえて「リアル稲中」との異名もある。4年後にはさらに多くのメダリストを輩出してほしい。

「週刊現代」2024年8月24・31日号より

(註記:敷根崇裕はJOCエリートアカデミーの出身ではないが、稲付中学校出身。味の素ナショナルトレーニングセンター内にフェンシングの練習場があり、彼の父親がコーチを務めるため、家族で稲付中学校の学区に住んでいた)

週刊現代(講談社・月曜・金曜発売)

記事を読んで懐かしく思い出しました。
随分前に、何度かここのトレセンでもお仕事入ったことあったので。
エリートアカデミーのことも当時みうちゃんや張本くんのいた頃、ダイニングでちらっと見かけたり、いやいやお二人だけでなく施設内、見たことのある選手や普段テレビで競技を見ているような選手があっちにもこっちにもびっくり
生活の管理もビシッとしていて体調の管理も、ここまできっちりやってこそ、世界と戦えるんだなーと納得できるものでした。だからこそ、体操競技の飲酒喫煙問題は処罰としてはなんの不思議もなく、むしろそれをやってしまう環境や自身の規範意識に首を傾げざるを得ませんでした。

設備環境が一流すぎてびっくりするのと、セキュリティも厳しかった。
体育館も、競技ごとに専用になっていて、ただリフレッシュルームが共用だったので、そこで私がアイシング用の氷をせっせと作っていたら
「おっ!うまいですねー」なんて声をかけてきた某オリンピック選手w 今でもテレビに出ているのを見ると思い出します。

そういえばフェンシングの専用の練習場もありました。こう入った環境って大事なんだなぁとつくづく思いました。いろんな積み重ねが結果に繋がっているんですね。