かつては家庭に1冊はあったといわれる、一般向け医学書の定番
2020年に絶版になっていると知りびっくりしました
身近な病気、ケガの症状や対処法を解説した医学書「家庭の医学」。昭和の家庭には必ずと言っていいほど一冊はあった、分厚いあの本だ。同じ書名で複数の出版社が発行しているが、そのなかの一つがスマートフォンのアプリに衣替えした。ネット時代の「家庭の医学」は、果たしてどう進化したのか。
「家庭の医学」をアプリにしたのは、保健同人フロンティアだ。同社の前身は保健同人社で、1946年創業。
数ある「家庭の医学」の中でも、赤い表紙が特徴の「赤本」と呼ばれる版を発行してきた。企業の健康保険組合や保険会社などと契約して利用者向けの健康相談事業などを展開し、日本初の「人間ドック」を発案したことでも知られる。「家庭の医学」は69年に創刊。健保会員らに売り込むスタイルで販路を広げ、累計発行部数は330万部を超えた。
だが、インターネットの普及で医学情報が簡単に手に入るようになったこともあり、部数が減少したため2020年に絶版とした。 約50年の歴史に幕を閉じた同社の「家庭の医学」だが、その蓄積されたノウハウや医療関係者とのネットワークに着目したのが、総合商社の三井物産だ。同社はヘルスケア事業の拡大を目指しており、20年4月に保健同人社を子会社化。経営陣やデジタル開発の担当者らを送り込み、「家庭の医学」をアプリとして復活させた。
完成したアプリは「みんなの家庭の医学」で、22年4月にウェブ版と同時にサービスの提供を始めた。
書籍を単に電子化したのではなく、オンラインのメリットを生かしたサービスが売りだ。体調に不安を感じた際に検索欄に症状などを打ち込むと、可能性がある病気や受診の目安が確認できる。また、病院を検索することができるほか、会員限定でオンラインで専門家に相談できるサービスもある。40~60代前半の利用が多く、ウェブ版の月間のページビュー(閲覧回数、PV)は200万を超えており、医療系としては好調という。
保健同人フロンティアの寺田理恵子副社長は、「『家庭の医学』の信用を損なわないよう、健康記事の内容や各種機能の開発には慎重を期した。アクセスは好調で、一定の支持を得られているのでは」と話す。
内閣府の「高齢社会白書」(23年版)によると、医療や健康情報を「インターネットで調べることがある」と答えた65歳以上の割合は50・2%に達した。調べる情報としては、症状など「病気について」(39%)が最も多く、次が「医療機関について」(30・1%)だった。 高齢者でもネットで医療情報を検索するのが一般的になっているが、ネット上には不正確な情報も多く問題となっている。寺田副社長は、「培ってきた知見や医療情報のネットワークを生かし、予防・健康に関する社会インフラになるよう育てていきたい」と話している。【松山文音】
※Yahoo ニュースよりお借りしました
さすがに、私は専門書もあるし、自分のお仕事上の情報もあるので持っていませんが…
と言いたいところですが、実は何年かごとに買い替えてましたw 通常私たちの医学書って5年経つと役に立たない。人によっては2年くらいで古い!と言われることも。
それでも持っている理由として、普段同業者の間では専門用語とかで会話してると、一般の方の相談に対してわかりやすく伝えるというのが下手くそになってきているんです。先生の話や看護師の説明が何言ってるのか解らないという経験を持っている方も多いのではないでしょうか。そんな時の私のお助けアイテムw
今は、インターネットなどでいくらでも調べられるので需要はないかと思われがちなんですが、こういった医学系の出版社から出されているものって、本当に体のことや病気の基本的なことを記されているので、やっぱり活用していただきたいです。
というのも、情報が溢れすぎて何が正しい情報なのか判別がつかない、時には間違った内容がデカデカと出ていたり、おかしな民間療法が飛び交っていたり、その中で奇をてらわずシンプルに伝えるもの、あとは公共の機関(厚労省や自治体、医師会のホームページとか)のものをまず利用していただきたいです。
で、困ったときには♯7119、♯8000、活用してね
ここでも、あまり特別なことは伝えていないはずです。時々、何か隠された凄い治療法の情報があるのではと期待して問い合わせてくる方もいるんですが。
ないです。
あくまで一般的な情報のみ。
あと新しく開発された薬や治療法をやっている医療機関を教えてほしいとか。開発されたばかりのものって、いきなり全国規模に広がるものではなく、誰でもすぐに提供できるものでないことは、ご理解いただきたい
色んな情報が氾濫している昨今だからこそ、基本的なことを抑えて一時期よく言われた「かしこい患者」になっていただきたいです。