先日、警察により射殺された紀州犬の飼い主が過失傷害等の疑いで書類送検されました。

この件についてはいろいろ思うところがあり、当ブログでも何度も取り上げています。発砲という処置は極めて不適切だったと考えているのですが、もう一つ気になっていたのが「体長120cm」という報道内容です。

一部の報道番組ではこのような画像が使用されたようです。↓

こんな犬は『もののけ姫』の世界にしかいません。

詳細は下記意見内容をお読みいただきたいのですが、体長120cmの紀州犬などいるはずがありません。私はこの「体長120cm」という発表に非常に恣意的なものを感じるのです。
市民に誤った情報は流さないでいただきたいので、昨日24日に千葉県警察へ意見を送りました。

ただいまお返事待ち中です。お返事が来たら、または来なかったら(!)、またブログで発表します(あらかじめ先方に断っています)。


↓意見内容はこちら↓

千葉県警察本部総務部広報県民課広聴係ご担当者様

今年9月に松戸市で発生した紀州犬射殺事件に関して、確認させていただきたいことが2点あります。

(1)拳銃使用に対する抗議を受け、千葉県警察では全署に動物の捕獲器具を設置する方針という報道がありました。設置に関して、現在の進捗状況を教えていただけますでしょうか。

(2)射殺された紀州犬については「体長120cm」と報道されました。この「体長120cm」とは警察発表による数値でしょうか。その場合、どのような手法で求められた数値でしょうか。


(2)について
犬の測定方法の一つである「体長」は、胸と首の腹側の境界になる胸骨の端から腰の坐骨の端までの距離のことです。頭部・尾は含みません。(もう一つの測定方法「体高」は、犬を四本足で立たせたときの背中の左右の肩甲骨の間の突出部から地面までの高さです)

報道では「体長120cm、体重20kgの紀州犬」とありましたが、「体長120cm」の紀州犬はありえません(最大級の犬種セントバーナードさえ体長は100cmもありません)。
紀州犬はオスの標準体高52cm、メス49cmの中型犬です。日本犬の場合、体高と体長の比は100:110が標準です。
以上のことから、射殺された紀州犬は実際には体長60cm弱であったと考えられます。

「体長120cm」というのは、射殺後に地面に横たわった犬の鼻先から伸ばした状態の尾の先端までを測って得られた数値ではないでしょうか。上記に述べた通り、これは犬の測定方法として誤っています。

「体長120cm」と「体長60cm」では印象がまったく異なります。
「体長120cm」と聞くと一般国民はかなり大型の犬を想像するでしょう。「拳銃使用はやむをえなかった」という印象を与えるために、意図的に誤った“体長”の数字を発表したという疑いを招きかねません。

動物にはそれぞれ正しい測定方法があります。一般国民に誤解を与えないよう、警察は正確な情報発信に努めてくださいますようお願い申し上げます。

↑ここまで↑

☆お知らせ
第9回となる“動物”読書会@保護猫カフェを開催します。

テーマは“動物”。保護猫カフェを借り切り、かわいいネコちゃんたちとたわむれながら動物が登場する本を紹介しあいます。本の紹介はおこなわないビジターとしてのご参加も大歓迎です。

アットホームな楽しい会ですので、本好き、ネコ好き、動物好きな方、ぜひお気軽にご参加ください!

【日時】
2015年11月29日(日) 14:00~15:00(終了後、ご希望の方は10分100円で延長できます)

【会場】
保護猫カフェ「まちねこ

【参加費】
500円

【お申し込み方法】
info{a}daisy-field.jpまでご一報ください。({a}を@に替えてください)

※読書会は店主の個人的な趣味でやっているものなので、ショップの紹介や化粧品の勧誘等は一切ありません。
※宗教やマルチ商法の勧誘、その他営利目的でのご参加は固くお断りいたします。



 

 


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