一年近く目標にしてきた舞台が先月5月1日に終わり、
次の舞台で弾く曲として、
今、ショパンの『舟唄』という曲をやっています。
Youtubeで舟唄、と検索すると、やしろあきさんがトップに出てきます。笑
私は昔から、作曲家でいうとバッハ、リスト、シューマンが好きだし、
自分に向いてるし、評価されるので好んで弾いていました。
ショパンてまあ、誰でも好きだし、弾きたいし弾くもんね(笑)
ピアノを弾かないひとも、ショパンは好きな人は多いと思うし、そんくらい、
『良さが、解りやすい』。
だから、自分が弾かなくてもいいし、みたいな気持ちでした。
あ、でも、もちろんエチュードとか、ノクターン、ポロネーズ、美しくて、人気のある曲が山ほどあるので、私も勉強してイベントで弾いてはいましたが。
エチュードはやはり『エチュード』(練習曲)ならではの、『演奏しやすさ』があります、ある意味。
※注 全て自分の技術(レベル)の中での比較の話です、もちろん
ポロネーズも華やかで、とにかく『弾けたら』、そこそこ恰好はつくかな、っていう感じ。
※繰り返しますが、自分レベル、の中での話です。
リストみたいに、がちゃがちゃしがちなものこそ、
『良さはソコではない。
私が弾く』という気持ちで、弾いてました(笑)
でも今更ですが。
ショパンの『バラード1番』を、今回、1年近くずっと勉強してきて。
その楽曲の(ということは、ショパン、という作曲家の)、奥深いこと。
実際、まだあと半年は、余裕で勉強し続けることができます。
そのくらい、『やることが、いっぱいある』
※ 自分レベルの中でさえも。
舞台に5回あげて、弾きまくってきても、まだまだ『やること、やりたいこと』が見つかる。
これが『ショパン』の、奥深さです。
どっぷりショパンの魅力にハマり、次に選んだのは、ショパンの『舟唄』という曲なんですが、
これ、大学時代は到底、手を出す気持ちになれず、
大学を卒業して、逆にもう、取り組むこともはばかられる【大曲】になってしまっていましたが、
今ついに、向き合うときが来たんです。
まだ全然『弾く』ところまでいってないんですが、
最初のふたつの和音。
字で書くと、♪ドーーーン、→ ♪ポーーーーーーん・・・・・・→つづく。。。。
なんですが(笑)
もう、ここ弾くだけで、至福ですよ至福。
ピアニストの『夢』ですねって、先生に言ったら、
『みんなそう言う!』
って、先生がおっしゃいました。
ピアノを弾く人は、みんなみんな憧れるんじゃないでしょうか(笑)(笑)
でもピアノ弾かないひとには、意外に知られていない名曲ナンバーワンかもしれません。
私はあまり『聴き比べ』って興味がなくて、たくさんは聴いてないけど、
かなり好き!と思った動画を貼っておきます。
この最初のふたつ連続の和音を聴いてみて下さい。
私はレッスンでは、噴水のようにポーーーンて、しぶきが上がるように弾いて、と言われてます。
そのあと、左手だけの単旋律が始まり、
それが、曲全体のモチーフとなって、ずっとベースにあります。
ヴェネツィアのゴンドラの風景が表現されてるんだと思うけど、
ゴンドラがゆらゆらゆれてるんですよ。
それが、その左手だけの音楽。
そこに、息の長いメロディーが乗っかって、進んでいくんです。
初めて聴くひとには、退屈に思える曲なのかもしれません。
この演奏者のネルソン・フレーレは、ぼよん、と見える手で、
よくこれだけの表現が出来るんだなあ、と、『どうなってるんだろう』と
見入ってしまいました。
淡々としてる。
まさに、人間模様なんて関係のない、運河の寄せては返す波のように。
そこに『ドラマ』がある。
冷淡なひと、または芯のない人には、表現できない世界だと感じる。
語ればきりがありません!!(笑)
いつか私も弾きますから、
いつか、聴きにきて下さい♪