木谷監督からのメール
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大変遅くなりましたが

早稲田大学野球部 野村 徹・前監督が富山中部高校グランドでコーチ
早稲田大学野球部 野村 徹・前監督が富山中部高校グランドでコーチ
ソフトバンク和田、ヤクルト青木、阪神鳥谷などを育てた早稲田大学野球部・野村徹前監督が、11月10日、11日に富山中部高校グランドに見えて、木谷監督と一緒に選手諸君をコーチされました。遅くなりましたが、同席する機会がありましたので、以下に、報告します。
水間英光(第16期卒業)
野村さんには、新チーム結成後の夏の関東遠征の折、キャンパスめぐりで早稲田大学を訪問した際(8月10日)、選手たちに熱のこもった講演をしていただきました。一番印象に残ったのは、「君たちは、練習時間において大きなハンデイを負っている。毎日5時間以上しかも試験の時でも毎日、一年中練習している連中に勝つには、たとえば彼らがシートバッティングで15球打っているとしたら、君たちは3球で同じ練習をしたことにつなげなくてはならない。それだけの集中力が必要だということだ」というお話でした。講演の後、野村さんからは、「選手たちの目の輝きが印象的だった」との感想をいただきました。
講演の効果がさっそく現れたのかどうか、翌日以降の試合では、慶応義塾大学付属高校(なんとその後、関東大会準優勝で春の甲子園出場確定的)に8-9で惜敗、この夏山形県準優勝だった羽黒高校には14-7で圧勝という結果を残しました。
さて、11月10日は、夜来の雨が朝には上がり、グランドが使えるようになりましたが、開会は雨天練習場で。冒頭に校長先生から、歓迎の挨拶(きわめて珍しいとのこと)と野村さんの詳しい紹介があった後、野村さんは、「8月に話したことでは(90分程度)伝わり切らなかったことをグランドで実際に示したい。監督さんを通して選手諸君から手紙をもらって感激した。また会いたくなってやってきました」と、今回来訪の目的と目標を話されました。
グランドに出てキャッチボールからスタート。「キャッチボールの際の動作、姿勢、体の使い方はすべての基礎となる」と、
1)ボールに正対し、胸の正面でキャッチする。キャッチングの「芯」は一箇所だけ。そこだけがボールを捕ったときいい音がする。このポイントを皮膚で感じ取るためにも、グラブの人差し指を抜いて外に出すなど、もってのほか
2)平素いい加減なキャッチボールをしていると必ず投球ミスを含むエラーにつながる。しかもそれは、ピンチや重要な場面で起きることが多い。「身についていないこと」は、緊張感に襲われたときに発生し易い性質をもっているからなど、繰り返しその重要性を強調されました。
次に「いつも大きな声を出す」ことが大切だと話され
1)守備位置についたあと毎イニング、内野手同士で、あるいは外野手間でボールを回すのと同じ順序が試合中に起きることはありえない
2)「投げる人間」「捕る人間」それぞれが、そのプレーのたびに投げる相手を指定し伝えるだけでなく、捕る方も、自分が捕るという意思をはっきりと伝えることが重要。投げる人間だけが声を出しても捕るほうがそれを認識しているとは限らない。そこに、守備範囲の中間にフライが飛んできた時など、ミスを誘発する危険性が潜んでいる
3)「投げる人間」「捕る人間」双方での大きな声を出し合うコミュニケーションが身につくと、「野球はチームプレーだ」という思いが選手全体で一体化する
4)同じ声でも、大きな声を習慣づける。君たちの目指すものは何だ。大観衆の中でのプレーだろう、そこで通る声を腹から出せるように、練習で毎日実践しなさいなどの後、実際に野村さんが声を出されたのですが、校舎にぶつかって跳ね返ってきた声の大きさは生半可ではなく、選手の誰よりも大きく、みんな度肝を抜かれました。
昼食をはさんで午後は、野手はひたすらキャッチボール。投手陣は、バックネットに向かっての投球練習。一人30分以上に及ぶこともあり、左腕2名、サイドスローを含む右腕4名の指導が終わったのは6時少し前。「休日の練習は午後4時半終了」が決まりとのことでしたが、「校長が挨拶したんだから大丈夫だろう」と、木谷監督自ら照明も点灯させ、延ばし延ばしの結果でした。
