そっか…
私に「自由」なんて、元々なかったんだ。
今日の夕方
芸能オーディションの一次審査の結果が届いた。手紙には『合格』と書いてあった。
夢に大きく近づけた。やった。
私は喜びで一杯だった。
この手紙を見せれば両親も少しは認めてくれるハズ…
二人の驚く顔が見たくて、急いで家に帰った。
現実は…残酷だった。
手紙を見せた途端、母は呆れた顔をした。
「それ絶対悪徳業者だ」「アンタなんかが受かるはずがない」「認めないからね」
言葉の剣が刺さる。
心の奥深くまで入り込んで、どれだけ足掻いても抜けてくれない…
父にも話した。すると、
「交通費なんて出さないからな」「20歳まで辛抱しろ」「現実をみろ」
…両親にとって私は只の疫病神なんだ。
私に生きる価値なんてない…
明日なんて、来なければいいのに…
学校にも、家にも、
どこにも私の居場所なんてない。
20歳まで私は両親の奴隷。
ううん、只のゴミ。
来年から
友達や兄は夢に向かって突き進んで行く。今でも
楽しい笑いや懸命に汗を流す皆の声が耳に響いてくる…
嫌だ
置いてかないで
独りは嫌だ 寂しいよ
辛い 苦しい 悲しい 怖い
これからの未来を想像するだけで、
涙が止まらない。
時が経つごとに
皆との間に埋める事のできない溝が深まる…
もう泣きたくない
もう悲しい事を書きたくない
もう、自分に嘘をつきたくない
神様は酷い
人間を皆、平等に扱ってくれない
なんで世界なんて創ったの?
なんでこんなに苦しめるの?
なんで私を生み出したの?
神様は悪魔なの?
私の気持ちを理解しようとしてくれる人なんて、誰もいない。
独り…ひとり…ヒトリ………
