ご存知のように僕はニューヨークでライブをやった事がある。
ビザが無いので有料ライブは出来ないので“オープンマイク”へのエントリーではあったが自分的には「Live in NYC」としてカウントしている。
よく訊かれるのだが、その時は歌は何語で歌ったのか?と。
僕は“日本語”で歌いましたと答える。
もちろん、挨拶などのMCは英語で話したが歌はいつも日本でやっている通り“日本語”で歌った。
何故なら僕は“日本人”だから当たり前のように“日本語”で歌う。
例えば外国人のシンガーが日本に来てコンサートをやる時、彼らは“日本語”で歌うか?
歌いませんよね?と。
海外では僕の方が“外国人”である。
外国“日本”から来た“外国人”としてその母国語で歌うのは当然の事。
“日本語”で歌って海外で通じるのか?、とも訊かれる。
確かに言葉は通じない。
客席の人達は僕が何を歌っているのなんか分かりもしないに決まってる。
でも歌っていて客席からの反応を感じるし、歌い終わった時の拍手と歓声で僕の“歌”が通用したと確信する。
よく言う事だが、「音楽に国境は無い」。
確かにその通りだった。
僕がそこで奏でたのは“音楽”なのだ。
ちゃんと“音楽”をやればそれは国境を越える。
そんな体験を出来た事は僕の音楽人生で大きな財産になっている。
近いうちにまた再度、その体験をする為に“外国人”になりに行きたいと思っている。


