今年はチェーホフ生誕150周年なんだそうです。
7日、見てきました。
安奈せんせ、宝塚のOG朝比奈慶さんも出演されていました

櫻の園


タイトルはよく耳にしていたものの
ストーリーは全然知らず、
結構難解なお話かと思っていたら、

いやいや~暖かみのある、どちらかというとゆったり、
淡々とした筋書だったと思います


大体、ロシア文学、ロシア演劇の私のイメージが、
長い 暗い 難しい………

すみませんf^_^;


先入観を捨てる事にします
今迄触れた事のある話が、貴族やロシア皇帝絡みだったりが
多かったせいかしら~

広大な領地を持つ地主階級の人々のやり取りはとっても新鮮でした
氷点下の気温や、白夜の光がさす午前2時や
厳しい自然環境の中でも温かい暮らしが流れていて

でも、農奴解放や貴族社会の崩壊と
社会の大きな変化についていけない
でも、悲壮感はあまりなくて、そこがちょっと滑稽だったり
天然っぽかったりする


時代の大きな転換期って
ヒエラルキーのてっぺんと底辺の激変は解るんだけど
中産階級のこんな人達が
いつも、流れに乗り遅れるような気がする
そんな可笑しさがありました

登場人物みんなが、時代に翻弄されて、
けれどそれを悲しむことなく生きているような気がします


気がついたら、すぅ~~っと自分が
物語の世界に入っていました
役者さんの力量やレベルなど一切気にせず
その世界に浸れるのも心地いいです

チェーホフ作品の中では王道のような作品

炎天下の外から全く閉ざされた
ロシアのひんやりした空気に触れたような気がしました