前記事に続いて詰め合わせ。まずは細田杯。
この試合は先生に誘ってもらって出場。何やらアンダー2000優勝でゴールドカードが貰えるコスパ良い試合ということでお誘いがあった。朝出場メンバー見てこれは勝ったなという構成だったのだが、午前は暗雲立ち込める立ち上がり。
MP戦、ボードトップは27。
あまり運がなかった、このラウンドを象徴する次のボード。
Neither Vul. 2nd seat.
あなたの手は
AQ6
J3
Q98
T9542
オークションは右手から、
1H P 2H X
3H//
plan your lead.
この手持っていたのはオポーネントで、リードはSA。フルハンドは以下。
僕はNorthで指を咥えてみていた。
OLは最強のSA。その後ディフェンスはスペード3巡続いてCQ。CA勝って、手のトランプスモールを残すようにHK、HQ。
Eastを4=2=4=3と読んだ先生は、CKで手のダイヤ捨ててクラブラフ。D5。DKに負けてダイヤを出され、DQに負けて3H-1。
オープニングリードはめちゃくちゃ厳しいが、理にかなっている。West目線ではハートコントラクトにテイクアウトした対面とそれを3Hで買い直した右手がいるから、スペードを激振り込む可能性はそこまで高くない。またSAを取ってから間に合うディフェンスも多い。
アナー配置はついてない。プレイに正解は無かったようだけど、Pdのプレイはダミーから見ててそうあるべきという感じ。ハートやクラブのパッシブリードならスペードルーザーがCKの下に消えて3メイク、アグレッシブを履き違えたダイヤリードならダイヤルーザーも一つ消えて4メイクする。SAの選択はは相手にとって素晴らしいジャッジとなった。
結果として、突如生まれた単独ボトムで0/27。2人で昼飯代を賭けてスコアのエスティメットを始めたラウンドだったからこれにはがっかり。
このほかにもスモールスラムが2つ落ち、3Dxは作られてどうも散々な出来だが、着地52%なので良いボードも。
僕はNorth、オークションはフリーランで
1H 2C
2H 4D*
4NT 6D**
?//
*SPL
**1key D void
North目線ではPdのHは4枚だろう、HQの心配はいらない。
ダイヤボイドを考慮すると2CがなんとなくCKQxxxに見えてくる。そしたらば13個あるように見えるので7Hを選択。ハートリードは楽勝メイク。
この展開できちんと13個は数えられないし、フィールドのパースコアは6Hで十分上回るはずなので、流石にやりすぎだろう。ただ肩の力めちゃ抜けていていい着地。4Dに5Cと進行すればもう少し確信を持って7Hに行けたかもしれない。27/27。
(追記)
4/8指摘あり。オークション、完全に嘘。
正しくはSouthから、
1S 2H
4D 4NT
6D* 7H//
*D void,1key
そうだよね、Southが最初パスするわけない。
この6Dの感じはとりあえずきれいに見えて、Pdに5=4=0=4のSAK&CKQ+αが期待できるかなといったところ。
なお13個は別に確信持てない模様。
スプリンターでDショートを伝えたあと他のスーツにvoidがあるわけない、という前提に立つとRKCを改善できて、
?
