ごめん、もう1個、言わせて。




彼の何が嫌だったかって

こんな出来事もあった。





彼はいつも

私をホームまでわざわざ送ってくれていたのだけど



私が電車に乗り込む直前に

キスをして来た事が1度だけあった。





咄嗟の事で

びっくりして

何も言えなかったけれど





大好きちゃん、そういうの

すぐ察知しちゃう。




マウントだね、あれは。

独占欲とも言うか。




みんなが見てるの

わかってて

私にキスして来たんだよ。




こんな素敵な女性と付き合っている僕。

って感じ?




いや、大好きちゃん自意識過剰だよ!

って、そうじゃない。





私は周りにいつも言われる。

大好きちゃんと付き合える人は

幸せだよね。



大好きちゃんを連れて歩ける男は

たいしたもんだ。





これね、すんごいいや。




だから外見で判断されるのが嫌なのよ。


外見磨けといつも言ってる私が

言うのもおかしな話なのだけど。








あの時、彼は

絶対に優越感に浸ってたと思うわ。






残念だったな。

それが永遠ではなく

期間限定でな。




夢の中だったのかもな。







そう、これも

私が冷める理由のひとつでした。



















私は

おまえの承認欲求を満たす為に

存在しているのではない。