さて1stRd中に京葉BCで発行している会報を受け取ったが、これがなかなか面白い。二ヶ月か四半期かに一回発行している、経営収支とかプレイプロブレムとかコラムとかポエムとか書いてある十数ページのほぼ同人誌なのだが、思わず隅から隅まで読んでしまう。
運動会のたびに作る冊子みたい。本当にブリッジが好きな人たちが書くテキストは隅の隅まで楽しい。
午前中テーブルでN君はエディターさん？に「面白いハンドがあったら投稿してね」と言われたそうで、これなんかどうですかねとラーメン食べた帰りに教えてくれたのが次のハンド。
私たちのテーブルでは、僕はNorthでオークションは僕から
1H 2C 4H 5C//
4Sも5Dも安全なのだが、オポーネントはあんまり良くないスポットへ到達した。SJリード、SA勝ち。DJが流れてきて僕のDK勝ち。恐る恐るスペードを返すとSA勝ち。D8が流れてきたところを切ってスペード。パートナーはこれをラフしてハート。後はCQとハート一つが勝てるので、ディフェンスでH1D1C1とスペードラフの2ダウン。
Pdは、初手5Hかと思ったけど、そんな厳しくしなくても良いかなと思ったと言っていた。そうね、そうだね。
さて、裏のテーブルは？N君Westで、
1H 2C 4H 4S;
X P 5H ?
「ここで6Dって言ってやったんですよ、いけーって」
あ…そう。
それはなんで？
「だってNorthがスペード持ってたら、パートナーはメジャーどっちも持ってないことになりますよね。絶対ダイヤ持ってると思ったんですよ。」
後輩(East)は、ダイヤをスペードに戻して終了。
1H 2C 4H 4S;
X P 5H 6D;
P 6S//
Northは4Sをダブったのに、なぜかこれにはだんまり。
プレイはハートリードをラフ。S4-1を想定して、SA取ってDA、Dx。これをNorthは切ったので、ハートコンティニューを手で切って安全にジャストメイク。
プレイの見通しは悪く無いが、今日はNorthにスペード4枚いる形ではなかった。実際D2回目をNorthが切らずDQ勝ちだったとしたら、ハートコンティニューをラフしてダイヤダイヤと続け、SouthのSJが生還してしまうかもしれない。
ビッドに戻ると、Westの1手目の4Sは自然。これをNorthにダブられたらEastはXXが良いかもしれないが、そのパターンは5Sで落ち着くだろう。
いやもしPass-Double inversionを使っていればこんなパターンもあるか。
1H 2C 4H 4S;
X XX 5H P*;
P X P 5S**;
P 6S//
*FP,F to X if normal
**S/T NF
me「6Dにたどり着いたのは、N君がパートナーのオーバーコールの重いことを把握してたってこと？」
後輩「僕オーバーコールめちゃくちゃ軽いっすよ」
N君「でも、一の代はなんでも良いけど二の代は重くしろって僕口酸っぱく言ってるんで」
パートナーシップというより教育の賜物なのね。
N君「これ次の同人誌の記事になりますかね」
me「グッドジャッジだけど、なんかちょっとヤクザじゃない？」
さて午後。
優勝してホクホクだからハンド検討はそこそこなんだけど、一つ発掘。なんでこれ失点してるの。
私たちのテーブルでは、僕がWestでNorthから
1S P 3S* 5D;
P** P X//
*inv.
**少しヘジテーション
リードが置かれてからヘジテーションで損しちゃいけないと思って3Sの意味を聞くとナチュラルインビテーションだという。それはちゃんと強いわけだから、5Dを捕まえる理屈は充分。
ハートリードにスペードシフト。DKは捕まえたもののDTが捕まらず5Dx-2。NSに5Sができている風だったので取りにチェックしていた。
しかし裏のテーブルでは、
1S P 3D* 5D;
6S//
*mixed raise
N君「mixedは2Aだと思ったんですよ、2Aあれば6できるなって。」
SouthはJ2枚を低く評価して、inv.の3Cではなくてconstructiveな3Dを選択。Northは自分の手にスペードのアナーが無いことから、Pdの7-9点はスペードAQJで終わり、と考えたら良かっただろう。実際10枚フィットのSQは、6をやろうとする人にとって無駄点だから。
しかし改めて二つのハンドを見てみるとあまりにバリューが違いすぎて、一つ目は当然6Dを言うべきに見えてくる。
QTxxx
-
AT9xxx
A
と
K9xxxx
KQ
-
KTxxx
ドジョウですか？
そこになければないですね。
－－－－－
午前中、背後からN君の説明する声が聞こえる。ほんとは聞こえたと認識するのも良く無いんだろうけど
「これはスペード5枚、ハート4枚、スモーレンですね。」
とあまりに明瞭に表明するもので。
後輩の方はあんまりブリッジしてないはずだから、スモーレンなんで覚えてるのね。ふーんえらいじゃんと思っていたら、暫しのちに同じ声で
「あのさー、何もあってな↑くな↑い、さ↑すがに」
と聞こえてきておかしかった。良い会社の高級取りが詰められてるよ。
どうやら54Mじゃなくて65Mを持っていたそうで、サイドAとトランプQ抜けの6Sができていたそうだ。それはもう、いいじゃん笑。
－－－－－
"事足りる"
午前ばっかだね。午後はあんま動かなかったから。最後。
僕はNorthでフリーラン。
Pdから
1C 1D;
2NT 4D;
4H 4NT;
5C 5S* (X);
6C ?
*K ask
ときて少考。
PとXXをそれぞれ1st,2ndステップとすると6CはHK。そうするとHQが生きて13個になるか？
…ちゃんと取り決めてなかったからCKかも知れないし、ここはスモールスラムで"事足りる"と考えたので、6Dで終了。リードはSKで、SA勝ってトランプ集めてSJが勝てるようになるので6メイク。
終了後。
「ここ取り決めしてたっけ」
「してないけど、4keyとHKで大体持ってる物ぜんぶだから、13個はないんじゃない？」
あそうね。HKだったらようやく上から12個か。あぶねー。
裏はN君がWestで絡んだようで、
1C (1H) 2D;
3NT//
これもやはり6メイクで他人事ながら勿体無い。
ほんの1Hが絡むだけで結構ルーズしそうなんだけど、丁寧にやるならば
1C (1H) 2D;
2H 2NT;
3D 4D…
という感じか。1Hでも効くときは効くものだね。
－－－－－
"湯もみ唄"
2軒目、洒落で(!)女の子のいるカラオケにでも行こうと言ってちょっと歩いたら"GAL"ってお店が2h¥3,000。ネットでの評判も悪くないので入ろうとしたら20時オープンでまだやってない。そう、ゲームは音速の16時代に終わったからまだギリ18時代なのだ。そら待てないやと船橋駅をぐるっと回ってサウナジートピア斜向かいのおでん屋さんへ。ひとしきり皆さんの近況ゴシップを聞いておでん食って締めの肉そば食べてまだ21時半。お風呂がきらいなN君と忙しい先生と別れて後輩とサウナへ。すっかり整って帰宅。
船橋は意外と飲み屋が充実している。
良いサウナが二つあって、足を伸ばせば本八幡駅にも良いやつがある。そこには京葉BCがあって、人は暖かくプレイは早い。船橋良いとこ一度はおいで。