君は2階の窓から


『 がんばってね 』 って。


僕はグランドから


『 君もね 』 って。


笑う。




君は3階の窓際で


暖かい太陽と一緒に


本を読む


僕は1階の窓際で


楽しそうに走る人たちを


見つめる




ホントはね


重なるはずのなかった視線


ホントはね


生き方も考え方も違うから


ホントはね


好きになることはなかったんだよ


ホントはね?




君の左手には綺麗なリング


ほかの人には


『 羨ましい? 』 って


笑う。


なのに


僕には?


視線と一緒に話を逸らして。


『 綺麗だね 』 って笑ったら


『 イジワル 』 って囁いた君が


途轍もなく愛おしくて。




欲しい言葉をひとつひとつくれる君


いっつも笑顔がまぶしい君


お外が酷く似合わない君


僕の好きなスポーツについて一生懸命はなす君


自分の好きなことを必死に語る君


全部


僕が好きだった君。