5NT/6C/6D/6H
=1/4 void / 3/0 & void /2 w/o HQ & void /2 w/ HQ & void
みたいにすることが可能。そうするとこの手は
5NT
でHQが無いことがわかるから、いくらなんでも黒いスーツが埋まっていると見て、より確実に7Hが置けるだろう。
(追記 了)
そんなスコアがいくつかあって、なんとか午前のスコアは耐えて52%。エスティメット勝負は僕の負け(楽観的だった)。
後半はPdが顔でハートコンティニューを止めたりスペードコンティニューを呼び込んだりとハイパースコアをクリエイトし続けて62%取りフライトB優勝。
全体優勝には流石に届かず。
どこからか恥ずかしくないのかーと声が聞こえてきそうであったが、細田さんと写真撮ってもらって満足。
終わったあとはご飯屋さんで結婚について近況を報告し合い、この日も渋谷SAUNASへ。階段登って右、前回と逆側が今回の男湯。サウナ4、水風呂2。下の階のサウナが横になれる寝サウナで、めちゃめちゃ気持ち良くて思わず寝てしまいPdに起こされる。
上の階のサウナは前回入った逆側と比べて一つ部屋数が少ないんだけれどミュージックサウナがあって超気にいる。音楽はディジュリドゥみたいな低音とコップのふちを撫でたような高音のミックスでなんだか気持ちがよかった。
終わった後リラックスしすぎてお腹が空いたので、サウナから坂下ってすぐのKirin Cityで普通にも一度食べた。
時は変わって、brokenと2回ブリッジ。1回目はチーム戦で、チームメイトは肉をよく食う母娘。
IMPスコアリングで彼女ら3位、私たち4位、チームとして優勝し、その商品の優待券を利用して1ヶ月後、また四人で一緒に今度はペア戦に参戦した。
まずはチーム戦の方から興味深いボードを紹介。
僕はEast、うちのテーブルではNSのフリーランで、NorthのリバースビッドからSouthの3NT。
DKリード。D3でカモンするとD8。DAで勝って、ダイヤはどことなくSouthが長そうなのでクラブにシフト。
CA勝って、SAで手に戻ってHQでフィネス。続くハートダックは僕のHJ勝ち。D7を出すとDT勝って、brokenはセッティングトリックのDQをキャッシュせず、見切り良くクラブシフト。ディクレアラーは7トリックに限定されるので3NTは2ダウン。
DQを取らないのは、勇気いるけどとても良いディフェンス。相手のビッドを信じれば敵にはmax8トリックしかないだろう。
試合後、肉を食うお母さんは言う。
「これね、わたし、Westが悩んでるうちに、全部わかっちゃったの」
裏はSouth、お母さんの2NT。
ダイヤダイヤ、クラブシフト、スペードで手に戻ってHQフィネスまで一緒。ここでHA、Hx。
Eastはハートの3枚目にクラブを捨てる。WestはHK取って、悩んで悩んで、取れるからとH9も出してしまう。これはEastへのスクイーズカードになっており、Hの4巡目にEastは苦し紛れにダイヤを捨てるも、それは重要なコミュニケーションカード。クラブを開発にこられると出せるものがスペードしかなくなり2NTはジャストメイクする。HQ、HA、ハートはスーサイドノンマテリアルスクイズを誘発したようだ。これは上手。
確かにディクレアラープレイは、ハートが4-2以内ならHQのあとハートをダックする必要はない。しからばHA、ハートと出してみるのも一案である。これは学びが深い。
この日の打ち上げは渋谷のシュラスコ。元々僕の卒業祝い、加えてPdの就職のお祝いで企画されたイベントだった。ありがたいことに綺麗な柄のガラス大皿を頂いた。
シュラスコはブラジル式の肉わんこそばで、stopをかけるまでさまざまなグリルされた肉が出てくるのだけど、みんな食べる食べる。母も娘も、ガリガリのpdもずっと食べている。
肉を食べながらお母さんがいう。
「私ね今年84なの。この子は24でしょう、5回り上なのよ!ごまわり!」
回って回って回って回って、回る。ですかね?指折り数える。
84までこんだけブリッジやってちょくちょく勝って、こんだけ肉食うのってほんとにすごいことだと思う。
