リハビリ病院で改善して戴いた父の”歩行機能”を維持させたかったし、適切な運動の継続は、脳の損傷部分の可塑性を高める効果があると考えていたので、在宅復帰した父に出来る限り多くの且つ効果的なリハビリの機会を、私は用意したかった。
だから、デイケア及びデイサービスを提供している事業所を何件も見学に行った
〖デイケア〗・・・通所リハビリテーション。医師の指示のもとに行われるリハビリ中心のサービス。医師が常駐。デイサービスに比べ施設が少なく、料金が高め。
〖デイサービス〗・・通所介護。利用者が自宅で自立した日常生活を送ることができるよう支援するサービス。
そして、下記の選択をした
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①病院併設施設での通所リハビリ(デイケア)
何といってもここが一番運動をさせてくださった午前中は、ほぼずっと運動
午後も希望により手指の運動有り
入院中、お昼寝の習慣がついていた父には、少々きつかったようだ。
【神奈川県某通所リハビリテーションのデイケアサービス例(6~7時間)】
お迎え
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施設到着後、健康チェック・・・体温・血圧・体調を確認。
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リハビリ・・・本人に合ったプログラム
- 個別リハビリ
- マシーントレーニング
- 自主訓練
- 歩行訓練
昼食・・・治療食や食べやすい形態にも対応。
口腔ケア
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入浴(入浴サービスを利用の方のみ)
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作業療法・・・書道、編み物、塗り絵、将棋麻雀等も取り入れて。
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歌及び帰りの挨拶
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送り
②老健施設内にての通所リハビリ(デイケア)
介護老人保健施設(老健)では入所者にリハビリを行う規定も有り、療法士さんも複数人在籍、リハビリ専用のスペースや器具も揃っている為かデイケア部門を設置しているところが多い。
但し、リハビリへの力点の置き具合は各老健によって異なり、また在籍する療法士の方々の熱意の違いにもよる為、自宅周辺に該当施設が複数有る場合は、それぞれの施設の見学をお勧めする。
父の場合は、リハビリ時間40分程度/日で、①の施設には全く及ばなかったが、一般的なデイサービス施設よりは長時間の機能訓練を受けることが出来たし、担当療法士さんは一所懸命に父を歩かさせてくださり、他社の訪問療法士さんともよく連携を図ってくださり、とても感謝している
③小型運動施設での半日デイサービス
A:それ程広くないビルの2Fのワンフロアに、幾つかの運動器具が設置されており、療法士さんが本人の能力と体調に合わせて、メニューを組んでくださる事業所。
メリット・・・認知レベルの高い利用者さんが多く、会話が成り立つ為、嚥下機能のUPや脳の活性化にも繋がっていた。
デメリット・・・基本的には障害レベルの低い利用者さん向けであり、”要介護4・左半身不随”の父が利用できる器具は限られていた。結果、何もしない休憩時間(車椅子に座っているだけの時間)が多かった
ということで変更。
B:マッサージ・集団運動・個別歩行訓練・個別上肢訓練・温足・休憩を順番に、一定時間行ってくださる事業所。(やはりそれ程大きくはないビルの1Fワンフロア)
※父が通ったのは「GENKI NEXT(ゲンキネクスト)」。スタッフの方もとても親切で、有難かったです
メリット・・・集団運動においても機能的な運動を取り入れており、父の場合、歩行機能の改善に繋がったと思う。
デメリット・・・休息が少しあるとは言え、短時間内に次から次へとメニューが変わる為、ある程度”やる気”のある方でないと挫折するかも。
④介護付き有料老人ホームにてのデイサービス
施設も綺麗で、当時はお食事も充実していたが、その後、業者配送になり不味くなったらしい。笑。
療法士さんは2人いらした(日によっては1人)が、機能訓練は歩行訓練のみ、マッサージ含め15~20分程度だった。
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【その他のデイサービス事業所における機能訓練情報】
●小規模多機能型居宅介護事業所内のデイサービス
・神奈川県内のこちらの地域では、当該事業所においては、小さ目のアパートくらいの建物で運営されているところが多く、デイサービスの部屋も広くはない食事室1室であったりする為、基本的に座位の運動程度で、個別運動は取り入れていない。
療法士さんによる10分程度の廊下歩き(歩行自体は5分程)がある事業所もあった。
・事業所によっては、大き目の個人宅のような建物を利用し、一緒にお料理を作ったりなどアットホームな雰囲気の中、生活することを主眼としたサービスを提供しているところもあった。
こちらでは認知症の改善が多く見られたようで、認知症の方のご家族には人気があったが、運動リハビリはなかったので、父は利用しなかった。
●サ高住事業所の併設施設でのデイサービス
・デイサービスのスペースは比較的広く綺麗で、お食事も美味しかったらしい。塗り絵や折り紙、カレンダーづくりなど手作業のワークは充実しており、ボーリングや簡単な集団体操は短時間取り入れられていた。父の目的には合わず、母が長く通わさせて戴いた。感謝
〖サ高住とは・・・サービス付き高齢者向け住宅〗
◆要介護度が高くない高齢者を対象にしたバリアフリー住宅。
◆「サービス」とは、安否確認と生活相談のサービス。介護や看護、医療の資格を有する職員が日中に常駐し、それらのサービスを提供。
◆食事の提供や生活支援、夜間の見守りといったサービスは、サ高住では任意。
◆住宅部分については建物賃貸借契約を結ぶとともに、生活支援サービスを希望する場合はサービス利用契約を別途締結。
「デイサービス」と一口に言っても、事業所によって機能訓練の有無・内容は様々である。
”リハビリ”に重点を置くデイサービス事業所も、父が通っていた頃よりは増えてきているらしい。
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このように、父は①②③を中心に、ときに④にも通いながら、自宅でも理学療法士さんに週2回、医療マッサージ師さんに週3回入って戴きながら、リハビリを続けた。
当時、私がもう1件父に通わさせたかったのが、歩行ロボット”HAL”を使った機能訓練を試みていた通所リハビリ施設。
今では、歩行ロボットを取り入れている施設もやはり増えているらしいので、ご検討されてみてはと思う。
お読み戴き、誠に有難う存じました
今晩から「ドクターX」が始まるのが楽しみです笑
切除が難しい手術も、絶対に成功させてくださるお医者様がいらしたら
どんなにか嬉しいことですね
愛と光と感謝を込めて