先週末、高松宮妃をフライトBで戦ってきた。Bなら優勝できるかというとそういうものでもないが、とりあえず僕らは勝ちに行くつもりだった。1日目は予選、上位6割くらいが2日目の決勝へと進める。

さて、前半のスコアは51%、こんなんで大丈夫だろうか。


{18B21A52-0D6F-4ED2-BEC2-24909B1C8C9C:01}

このボード、パートナーはWestで3NTのプレイ。ダミーからぼんやり眺めていた。

オープニングリードはC4でCQ勝ち、Sx出してSK勝ち、HTを引くとHQが被ってHA勝ち。この時H7が落ちる。Cをフィネスしに行ってCJ勝ちと進む。

ハンドは
98
J64
AK64
-

ダミーは
QJ2
85
T3
AT

SQを出してみると左右からダック。S4-2を恐れてSは保留し、H8。ハンドからはH4を出してHKに勝たせる。DxシフトをDAで勝ち、Sx。SA勝ち、DQ。DK勝ち、HA。Hは3-3でなく、まだS2H2D2C2しか勝たず、手にはルーザーしかない。-1。

実はダミーからSQを出したのが致命的で、どうせH8流すならSQの前に流しておけば、S2H2D2C3を確保できたのだけど、CAを取るエントリーがなくなってしまったのだ。

ちなみに1日目の試合後はプロとご飯に行ったので、全てプロの解説付きだ。

某プロ「HTとH8流しまではうまかったんですけどね~。DAKを早めにとっておくと、NorthがQアンブロックできなければスローインに掛かってクラブもう一回フィネれましたね。」

そう、T3でH7が落ちてきたので、T6のH8流しは来るH9フィネスの布石になっている。H7が落ちてくればH8流しは普通なので、これはHTがやたらと上手なのだ。

「これって、DQをちゃんと落としたとしても。」「ほんとだ」

最後の最後、DK勝った時点で、ハンドは

x
J6
xx
-

ダミーは
Jx
x
-
AJ

で7勝1敗。この時Southは

x
93
xx
-

Northは

A
-
x
Kxx

ここでローダイヤを出すと、いつか必ずハンドかダミーのAJが勝ってメイクする展開になる。これは美しい。

{99E6F45F-9069-49CE-BE33-2EADE51F38E1:01}

僕はEast。
1S ?

いっぺんパスしてみたらこんなオークション展開に。

1S P P 2C; 2H 3H 4H(!) P; P ?

ダブればむちゃ儲かったに違いないが、こちらのクラブ9枚フィットが見えてかつバルがこちらのみ赤いので、4HX-2みたいなリスクを取れず、5Cへレイズし終了。6メイクする配置だがすったもんだで5メイク。600点だろうと620点だろうと3NTやってる人にはまず負けてしまうので4Hをダブれなかったのが敗因だった。パートナーが2CでなくXから入っていたら3NTになったかもしれない。

ところで、1SにEastはどうする?

某プロ「1Sにはパスでしょパス。これは。」

彼はNorthに座っていて、対戦した別の某プロも1Sにはパス、そのパートナーがバランシングをしなかったので1Sノンダブルドという超安いコントラクトになってしまった。確かにパスもあるしテーブルで僕ははそれを選んだけど、1NTのほうがいいかもと少し思ってる。実際複数名の上級者から1NTと聞いていて、松村で遊んでくれた人は、あまりバルに関係ないと言っていた。そういうものかもしれない。

やっぱり17点あると危険かな、と思うんですよね。実際パートナーがもっと弱い手でも同じシェイプなだけで5Cはかなり近いから。

{995B6149-F9A0-4689-828D-98F7D770B3EA:01}

僕はNorthでオークションは

P P 1C P; ?

でしれっとパスしてみたら、Eastはバランシングする理由も見当たらず1Cスタンドしてジャストメイク。

1Cも2Hも負け数が変わらないので、プラスについた分とてもいいスコア。もともとEWにコントラクトがあるから、1CにWが動かなかった時点で勝ち確みたいなもんなのだけど。

前半はいまいちさえなかったが、ここから進撃の後半へと続く。
もしかしたらfunbridgeのロボットはチートしていないかもしれない。

MP戦 Both VUL 2nd seat あなたのハンドは

AKx
AQx
xxx
Q98x

15点あっても4333は1C。オークションはフリーラン。

1C-1S;1NT-2S;?

これは動いてもよかろう。3Sと続けるとロボットは気の利く3NT。これをパスすると流れる。

1C-1S;1NT-2S;3S-3NT//

OLはH7、ダミーは

QJxxx
Jxx
Qx
KJx

Plan the play.

点はあるけどC負けに行ってたらD出されて死にそう。どうしたら...

