サウナの楽しみが水風呂にあるように、BBOの楽しみはポストモーテムなんじゃないかと思いつつある。ていうかblog書くため説もある。の日もポストモーテムのために16bdの練習。
まずはこんなボード。
パートナー、D2でカモン出してD3でオリジナル5枚を伝えたなと理解しH8に変わるとHK,HA勝ち、ダイヤリターン。これを切られてSK。SA勝って、僕にSTを期待してダイヤのラフディス。ディクレアラーは手からハート捨てて3Sメイク。
「なんでハート返さなかったの」
「これ最初D2でシグナル間違えたのに動揺して、そのあとよくわかんなくなっちゃったんですよね」
「僕はどーせいらないカモンシグナルが来たんだと思ったよ。SA勝ってラフディスも、CJなかったら出来てないところを作らせる感じだったんじゃない?」
そう、実際のハンドではここでハート返しても、クラブフィネスしてトランプ集めて、CA、S9でダミーに渡ってCKでメイクはしている、のだけど。
「そうなんですけど冷静に考えられなくなっちゃったんですよね。シグナル間違えたから、パートナーが違う形を想定してディフェンスしてるかも知れなくて、STがパートナーにあれば落ちるから、これでいいかなって」
ディクレアラーがSAJT欠けてたら、ダイヤのラフディスに耐えるように&S6勝するように、最低1回はダミーに渡ってトランプ引きがちだと思われる。
でも、シグナル間違えて動揺した、って物凄い成長じゃない?と言ったら少し嬉しそうだった。
やや無駄かなと思いながら、一生懸命シグナルの話した甲斐があったような気がする(まだ少し思ってるけど)。ブログ書きながら、父親がせこせこと僕の成長を写真に収めてアルバム作りしてたのも、今なら分かる気がする。
SKリード。Hは4-1ブレイクに決めると、ハート狩り集めるのとクラブをエスタブリッシュに行くのは両立しない。
S1C2と、ダイヤ手で2回切って、あとうまくごまかしてHK98とHAT7が3勝するプランにしようとダミーからダイヤ。DA勝ってSQ,S切られてダイヤ。
クラブフィネスが利いてSouthからC8が出てくる。元々H4-1でも大丈夫になったので、NorthのCKJT5に耐えるためにHAを取るとHJが落ちてくる。吉報だ、HKを取って3クラブをエスタブリッシュに向かいジャストメイク。
なんて事はない取りなんだけど、これが最初のボードで次が最後のボード。
リードはD7でまぁ誰がやっても2Dは落ちない、3メイク。
「これNorth、僕が2D売らなかった#1よりも強いね。実際2Hくらいは競りどころだし。」
「相手はかわいそうなんですよね、バランシング側じゃないからちょっとH言いづらくて。Southもそんなバランシングしやすい訳じゃなくて、2D守っても良いかなっていう」
あ、そうね。シチュエーションがちがうね。どっちも後からは競れないわ。
「これ2Dに直すか考えたんですけど、当たるとおもったんですよね。実際1NTは頭から7個ないし、ダイヤも外しそうな方ですし。」
「当たってるかもね、1NT が流れてきたならSouthはダブり直したかもしれないし」「そうですよね、僕オークションうまいんで」
その場ではそう話したけど、よくよく考えると1NT ダブり直す人もいないだろう。だから15点あったらパートナーが一度パスしてても初手で1回くらいダブっておかないと、って話なんだと思う。一方でラウンド通して見てると、彼らはオープンが1-2点低そうだから、特にSouthは動きづらかったのかもしれない。
それでいうと振り返って#1、点の持ち方や僕がパスしてないことから、Pdが初手ダブらないのはよろしくない。#16はハンドを逆に持ったら2Hまできっと競れてないだろうと思う。
「しかし昨日他のパートナーと練習会やったんだけどだいぶ負けて。上手になったんだね?」
「僕基本スコアいいんで」
小泉進次郎構文の亜種である。
「話聞いてるとdaisukeさんって2mではコントラクト売ってはならないって思ってるのかなーって。その辺どうなんですか?」
最近はちょっとfierceに競合いしようと思ってて、そういうところもあるかもしれない。
#1でPdがダブらなかったのにハートで競り直したのも、見る人が見れば眉をひそめるだろう。
ただMartensの本にもあったけど、世の中競合いは進化してるようなので、ちょっと変な顔されるくらいならどこまで勘良く競れるか練習してみよう、というのが最近のポリシー。
最近Europian Winter Gamesというお金持ちが始めたゲームがBBO中継されてて、ちょうどやばい競合いを何個か見知りしたのでご紹介。
このハンドたちは去年のEWGブリテン最終回が今年のブリテン初回に焼き直しされたもの。つまり前回の決勝。主役はHelgemo-Helness。
でもこの人たちこれが平常運転だからなぁ。
いや良いんだよ、べつにこれを1回2回やって今日はうまくいったね、行かなかったねと言うのは。
ただこれをやり続けて世界トップクラスってのは、ほんとに見えてるものが違うよねって。
これは今年のハンド、HelgemoはフランスのLorenziniと組んでる。一応言っておくとこれは最終ラウンドの終わりの方のボードで、EWはこのラウンド残して予選1位通過が決まってたため、やりたい放題な状況ではある。
コメンテーター"Goodbye to science"
これカッコいいからどこかで使おう笑。
ディフェンスはクラブラフを見つけられず-800。
でも裏は
ちなみにこのNorthはママRosenberg。息子Rosenbergはイタリアに来そうなので、密かに楽しみにしてる。
EWGは今日から決勝ラウンド始まってるから、夜強い人は見てみたらいいかと思います。
賞金がすごいおかげでYeh杯並みに強いチームしか来てないから、どれを見たって面白い。