最近のブログで私は
「過去ショパンコンクールの優勝者に
好きなピアニストが少なかった」などと
しょーもないことを書いたのですが
「好きな優勝者」というのが
2000年のユンディ・リです。
正確には、ユンディ・リが、というより
Youtubeで特に好んで聴いていた曲が
2曲あって、それがユンディ・リの演奏だったし
Youtubeでたまたま見かける動画で
ユンディ・リってほんとに何弾いても
上手い(好みだ)なって思ってました。
有名ピアニストだから当たり前といえばそうですが、
私はプロのピアノに関しては
神経質なところがあり
魅力を感じないことが多いので
ユンディは私にとっては
「特別上手いピアニスト」という印象です。
(たくさん聴いてはいないのですが)
しかし気になっていたのが、
Youtubeの演奏動画が、いつからなのか
減っているように感じたこと。
上に書いた私が特に好んでいた演奏というのが
5年ほど前に教えるレッスンのお手本にもしていた
ショパンの有名なノクターン(Op.9-2)
そして2-3年ほど前に見つけて
猛烈に感激したのが
ショパンのエチュードOp.10-4
これらは演奏会ではなく、
スタジオか何かで動画収録されたもので
手元のアップもあり素晴らしいものでしたが
これが気づいたときには無くなってました。
ショパンコンクールと同時進行で、
ユンディ・リを思い出すことが多く
動画を色々探していたのですが
ノクターンは、他の動画でいくつかありますが
ショパンのエチュードは、
Op.10-4は無くなっているし
今探しても他に2曲くらいしかなく、
なんとなく不自然に思っています。
ショパンエチュードはCDも
出していないようだし
この年代になってから録音するとも思えないので
(固定観念だけど)
残念だなあと思う。
優勝したショパンコンクールの演奏でさえも
一曲だけ音声のみしか見つけられなかった。
(Op.25-11)
一流が弾くショパンエチュードは
みんな凄いので、
今更驚くことってそうないし、
気迫を感じ過ぎる演奏は
私は「上手い」と思えず
好きではないのですが。
ユンディのOp.10-4を聴いた(観た)とき、
音の厚みや、爆発的なスピード感
完璧に整った音楽の抑揚がとにかく美しくて
ショパンエチュードであんなに感動したのは
後にも先にもなかった。
どういう事情で動画がなくなったりするのか
わからないが。
いつかまた誰かが
アップしてくれたら良いのになあと願っています。
容姿が整っていることもあり
なんとなくプロモーションビデオみたいな
動画になっていますが
こういう多くが好むような優しい曲も
文句なしに上手くて
さらに心の深いところに
灯をともすような温かい音楽。
ユンディ、自由に世界で
好きなように演奏して欲しい。
自分でそれを願って実現して
いって欲しい。