『 しおりちゃんさ、
最近俺に冷たくない? 』
奴は笑ったんだ、いつもの笑顔で。
そんなことないよ、って
答える視線の先には奴
逃げ出したくて、仕方なくて。
怖いからその場を離れる
奴はそこにいる、ずっと。
いろんな女の子と笑ってる
出会った時はそんなキャラじゃなかったのに
『 ごめんね、俺で 』 って云われて
最悪だよ、ばーかって云う
2人で笑って、はい終わり
体育祭 円陣 奴が隣で
手差し伸べてくれた
肩組んで
『 しおりちゃんの肩低いんだもん 』
うるせーよ、って頭ぺしってして
2人で笑って、はい終わり
一緒に笑って楽しかったのは嘘じゃない
嬉しかったのも嘘じゃないけど
なんか落ち着かなくて、認めたくなくて
一生懸命避けて歩いても
一生懸命話しかけてくれる奴に
一生懸命憧れてて
奴といると一番乱れる平常心
でも気づいたら奴の存在が
僕 の 精 神 安 定 剤 。