僕がまだ大学を卒業して間もない頃に

ギターを教えていた小学生の男の子がいた。


お互いビートルズが好きで

練習よりも話していることの方が多かったような気がするけれど

楽しい時間を過ごしたことを覚えている。


やがて彼は中学・高校と進学し

僕は僕で忙しくなり,あまり会う機会がなくなってしまった。



彼が高校生の時に一度,学園祭に呼ばれたことがあった。

バンドでメタルをやっていたことにも驚いたが

ギターの腕が相当上がっているということにもっと驚いた。


そしてなによりも,ギターを続けているという事実に嬉しさを感じた。




今その彼は大学に進学し,そこでもギタリストとしてバンド活動している。

よい仲間に巡り合ったようで,とても楽しそうだ。


話を聞いていると,ボーカルの子がとてもしっかりしていて,

バンドを引っ張っていっているようで

こういう言い方は失礼かもしれないが,

まだ二十歳そこそこだというのにその行動力に感服してしまうほどだ。



その“本気”が一つのかたちとなって現れたのがこのCDだと僕は思う。









Night On The Run/LED NAKED

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LED NAKEDの,インディーズデビューシングル。



僕は音楽業界のことなんて全く分からないのだが

学生のうちにこうやってCDを出せるというのは

中々ないことなのではなかろうか。

これはすごいことなんではないだろうか。


彼らはUKロックに多大な影響を受けているということだ。


60年代などのロックはうす~く知っているものの

僕には今の,特に海外の音楽に関してはほとんど知識がない。

だから具体的にどういう部分で影響を受けているのかは

判別できないのだが,LED NAKEDを聴いていると,

きっと影響されたものを上手く消化して,

自分たちの音を出しているのだろうなと感じることができる。


収録されているどの曲もよいのだが

僕の一番のお気に入りは「Looping」。

ギターリフがとにかくかっこいい。


インディーズ時代から追いかけていくというのも

音楽ファンにとってはとても面白い作業だと思う。

一度聴いてみることをおすすめします。










蛇足ながら。



頑張る彼らを見ていて,僕の頭の中で

いつも連想してしまうのが「BECK」。

ついこの前連載が終了してしまった漫画だ。


BECK volume34 (34) (KCデラックス)/ハロルド作石

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無名のバンドが成長していく様が

丁寧に描かれている傑作漫画。

(この漫画については改めて書こうと思う。)









LED NAKEDのライブは

今までに3回ほど観に行っている。


行く度に彼らは着実に成長していると感じることができる。

そしてなにより彼らはライブバンドだということがわかる。

CDでは収まりきらない迫力をライブで感じることができるのだ。


まだまだ伸びしろのあるこのバンドを

これからも見守り続けたいと思うおじさんであった。