この日頂いたエントリー券でもう一試合出ることに。本当はチーム戦が良かったのだけど、都合が合わずMPペアの四谷理事長杯。
午前56%で3-4位タイ(タイ先は母娘)、午後。
次のディール、プロのEast、West、僕はNorth。
オークションはEastから、
1NT* P 2C P
2D P 2S** P
P X XX P
P 3H X//
*12-14
**スペードサインオフ
特徴的すぎて誰か分かりそうなシステム。
Pdは2Sにバランシングしてみたのだけど、若者が大好きなプロにXXをかけられる。Northの僕はウェルカムなのだけど、Pdは3Hへコンバート。これをダブられて4ダウンは-800。
2Sxは出来たらボトム落ちたらトップなのだけど、3Hxは100ボトム。基本的に逃げて儲かる手が無いので戦うべきなのだ。これを忠実に実行しXXを付けたWestとinconsistentなSouthとで明暗が別れた形。
ちなみに2Sxxならハートリード。HQをダックされたらクラブシフトが最強。CA勝ってSA。仮にやる気なくDQでフィネスして、DA、ダイヤラフと進む。ここでCK使ってダミーへ渡り手でダイヤラフ、HAで8個だし、嫌がらせみたいにスペードを出したとして、Northが持ってるウィナー全部取るとSouthがハートとクラブで絞られる。というわけでもう何したってダメ、テンション高めのプロにボードを献上した。
その後だいぶ持ち直して、最終ラウンドの最終ボード。僕の手は
T2
K8753
AKQ96
Q
オークションは僕からフリーランで、
1H 2C
2D 3H
?
Pdスートなので、Cのショートネス紹介はスキップする。
1H 2C
2D 3H
4D 4S
?
RKCしてほしそうな顔をしているが、してほしい時なんてのはあってスモールスラムくらいのものだ。なら急いでRKCしないのも手か。
ここでは5Cとキュービッドしてみよう。CQととるかショートネスと取るかは分からないが、今日はたまたま両方を金揃えていて、ちょっと強い。これが効いたのかPdは7Hへ連れて行ってくれた。
1H 2C
2D 3H
4D 4S
5C 5S
6H 7H//
フルハンドは以下。
OLはH4。HT勝って、CA、クラブラフ。HQ、クラブラフ、HAでクレーム。いいコントラクトだった。スペードリードの方が厳しいがほぼ同様のプレイでメイクだろう。
オークション、僕の方は、5Sに5NTでGSFを返すのが自然だったかもしれないが、それはPdがスペードボイドとわかっていたら、という考えもあるだろう。
ラウンド後。
「このハンドのビッドの組み立てこれでいいん?初手はスプリンターかJacoby2NTじゃない?スペードなんも伝わらなかった、2回キュービッドされて何かと思ったよ」
「でもJacobyって感じじゃなくないですか?とりあえず2Cなのかなあと」
「キュービッドをうまく使って奇跡的にクラブショートわかったけど、まだCQxかもしれないし。ていうかクラブショート聞きに行くビッドが2Cでいいのか?」
「僕はCQxは想定してませんでした。」
ちゃんとボイドウッドについての取り決めあるペアなら、クラブのキューを確認した瞬間にボイドウッドしたい。スプリンターのレンジにうるさくないPdなら1H-3S;4C-5Sが楽な組み立てだろう。今日はスペードの介入入らずお日柄が良かった。
結果待ち。手元の集計では60%取れてそう。
7H行けたし優勝あるかもと待っていたらパートナーが言う。
「今とっても眠いです。昨日よく寝たはずなんですけど、寝つきが浅かったのかな。少しフラフラしてます。なんでだろう。」
それはちゃんと頭に汗かいた証拠だね。
リザルトは2位。優待券だけだったはずなんだけど、1位は四谷の理事長で、試合が四谷理事長杯だったので景品を下位にわけてくれたから商品券もゲット。個人的にはONIさんからご祝儀もらった感じ。ありがとうございます。
終わった後は四谷でPdと母娘とイタリアン。しかしみんなよく食う。最終盤で僕が大盛りパスタ頼んだら、みんなでガンガン食べていた。
「お医者さんにね、もっとお肉食べてくださいって言われてるの。」
どんな医者なんだ笑。