唯一取れていたチケットが、労基による勧告(?)かなにかでスケジュール見直しの犠牲となり、ナマでの観劇は叶いませんでした。

 

こんな時の配信は有難い…かな

 

全く白紙の状態での視聴となりましたが、お芝居の冒頭のお衣装の色彩がかなり好みでロンドンちっく、タータンチェックとボーダーの嵐。

咲ちゃんのキャラが冒頭夢介を思い出してしまいました。持ち味と思っている生真面目さが硬さになってはいるんだけど、それが笑いを誘っているのかなー。

夢白さんとあーさちゃんは自由自在に楽しそう

 

ただのドタバタでなくシャーロックホームズの話をベースに物語はちゃんと展開していって、途中正直どうなるかハラハラしたんですが、後半の物語の動き、あーさちゃんの神出鬼没感、そらくんの人間臭さの絡みが面白かったです。

 

後半

「大変だー群衆が編集部に押し寄せている」 が

 

「大変だー文春が編集部に…」 と聞こえてしまい思わず苦笑。毒されている自分に呆れてしまいました。

 

出色と思ったのが夢白さん。娘役枠のなかでここまで自在にやれるのは、今後のスケールの大きさを予感してしまう。

かせきょーちゃんは「~卿」と呼ばれるには若さが邪魔してるように思いました。まだまだ新公学年ですもんね。

最後の編集部のそらくんは、もうサヨナラな台詞ありありで、ちょっとウルっとしました。本音としてはあーさちゃんとの1-2の並びを見てみたかった気がする。

 

映像から始まったショーは、雪組さんらしいタイトルでそれがポイントアップ。ちょっとアナ雪を連想させるのもあったんですが。

冒頭のさきちゃんの歌詞を聞いていて、あ、そうか~と気が付いた。

でも、前半のクリスマスソングは、大劇場がクリスマスシーズンだからしょうがないけど、今になってちょっとなーと思いました。年越しまで場面は行っちゃったけど今2月、バレンタインやお雛様が目前ですよー世間では。

今、ほんとに余裕がないのか大劇場と東京ってよっぽどのことがない限り変更はないんですね。というか年をまたぐことを考えずに作ったのかな。時が止まっているみたい。

素敵なウィンターソングだっていっぱいあるのに、それこそ雪組さんで歌われた宝塚のオリジナルの歌だって出てくるでしょうに~。そんな選曲のレパートリーの乏しさを感じました。後半20分くらいのをもっと過去の名曲も入れて膨らませてほしかったなぁ。

そら君の場面はもうサヨナラ色全開でしたね。これが宝塚から彼女に送るせいいっぱいな感じがしました。

 

双曲線~で初めて認識した華純沙那ちゃんがずいぶん使われている。目立つところにいるし見ていて山科愛ちゃんを思い出しました。

 

最近、どのショーも同じように見える作品が多く、目立つものって斬新すぎたり唖然としたりで、オーソドックスな安心感の中で雪組さんらしい、テーマも一貫しているショーは久しぶりな気がします。それだけに、もっとシーズンより雪組色を掘り下げてほしかったです。

 

千秋楽のサヨナラのご挨拶

琴羽りりちゃん、心中恋の大和路のときの新ノ口村の女の子が鮮烈に印象に残っています。口跡のさわやかな台詞回し、そのきれいさが最後のご挨拶でも感じました。

沙羅アンナさん、華やかさを持ちながら、お芝居を支える立場になってきたここ数作。ご本人のやり切った感が清々しかった。

そしてそらくん。あー96期から男役トップは出なかったなぁとポツっと思いました。音校の一件がなければおそらくと、タラレバで思ってしまうんですが、未だに96期に拘る人もいるし、当事者でもないのにそこまでいくとそっちがいじめだろうとも思うんですが、そらくんも96期として色んな面に直面して、人一倍の思いがあったのではと思います。そんな中でそれを乗り越えてこられたのは本人の努力の賜物だと思うし、以前、出待ちだったかでファンの人に接する姿がとても好感度高くて、みていてその体験から学び成長してこられたのかとも思いました。宝塚らしい上品さの中でクォリティの高さを保ち夢を見せてもらった。本当にお疲れ様でした。

 

さきちゃんのご挨拶って初めて拝見しましたが、自分の心情を自分の言葉で話される誠実さがにじみ出ていて、今のこの宝塚の状況でご本人も思う処はたくさんあるでしょうけれど、まっすぐなその思いが伝わってきました。

 

次は別箱のあと、いよいよサヨナラ公演。

で、中止になった公演の振り替えが設定されるとかなんか言ってたけど、どうなったのでしょうか。私見落としてるかな?

なんだかんだ言ってベルばらは1回は観たいな。