今月、しら~っと静かに19周年を迎えた【東京ディズニーシー】。

来年はなんと、20周年ですってよ。奥さま。。。あらびっくり

まだまだ私の中では、”後からできた方” な感覚がありまして、

Σ(゚∀゚:) ⦅に、にじゅうって、…⦆←今流行りのお嬢さん方ではない…。   

ちょっとうろたえました。。。

 

そうか、もう20年か…

いろいろありましたなぁ…。遠い目

 

 

 

・・・  ・・・  ・・・

今から20数年前、【東京ディズニーシー】がオープンする少し前(1・2年前くらい)、私は、*【アドベンチャーランド・バザールコンプレックスで】、なかなかのベテランキャストとして、はたまたSLさん(ストアリーダー=準社員・運営補助)として、泣いたり笑ったり、のんびりしたりバタバタしたり…ディズニーランドのお姉さんを満喫すべく、日々奮闘しておったのでございました。

しかし、そんな普段は静かな、”ディズニーランドのはじっこの、ジャングルのその奥” にも、 ”シーができる” という、新しい大きな波がおし寄せてきていたのでございます。(シーだけに…。クス…。←)

 

*…【アドベンチャーランド・バザール】【チキ・トロピックショップ】【サファリ・トレーディング・カンパニー】【千葉物産館・美術工芸】の4店舗があった、アドベンチャーランドの一角。現在は【ジャングルカーニバル】

 

 

具体的に、どんな波かと申しますと、、、

シーへのキャスト異動  でございます。

新パークができるからと言って、”まるっとキャスト募集!”というわけではもちろんございませんで、新キャストを募集しつつも、社員はもちろん準社員(一般で言うアルバイト)の半数弱が、『シー・オープンキャスト』として船出をすべく、ランドから異動したわけでございます。

 

希望制でございました。

 

(-ω-)/ 「はーい。シーに行きたい人は申し出てね―!」 みたいな…。

ここでいろいろと葛藤があったのでございます。。。

それぞれ個人的にも、エリア・ロケーション(職場)的にも…。

 

土日の若い学生さんなんかはね、

(゚∀゚) 「えー、シー行きたいですぅ―。」  なんて言われても、

(*^-^*) 「そーだよねー。新しいとこ行ってみたいよねー。」 なんて素直に思えるのですが、

平日組(週5日のガッツリ勤務ね)の中堅どころやベテランさんなんかは、『バイト』というより『仕事仲間』として長い間一緒にやってきた感覚がありまして、本人も、周りも、いろいろと心の葛藤が巻き起こったわけでございます。

シーに行くと決めるのも、ランドに残ると決めるのも、大いに悩んで決めたのでございました。

 

 

で、びみょーに、”シーに行く組””ランドに残る組”の間に、『溝』のようなものができかけたこともございましてねぇ。。。

まぁ、最終的には 「お互い”リゾートの仲間”として頑張ろうぜ!」 ってなったんですけれど。。。

私は、”ランドに残る組”だったのですが、なんかね、『寂しさ』もあったのだと思います。

新しい場所に旅立つ仲間を、応援したい気持ちもありつつ、

<(`^´)> 「なによ!いままで一緒にやってきたのに…。新しいのができたらさっさと行っちゃうの?ここが好きなんじゃないの?」 みたいな…。

それぞれにいっぱい悩んだことも知っているし、自分で決めたことなのに…。

 

まぁ、シーオープンに伴う準備の日々は、かなりハードでございましてね。

心も体も余裕がなくなっていってしまったんですなぁ。。。(-ω-)

 

というのも、シー異動希望者は、誰でも即OK!ってわけではございませんで、

(゚∀゚)b 「これくらいのスキルは持っててね―。」 みたいな条件といいますか、

新規募集で入ってくる、全くの新人さんを迎えられるだけのスキルは、最低限持っていないとならないわけで、ランド中から集まった異動希望者を振り分けるにあたって、

(゚∀゚)b 「このクラスのキャストなら、このスキルは持っててねー!」 という注文付きなのでございました。

 

その当時のキャストスキルには、ロケーションによって微妙に差がありました(大都会の大型店舗とうちみたいなジャングルの商店街では、仕事内容も各々の責務内容も違ってくる)ので、これを機に統一化をはかり、キャストの振り分けとシーオープンがスムーズにいくようにという思惑があったのでございましょう。

 

 

なのでまず、シー希望者を基準に合った状態にして送り出すために、足りないスキルを身に着けるためのトレーニングスケジュールを、それぞれに組まなくてはなりませんでした。

(よくいえば)少数精鋭の我がロケーションでは、これは大変なことなのでございます。

普段のシフトもギリギリの人数で回しているのに、トレーニングのために人と時間を調整し、期日までにトレーニングを終えなければなりません。

これを、毎日の運営の中で、約半数の希望者に行いました。

しかも、シーの準備を効率よく進めるため、『トレーナー資格保有者』などのスキルの高いキャストから一足先に異動させるので、残ったキャストでこちらの店を回していくために、”ランド残り組”のスキルアップも同時に進めなくてはなりませんでした。

 

結局、”ロケーション全員、スキルアップキャンペーン” 状態で、てんやわんや。。。

⦅どこに出しても、恥ずかしい思いをしないように…。⦆ という思いで、私たちSLはトレーナーでもありましたのでね、以下のトレーナーの先頭に立って、必死で頑張りましたよ。(←自分で褒めておく。)

