凪七さんの退団発表

今更ながら、この人が初の宙組生え抜きトップになるべく育てられていたのではないかと、なんでなれなかったのかと考えてしまいました。

男役の生え抜きトップは未だに出ておらず、娘役もまどかちゃんがトップになったけど、タカラジェンヌ人生を全うしたのは花組さんで。今の春乃さくらちゃんが、このまま宙組で退団となったら初の純粋宙組トップさんになるんですね。男役さんは…。

その生え抜きが育たない呪縛の最初がかちゃさんだったように、今になって思えます。

下級生の台頭だったり、持っている雰囲気だったりもあったとは思うんですが、今になって思えばそんな組の空気が影響していたのかも、とも。

 

一般論になりますが、若手とか新人とか言われる人たちを上手く育てられる組織って伸びていくんですよね。つけ刃的にあちこちから即戦力を引っかき集めるだけの組織って問題の巣窟にもなりやすい。かつての阪神タイガースがそうでしたもん。暗黒時代。上層部と喧嘩しながらも若手の育成に力を入れるようになってようやくAクラス常連になってきた。その歴代の監督さんたち、岡田監督も最初はあまりウケがよくなかったのがここまで引っ張ってくれている。面白いのが、負けが続くときって、監督と選手とのコミュニケーションがうまくいってないことが多いように見えます。特に最近。監督、引退したら劇団のほうに来てもらえませんかね爆  笑(話が逸れすぎた)

個を重視していてもその個々がコミュニケーションに長けた人たちであれば何ら問題はないのですが、特に集団を是とするような集まりだとはみ出すことが許されず、それが糾弾されることになりそれが顕著です。チームワークだったり団結力だったりを声高らかに唱えているような団体は特に陥りやすい。

 

かちゃさんが専科に行かれてからのステージ、のびのびとどの組にもスッと馴染んでいるようで、柔軟にシフトしていくのを見ていると他の生徒さんでは真似のできない独自の立ち位置を持っていて、それもまた大切だと思うようにいつからか感じていました。

宙組にいたころのひ弱さは、繊細な表現に形を変えて、時に鋭いあくどいような役も切り込み方が痛快で、かちゃさんというと、柔軟さ、しなやかさというのが、私のイメージの中で定着してきた矢先の発表でした。

生徒さんそれぞれ、描く夢や目標があり、それがすべてかなえられる訳ではないでしょうが、少なくとも、観ている側の勿体ないなぁで終わってしまうのはやっぱり残念です。

 

花組の退団者がお二人

あかさんも、もう少し、ひとこちゃんとの絡みとか、観ていたかったのと泉さんもお芝居の中で存在を示せる人だったし

何よりお二人、花組の歌うま軍団。減っていくのは残念です。

公演期間中、けっこう関西に行くので大劇場、友の会もチャレンジしてみたのですが、今のところ玉砕。

観たいと思う舞台ではあるのですが、東京も厳しそうだなぁ~