僕はちょっと工夫してみた。

T1:H7,x,T,A
T2:Cx,x,K,A
T3:Hx,x,K,x
T4:Hx,J,x,Q

よっしゃ9個揃った。CTも落ちてきて4メイク。フルディールは以下。

{6C46978A-ABA1-4BD5-9E01-718CB760C565:01}

HQが無いっぽくプレーする古典的なカーディング。一応CAは左に想定してHxコンティニューがくるかなと思っていたけれど、CA右としても引っかかった奴がいた。

まさかトリックプレーにかかってくれるとは思ってなかったのだけど、これはロボットがチートしてない証になるのだろうか笑。

冷静にオポ目線で考えると、もし僕がHAxならT1でHJを出すだろうから、これは罠にかかってると思うべきである。とはいえEはHxを返すのはかなり自然だし、Wはよしんば騙されていることに気づいたとしても、パートナーにDKの6枚を想像するというのが、これまた気合の入った話である。

一応人間ならH3リターンでQないことわかるけどね、オリジナルHQT32を持っている人はCA勝ってH3を返したりはしないから。ただロボットはシグナルは出すけどそのシグナルやスモールカードは見てない(と公式に書いてある)ので、W目線でHQは絶対パートナーにあると思ったのだろう。もちろんトップスコアなんだけど、メイクしてる人いっぱいいたのでHQ出してC負けに行ってもアホっぽくH返してきてメイクだったかもしれない。あるいはHJ勝ってCQ盗みに行くと、CAを上がるのは、これまたそこそこ難しかったのかも。CA勝ってもD出すかどうかゲスっぽいしね。
今年の佐分利は、2年2人と僕と、I君で出た。2年生の企画だ。

高校が共通の出身校。下級生の1人は彼が中学2年生の時に同じ卓を囲んだことがあり、チームが成立しただけで感無量である。

言うまでもなく、佐分利はフィールドが高い。リジョナルだから当然ではあるのだが、そこらのSRRなど目ではない。なにせ学校別対抗戦という試合形式からして、スポンサーが入りにくい。これ幸い(?)とばかりにプロプレイヤーたちが、古くからの友達と自分のためのブリッジをする場になっている。毎年上位5チーム位は日本リーグでもそこそこやれそうなメンツで来る。僕らの目標は入賞であった。

ところがどっこい、前半は裏表共にかなりスコアがよく、1位。ってなんでやねん。

前半から。

AKJTx
xx
A
KQJTx

オークションは僕から、They VUL。

強い、綺麗な手だ。このボード、SとDで競り合う。

1S 4D 4S 5D; ?

5を置くか、6を置くか。もう、どうしようもないよこれは。

一応5Hという手もあるが、5Hをビッドしても何も伝わらなさそう。H2枚を嫌気して5S。オークションは流れてHリード。

ダミーは

Qxx 
AQJTxxx
x
xx

Hグルトンリードかな、HAで上がってダミーで終わるようトランプを集めるとCA出てきてHKに負けてジャストメイク。

DAがHAだったらスラムトライの5Hかな?

後半はあんまりいいスコアでなかった。
ハイライトは最終ラウンドの3ボードで相手は京大OB。強そう。いや強い。

1ボード目。

Kxx
KQJT9xx
Jx
x

パートナーから1Cオープン、1Hというと2Dリバース。オークションは下記のごとく進む。

1C-1H;2D-3H;4C-?

No Aceはキュービッドすべきでない。4H。オークションは続き、

1C-1H;2D-3H;4C-4H;6C-?

4CはHアグリーのキューじゃなくてナチュラルだったんだろう。で、Cスーツはセミソリッド以上。クラブ1枚持ってるし、ルーザーは無かろう。Hは多分シングルトンだけど、Aグルトンかもしれない。さて。。

僕は6Hを選択。BaM&VPマッチなのもあるけど、それ以上にSKが守られているのがデカイと思った。6Hは流れてSAリード。ダミーは

x
x
AKQx
AKQJTxx

だめだ。もともと6はできません。左手は2A持ってて、早速キャッシュし-1。

オープニングリーダー「HAリードすべきだったか。」

そうですね。HA先に出しておけば、ダミーが0148形でもSAを取れるようになる。

ていうか6Cパスだったかな?SK守れるというのは5の代以下の話な気がする。

これ、裏も5で止まれなかったようでプッシュ。
飲みの場で聞いてみたら、某囲碁の先生も止まれなかったとのこと。4NTオープンがシンプルブラックウッドだったら止まれそう。ちなみに位置を聞くAアスクだと5NT(0/2A)なので地獄行き急行です。

3Hに5Cと飛んでくれれば止まれそうなんだけど、いかんせん、3Hビッドに5Cじゃあ、6Cを失ってしまうかもしれない。

6Cに飛ぶくらいなら、3HにAアスクの4NTだったかもしれないけど、今日は5D(3/0key)が返って来るのでしょうがない。

G大のN君は「CセットしてRKCしたら5D返ってきたんで、そこをパスできたら良かったんですけどね」と言っていた。

確かにDはソリッドかつ4-3ブレイクなんだけど、今度はSKが守れてないので、Sを二巡出されるとパンプされてダウン。5Cが良いみたいだ。

2ボード目。

確かNeither VUL。

僕の手は

-
QTxxx
AQxxxx
xx

オークションは右からパス。確かにこの手は一人前ではないが、ちょっと背伸びして僕の愛(ハート)を伝えてみることにした。

P 1H 2C 3C;3S ?