毎日毎日、トレーニングトレーニング、スキルアップスキルアップ…でございました。(スケジュール管理だけでゲッソリ…。)

そりゃぁね、疲労困憊で余裕がなくなりますわね。。。

教育方針の違い(?)でもめたり、社員さんからのダメ出しで煮詰まったりへこんだり…。

”のんびり穏やかな空気”が自慢の我がロケーションにも、何度も暗雲が立ち込めまして、オンステージでの笑顔もしんどいなんて日も、正直ございました。

 

 

しかし…小さな(いや、大きいのもあったな…。)揉め事を繰り返しつつも、歯を食いしばって ”シー組” を送り出しまして、2001年9月4日、リゾート記念日恒例の雨の中、【東京ディズニーシー】は、オープンしたのでございました。チョーン!

 

 

 

 

・・・  ・・・  ・・・

オープンした後も、シーに行った仲間とは連絡を取り合ったり、遊びに行ったり、【イクスピアリ】で会ったりしまして、いろんな話をしたり聞いたりいたしました。

(ランドの)いろいろな店舗からキャストが集まってますからね、うまく回るまではいろいろあるのでしょう。愚痴なんかもよく出てましたねぇ。そんな時、

 

<(`^´)> 「自分で決めて出て行ったんでしょう? そんなこと始めから分かっていたことでしょうよ。 残った私たちも頑張ってこっちの店守ってるんだから、グズグズ言うな!」

 

なんて、ちょっと厳しく言ってました。(ごめんよ。)

ま、大丈夫だって信じてたからですけどね。。。

実際、ランドもそれまで以上にいろいろキビシー状況もあったりなかったり…。

傷なめあってめそめそしている暇はなかったのですよ。。。

 

それでも、シーに遊びに行って、笑顔で働いている元仲間を見るたび、嬉しくなったものでございます。

(゚∀゚) 「トレーニングのおかげで、こっちに来てすぐトレーナーになれたんです!」

なんてコも結構いましたねぇ。

うちにいたときは、おとなしめの静かな印象があったのに、むこうから話しかけてくれて、なんだかイキイキしておりました。

(`・ω・´) ⦅よし!私たちも負けない!⦆ と、ふんどし(?)を締め直したものでございました。

 

 

そうやって、あっちとこっちで踏ん張って、 ”東京ディズニーリゾート” に、なっていったんですなぁ。。。

 

 

 

 

・・・  ・・・  ・・・

それからも、ランド組もシー組も、夢中で駆け抜けて1年後。。。

 

1周年のシーへ、シー組ランド組みんなでインポートした時のことは、今でも忘れません。

お祝いムードのシーで、飲んで食べて遊んで…。

昼のハーバーショー 『TDS 1st アニバーサリーセレブレーション』では、ミッキー兄さん、ミニー姐さん、グーフィー の水上バイクさばきに大声援を送り、大はしゃぎ。。。

日頃の苦労も愚痴も忘れて、大いに祝い、楽しみました。

 

そして日が沈み、再び夜の【メディテレーニアンハーバー】へ…。

あの名作、『ディズニーシー・シンフォニー』 で、カッコイイ我らがミッキー兄さんに惚れ直し大感動。

夏の名残の海風に吹かれながら、昼間見た、兄さんたちが颯爽と操っていたイルカバイク(水上バイク)が、たいまつをかかげて入港して来ると、静かに流れる1周年テーマソング、『Thanks To You』 。。。

あたたかい、島田歌穂さんの歌声…。

 

”Thanks To You …。胸いっぱいの 

Thanks To You …。思い出重ね

祝おう この日を あなたに会えた

すばらしい 魔法の日を

…  …  …

Thanks To You …。 分かち合おう 

Thanks To You …。 この喜びを ”

 

TDS 1st アニバーサリーセレブレーション テーマソング 『Thanks To You』より

 

 

 

みんな、泣いてました。。。

 

シーに行くか残るかを決めた日、トレーニングの日々、オープンしてからこれまでのこと…

不安に押しつぶされそうな日々、離れかけた心、眠れない夜。。。

それぞれの胸に、それぞれの思いがあふれまして…。

みんな頑張ったね―。って、

泣いちゃいました。。。

 

 

 

今でもこの曲を聴くと、ジーンといたします。

 

いやぁ、ホントにあの時は、なんでこんなにしんどい思いして、ここで働いているんだろう…。って思った時もございましたが、乗り越えてよかったってホントに思うのですよ。

いつもバカばっかりやっておりましたけど、こういうことも色々あって、泣いたり笑ったり、山あり谷ありジャングルあり…そこをみんなで乗り越えて…

いまこうして、( ̄▽ ̄)V ”私の青春はここにありました。” って、このブログを書いている私がおるわけでございます。。。

 

高校の時の担任が言っておりましたっけ。

”青春は、思い出しての微笑みであれ。” ってね。

 

 

 

 

ディズニーランドのはじっこの、ジャングルのその奥で、流した涙は数知れず…。

その何倍もの爆笑の日々。。。いまは全て微笑みの中に…。

 

 

 

 

最後まで読んでくださってありがとうございます。m( )m

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