先日、公式HP でようやく確認した花組次期トップコンビ。

順当に上がった〜というのが感想ですが、発表が若干遅い気がして、またもしかしてトンデモ組再編成みたいになるのではと、気になっていました。

なんで、この順当にというのが、ごめんなさい、拍子抜け昇天

お二人ともいずれはトップになるだろう的な育てられ方だったので、やっと落ち着きました。

 

退団を発表した組トップで

意外に3人のなかで一番後から発表した雪組さんが

あーさちゃんと夢白さん、多分未発表だけど暗黙の了解で安定の譲位なのかなと思ったりしていたのですが(ここで変などんでん返しになるとまた大騒ぎでしょ)

残る月組さん、そしてそろそろフラグ立ちするのかなーと思う星組さん。そして組自体がどうなるのかも見えてこない宙組さん。

 

有愛さんご親族との話し合いが少し前進したような報道がありました。

劇団がパワハラを認め謝罪の方向へと。ここに至るまで4か月。大切な家族が亡くなっただけでも遺された人たちの気持ちの負担は大きいのに、このような問題に対峙していく疲労度はいかばかりかと思います。この道筋ができたということで、関係者を除く私たちファンや第三者は、あれこれ言うよりは最終的な劇団の対応を静観で待つことでいいのではないかと。途中経過や中の細かいことの真偽は、おそらくどちら側からみるとか立場が違うところから見ることでも違ってきますし。

 

その宙組、今回の事にまったくかかわっていない生徒さんや特に今の研1さんなどは、ほとんど初舞台以降舞台に立てていない。今回の問題に全く名前も挙がっていない生徒さんのファンの人たちにしてみれば悲痛です。

良い悪いのジャッジばかりが出てきますが、こればかりは組全体の問題と切り離して、舞台に立てない何にも関わりのなかった生徒さんにも改めてケアが必要なのでは。

すべてを否定するのではなく、例えばきちっとした上下関係はあっていいと思います。ただ下の者に厳しくするよりは、上に立つものがより矢面に立てるだけの人間性、常識、判断力、指導力を持たないといけない。普通一般社会で言われることは上に行くほど大変な立場になる。上に行って箍が外れてのびのびするものではない。普通にリーダーシップなんかの教室でよく言われていますよね。こんな時は組トップより組長の方がその対応や言動が重要になってくるはずなんですが、その辺りはどうなったんでしょう。

報道で呆れたように取りざたされていた行動の数々も、昔からの日本の習慣の中にあったものの踏襲だったりもします。

廊下の端っこを歩くとか、私語の禁止とか。物音を立てるなとか。何かあればまずかかわりのある人にご挨拶に行くとか。私の仕事の現場でもやっていますもん。すれ違った人にとにかくお辞儀をしたりとか(後で社長のVIPのお客様だったことが分かり震え上がったことがあったわw)

 

キキちゃん、今後どうなるのかも何れ発表にはなるでしょうが、一方的に悪者状態になっているより、なぜそこに至ったかを、周りも考えないといけない、これは他に名前が挙がっている人、既に退団している生徒も含めて。起こってしまったことは取返しはつかないけれど、川人弁護士が最初に言った「このままでは同じことを繰り返す」ことは劇団もご本人もあってはならないし、その為に自分の言動や気持ちの分析を目を背けずにやっていくことは必要だと思います。個々人の内面の問題と劇団組織の問題と。両方からの掘り下げをできればいいなと思います。私の感じたことですが自分は悪くない、自分も被害者的な言動がきこえてきて、その発言の内容に幼さを感じていたんです。初舞台から星組→花組→宙組と変わってそのたびに、こっちゃんを上にあげるため、れいちゃんにトップをさせるためと下級生に先を越され、特に何か問題があるわけでもないように見えていたのが、実は内部では何年も2番手におかれていた原因が何かそこにあったんだろうか、とも勘ぐってみたり。ただそこで何か成長的なものがあっての就任か見切り発車なのか、たまたまいじめの問題が噴出した時期と重なったのが偶然とも思えず。

トップに就任して苦労してこられた生徒さんも今まで何人もいらっしゃいました。ただそうやってトップらしく成長していく姿をみてファンの人たちもついていったり応援したりだったし、キキちゃんもこれからそうである可能性は十分にあったのかなーと思うと、なんとも言えない気持ちになります。決して嫌いではない、むしろ好きな男役さんだっただけに…。

 

後に続くはずだったずんちゃんともえこちゃんも、今後どうなるのでしょうか。
宙組自体がどうなっていくのか、発表を待つしかないのですが、普通に元に戻すことは難しいか、また大騒ぎになるか。今までにないような変則な組替えか組ローテーションになったりもあるのかなと考えてみたり。

 

 

考えてみたら、5つの組を全部同じような構成にしなくても、いいのかもとも思うようになりました。本公演のローテーションを敢えて崩さないにしても。

例えば通常の大劇場や東宝劇場の公演を行う組でなくフリーランスの立場で専科の枠を広げる、下級生の組回りをあえて復活させて少人数の公演or各組にヘルプで入る集団とする、とか、いくつかの組は組トップをあえて作らず、公演ごとに専科さんでトップを張れる生徒さんをその都度投入するとか。今、専科で主役張れる人も複数いるわけだし。バレエ団のプリンシパルとか、福島のスパリゾートハワイアンズのフラガールのチームもそのやり方ですね。ソロダンサーと呼ばれる人が何人かいて交替で真ん中でソロをつとめている。

新人公演も、東京だけ1回って逆に負担が大きいわりにコスパ悪いんじゃないかと思います。

バウホールが開場したばかりの頃に時々やっていたけれど、同じ公演を、上級生中心と下級生中心で一定期間公演をしたり、ワークショップで過去の名作を上演したりでも、十分勉強にはなると思うのですが。

 

 

生徒さん一人一人に対しては、厳しい競争を勝ち抜いてきて乗り越えてきたその自負をずたずたに潰すようには絶対してほしくないです。厳しさの根底には愛情や優しさ、それが強さになるものです。けっして傷つけたり追いつめたりするようなキツさではないはず。

もうすぐ2月、そろそろ来年度の宝塚おとめの準備にも差し掛かる頃で、おそらく4月以降の来年度の、という形で先の見通しを立てないと、混乱は収まらない。

生徒さん個々の事もですが、阪急阪神HDの企業体質、管理職経営幹部の体質がここで改めて問われるのではと思っています。