3CでHフィット。3Sは多分、クラブを持っててかつスペードも持ってる。

つたないなりに愛は届いたんだけど、ちょっと背伸びしすぎたこともあり、一度パス。すると

P 1H 2C 3C;3S P 4S ?

これはオポーネントの黒いスーツボスフィット。
あっちが黒ならこっちは赤いスーツのボスフィットだろう。問題はどこまで競るか。

普通に5の代まで競りたいんだけど、我々は何処と無くHよりDのフィットが多そう。ハートコントラクトは、仮に8枚フィットだとしてスペードパンプからのHA負けに行ってもう一回スペードでパンプと進み、下手するとダイヤも負けに行かなくちゃならなくて、パンプもう一発などと進むと、トランプコントロール失ってやばいかもしれない。持たざるものの悲哀である。

以上をぼんやり考え終えてテーブルを見ると、パートナーはまだ長考している。これは非常にまずい傾向で、仮にパートナーがパスした場合、どんな競り合いしても、ヘジテーションを利用したビッドとして捕まるかもしれない。

そのことも考慮に入れなきゃと思って見ていると、パートナーは5Dをビッド、僕まで回ってくる。

P 1H 2C 3C;3S P 4S 5D;P ?

これは。。パスしちゃお。期せずして5Dをプレイできそうだ。
Hのスラムトライをパスしたのがうまくいって、「ヘジテーションの利用!」と騒ぐオポーネントではない。パスをテーブルに置く。

左手、なんじゃこりゃというていでパス。確かに、初めて出てきた5の代がいいコントラクトの可能性は限りなく低いだろう。

パートナーのハンドは

QJ 
KJx
KJTxxx
KQ

だったので、ジャストメイク。
右手のプレイヤー「やられた...」

Hコントラクトは、ダイヤ12枚フィットにつきDラフがあるので-1模様。一方オポーネントはCKQダブルトンがCAJTの裏にいるものの、当てれば5Sメイク。そりゃ声もでる。やっぱりハート(愛)よりダイヤ。かくして8HCPの少女は+400の小悪魔に変貌を遂げた。

ちなみに僕の右手は

Kxxxxxx
Axx
-
xxx

左手は

Axxx
xx
x
AJTxxx

もし5Dが本気の競り合いと知ってれば、左手は5Sまで競ったかもしれない。

なお囲碁の先生のテーブルでは、彼は僕のパートナーポジションに座っていて、

3S P 4S P; P 4NT 5C P;P X P 5D//

で5Dを勝ち取ったらしい。パスって4NT言ってダブったのは我らがKさんである。

パートナーと囲碁の先生を比較すると面白い。もちろんオークションは違うが、パートナーは4Sにスラムトライまで考えている。一方先生は5Cにパスである(曰く「よくわからないから)」。

そして最終ボード。

ややうろ覚えだけど僕の手は

AJ84
KTx
x
KT9xx

NV 1st seatでオープン。オークションは

1C 2H 3H P; 3NT//

でHxリード。ダミーは

Q97
Jx
Kxx
AJxxx

ちょっと違うかもしれない。結局はSKTが表にいて、ダブルフィネスが効いたため10勝。ではなく、ダウンしたとしてもダウン数を減らしておきたかったので、先にCを取ってしまった。Hリード勝って、ダミーに入りSQ。SKカバーをSAで勝ったのちCを取りきってからS9を出したらSTをカバーされたのでスペードがブロックし9勝。3NTジャストメイク。

裏は4メイクか、と思っていたけどパーシャルかなにかで止まっていた。そしてこのラウンドでBaMが5点/6点、VPで6点/6点の計11点/12点を確保し、2位を1ポイント差でかわして優勝してしまったのである。

後ほどディレクターが教えてくれたところによると、我々は最終ラウンドで1位のチームを捲ったそうで、非常にラッキーだった。

もっと言うと、後半単体では10位/23チームだった。他の強いチームも軒並み調子を崩していたというのも幸運である。


{55AEA988-037B-4597-A800-E570C06C5E50:01}

勝利の記念写真。はにかんでいるのか、プレイヤー間の距離がやや遠い。

僕が学生リーグ委員長になる前は、優勝チームは2階の棚に飾ってあるカップを掲げて、ポラロイドで記念写真を撮っていたらしい。僕が委員長の時はもうポラロイドが製造中止になってて、確か東大チームが勝ったんだけど、デジカメで撮影しっぱなしで、自己判断で現像もしない事にした(直近上の代がどうしていたかどうかも知らない)。たしか優勝チームはカップに名前が彫られたと思うんだけど、僕の時はそれもやってないんじゃないかな。

棚からぼた餅、僥倖に恵まれたのではあるが、いざ勝ってみると、カップくらい掲げたかったな、なんて思ったりもした。

終わった後はユースでご飯食べて、そのまま慶応OBの飲み会に参加。昨年、慶応のOBチームが奇跡のように佐分利を勝ったのだが、今年のうちのチームは半分が慶応だったので、1.5連覇だの言って、みんなで騒いだ。