技術的なことは、私の理解では誤っている危険性がありますので、報告を避けますが、
1)カーブを投げるとき、右投手だと、肘と手首を使いながら、左下に向けて腕を巻き込むように投げ下ろすのが通常だが、これだと曲がったカーブは斜めに落ちていく感じになる。バッターにとっては、ボールの軌跡が長いので打つポイントを広く見据えることができる
2)ボールを斜めではなく、軌跡を短くして打ちにくくするために、できるだけ垂直に近い感じでタテに落とすには、腕が頂点に達した時、ボールを親指と人差し指の間から右上に放り投げて離す感じで投げるとよいなど、常に具体的に説明されていたのが印象的でした。また、「投手を辞めて打者に専念したい」と希望していた左腕のことをあらかじめ木谷監督から聞いていた野村さんは、その選手をとくに入念に指導され、みるみるコントロールがよくなった彼が、「自信がつきました」と指導の後も楽しそうに黙々と投げていたのは、今後に期待を持たせるシーンでした。
11日は、願いもむなしく、朝から雨。グランドは使えず。野村さんは、「このほうがいい、君たちには、これからの季節は雨天練習場での機会が多いことだろうから、そんな時の参考にしてもらえればいい」と、午前午後を通じ40人近い部員を対象にバッティングの指導がおこなわれました。手を上げてやる気を見せた全員はもとより、結局、部員の6割ほどに対して、一人ひとり欠点を指摘しスウィングを直し、腕、手首、腰などの使い方を丁寧に実演してみせるなど、熱心な指導が続きました。
1)バッターボックスでは、漫然とボール全体を見るのではなく、ボールの芯(のみ)を凝視して、そこにバットをミートさせるようにする。これはトスバッティングなど練習の時から習慣づけることで初めて身につく
2)インコースのボールを打とうとするとき、左脚をアウトステップして体を開いて構えると打ち易いと考えがちだが、これも(頭の)意識と、(使う)体のギャップが生み出す典型的なパターンである
3)インコースを打つときこそ、肩を開かずにボールを十分ひきつけ、エネルギーを溜め込まなければ打ち返すことができない。オープンスタンスで右方向に打とうと意識しても、せいぜいファウルするのが精一杯である
4)同じような過ちは、トスバッテイングの時にトスを斜めから出していることでも犯している。斜め前から来るボールは、打席に立った時に置き換えてみるとほぼ正面から来る感じになる。ちょうど、左足を開いて構えているのと
同じ関係に位置することになる。この位置関係で練習をやっていると体を開いて打つこと憶えてしまうことになる。ましてや、どれだけやってもインコースを打てるようにはならない。
野村さんのお話の中で、たびたび出てきた表現は、「しばる/絞る」「ほどく」という言葉でした。それは、「起動」の段階では、「無駄な力を入れることなくエネルギーを“溜め込んで”」、「フィニッシュ」の段階でそれを「瞬発力として“解き放つ”」という風に理解しましたが、ここに野村さんの指導のキモがあったように思います。
どんな場面でも、常に情熱があふれ出ていて、選手たちにとって大きな刺激を受ける機会となったに違いありません。これからの冬季練習に生かし、来年には大輪を咲かせることで野村さんへの恩返しをしてもらいたいものと、痛感しました。
以 上
追記――これをまとめている時に、「21世紀枠富山県代表」に決まったニュースが飛び込んできました。幸先よく、いっそう来年への期待が高まりました。
試合結果まとめ
-秋季大会-
第一回戦 9/16
高岡西 5-12x 富山中部
(8回コールド)
第二回戦 9/22
富山北部 6-12x 富山中部
第三回戦 9/23
氷見 1-8x 富山中部
(7回コールド)
準々決勝 9/24
富山中部 19-0 砺波
(5回コールド)
準決勝 9/29
富山中部 0-6x 富山商業
三位決勝戦 9/30
高岡第一 9-1 富山中部
(8回コールド)
-一年生大会-
第一回戦 10/28
富山中部 13-3 魚津
(7回コールド)
第二回戦 11/3
富山商業 9-4 富山中部
(7回コールド)
試合結果は以上です。野村さんご来校時の事については



