この日は降って湧いたBBO、ハンドは2010年APBFオープン日本vsシンガポールのビューグラフを使用した。日本チームは当然知ってるし、シンガポールにもKelvinがいて趣深い。この時彼、25くらいなんじゃないかな。
この時のAPBF@NZは僕も居た。
確かどのクラスも同じボードをやっていたからハンドを知ってる可能性もあったんだけど、1ミリも覚えていなかった。このラウンドはプレイしてないかもしれないし、してたとしてもブログを書き出したのは2011年のAPBF@マレーシアの後からだから、全然記憶にない。
この時のヤングスターは関東+関西の3人と東北3人衆のトライアングルペアを2つ回していたのだが、あんまりにも東北三角形が使えなくて(失礼!)出場の仕方をミスったねとこちらの三角形で話した記憶がある。
NZでのAPBFは試合会場出てすぐのところオープンスペースとビリヤード台があり、そこでJustin Howard含むオーストラリアチームとすぐ仲良くなった。あの頃はまだNZチームにいたLiam Milneとも話した。
ある時のビリヤードの話。僕は自分のミスショットにf**k!と笑いながらキューで台を軽く叩いた。Justinはyou f**k me?と笑って返してくれたが、その声が微妙に震えていたのに気がついて、fワードは若者同士でもあんまり言うもんじゃないんだな、と思った。ついでにキューは縦にヒビが入ってしまって、備品は大切にしなきゃといけないなとも思った。まさに若気の至りである、いまでもやりそうだけど。
他にも、ある日は車がないから日本人総出で、片道徒歩40分かけて果物などを買いに行った。若者は運搬担当、大人は支払い担当である。
帰り道。レジ袋に穴を開けてしまい、運んでいたオレンジをわーっと道へ転がした。土地が平坦で助かった。ベタオブベタな馬鹿である。
ハンドは思い出せなくても、楽しかった思い出はありありと蘇る。
さて、今回まずはこんなボードから。
"Break Even Point"
They Vul. 4th seat.
T6
T3
KQ632
J982
オークションは左手から
1S P 2NT* P;
3D** 3H 4C ?
*最強のメジャーレイズ
**D short
最初パスしたパートナーの手は6-4シェイプをしているに違いない。そしておそらくそのサイドスーツはダイヤだろう。
珍しいビッドかもしれないが、ここで僕はリードショーイングの意味も込めて4Dを選択した。
オークションは続く。
1S P 2NT* P;
3D** 3H 4C 4D;
4H*** 5D 6S ?
***cue
どうやらダイヤは当たっていたらしい、ここでジャッジメントのお時間です。
6Sは何パーくらいメイクしているだろう。
7Dxは何ダウンするのだろう。
そして、損益分岐点はどこにあるのだろう。
そもそも誰が、何を、どれだけ持っているのだろうか。
まずパートナーが初手で3Hと言わなかったのはリードショーイングにならないハートを持っているからで、敵の3Dビッドを見て好機と判断し後から参加したのだろうと考えた。
現に4Hのキューが来てるから、ハートはそこまで強くはないと考えて大きくは間違ってはいなさそうだ。オープニングリード側だから、スーツクオリティはDが良くても構わないというのもsupportive。最大に前向きに考えると、HQJTxxxとDAxxxなんか、6Sはテツのパンだ。
そしてこの展開の右手の4Cはキュービッド兼サイドスーツだろう。僕のJxxxは生きるのか、どうなのか。
点数的に右手は自身のハートのショートネスを評価してオーバービッドしてる気配もあるが、その時はクラブのトリックが見えてくるので、どちらかというとそちらの方がヤバい。6Sは…80%ほど出来ているだろうか。
一方こちらのダイヤモンドコントラクトは、黒いスーツにmax3ルーザーしかなくて、ハートが取れるようになったりしたら、なんやかやで5ダウンくらいか。そしてもし5Sまでしか出来ていない日は4ダウンくらいで済むだろうから、裏が5Sで止まれば-800vs+650の-150で済む目もある。
うーん。どうしよう。
…でもさ、せっかく見つけたダイヤモンドだし。
よし、と3呼吸ほどおいて7Dを置いてみることにした。これは左手にダブられてスタンド、フルハンドは以下。
なるほど6Sは落ちている、ちょっとやりすぎたようだ笑。
NSのポストモーテムでは、4Hのキュービッドがやりすぎという話になっていた。が、僕は2NTがアグレッシブだと思う。
Southはパートナーの赤いスーツにショートネスが有れば素晴らしいと判断したとのことだが、片方にショートネスが有れば片方はちまちま持っているので大したハンドに育たないし、元々大したハンドは3NT(<2NTのビッド)に動ける日も多いだろう。それに9枚フィットのSJは逆に無駄点になることもある。
Northは点があまり無くてシェイプがあるので、3Dの代わりに4Cというビッドもあったかもしれない。ただ2NTを言われてしまうと、SQxxxxxはあまりに強くなるから、3Dからの4Hでも構わないのではと思う。
僕の反省で言えば、ジャッジ前提となる、7Dの4or5ダウンの推定が甘い可能性は高い。
Pdに赤い55がいるのは本来想定外。ダイヤモンドが9枚フィットしかしていない時はハートがエスタらず、もう一つ落ちるかもしれない。
それと、そもそもこの甘い前提の期待値検証もしていないので、ここでしておこう。もしかしたら元々負けてるジャッジかもしれない。
甘めな前提1: 6Sは80%メイクしている
→6Sをスタンドさせた時の相手のスコア期待値は
1430×80%+(-100)×20%=1124
甘めな前提2: 7Dは、6Sが出来てる時5ダウン、落ちてる時4ダウン
→7Dxとなった時の相手のスコア期待値は
1100×80%+800×20%=1040
なるほど、ほんのちょびっと改善しているか笑。
この前提なら損益分岐点は6Sメイクが74%らしいが、ぶっちゃけこの程度の差ならお粗末さまといったところ。分散を作るのなら、最低5IMP分くらいの期待値は欲しい。
ちなみにJapan v Singaporeは両方ともマイケルズからの展開。
Ino-Teramoto側
ポストモーテムでは、実際NSにスラムが出来てないのであんまり強気なことを言えず、6Sは7-8割は出来てると思ったと述べた。実の所テーブルでは90%出来ていると思っていて、この時は期待値+207。そうか、これでもまだ4IMPしか無いか。またつまらぬ恥をかいてしまった。
"アラートのかけら"
N君の得意技を紹介しよう、フルハンドから。
South、ダミーが開いて一言、
「2NT」
そこがチーペストキュービッドになってるんだろう。
N君「と思ったけどアラート書きかけてシングルレイズにしてみた。」
ということは、あの輝きは、アラートのかけら。
プレイは、SA勝ってトランプ集めて、適当にやればジャストメイク。なんとNSで3532のミラーハンドなのだ。だみだこりゃ。
N君「ほら4Hできないじゃん」
South「2NT言われても乗りません」
絶対3Hで止まるには、3Hが良いね。
このハンド、ビューグラフではどうなったのだろう。
Kelvin側
Ino-Teramoto側
裏に日本人が座ってるビューグラフ、またやりたいな。





