この夜の二次会はHプロと陽気なNくん。好奇(=Qrious)、Kelvinと別れたあと荷物を横浜駅東口のホテルに置いてまたもや西口へ戻る。
ブリッジというのは、センスの良さそうな手順を踏むと案外出来たりしてるものだ。
東口を初めて利用したけど横浜駅は迷宮だ、僕の知らない世界が広がってる。
先に横浜駅へ着いたNくんと相鉄線1F出口で待ち合わせたのだけど、東口から標識に従って歩いたのになぜか相鉄線2F出口に誘導されてもう何が何だかわからない。どこかで正しい分岐を選べば1Fへたどり着けたのだろうか。
ほうほうのていでN君と合流。どこがいいかね、金夜はどこも混んでるね、と近くの磯丸水産へ。
最近のブリッジ界隈の話やHプロの子の名前の話、kktのブログの話を聞いてるとHプロ登場。お寿司屋さんでビールと、ここでハイボール二杯飲んでいたため、僕はもうフラフラ。
この後Hプロに連れられて東口側のホテルに辿り着いたく。Porta?を通って地下から通り抜けたりだとか、夜はどこそこの入口からしか入れないとか、もうよくわかんない状況。
で、ホテルがとてもよかった。
カプセルホテルなんだけど、お風呂や休憩所が非常に充実している。
特にサウナが素晴らしく、横浜の夜景を眺めながら、最終12時まで何回もロウリュ(サウナの中で係員がタオルを振って、人力で熱風を送ってもらう本格的なサウナサービス)を受けることができる。最終回のロウリュにギリ間に合った。
この日はシナモンのアロマで熱風を受ける。すんごい汗かいて水風呂へ、またサウナに戻って体をあっためながらまた水風呂。冷温の間をふらふらしているうちに、前日までの試験勉強の疲れやアルコールが少しずつ抜けて、体が、魂が、浄化されていった。
Hプロは言う。
「サウナ入りながらハンドの話してみたかったんすよね」
高級な遊びよね。昔任天堂杯で、suigenが付き合ってくれたことを思い出した。この日もさっきブログに書いたハンドの話をいくつかした。
お風呂とサウナは朝チェックアウトまで入れるとのこと。朝からサウナや複数種類のお風呂に入るなんて織田信長でも体験していないだろう、多分。もはや王じゃん。
その日は面白かったハンドにもチェック済みだったのですっと眠ることができた。
朝起きて、横浜駅の地下迷宮で朝ごはんを食べながらHプロはダブルダミー問題を見せてきた。
ご飯を食べつつ考える。
あーしてこーしてと、順手で考える。
「これをこーしたら…」
「それはこーするのでダメですね」
まだメイクしない。何かヒントを言っているが頭になるべく入れないように。
みなとみらいまで歩きながら考える。
この間も何回か、これをこーしたら、トークをやっている。しかも全部ダメ。
ダメだわからない。10個取れない。そもそも10個取れているかよくわからない。
そう思ってほぼ会場に着いた時に、エンディングだけが見えてきた。
エンディングが分かればあとは簡単、ほぼ解けたのと同じだ。あとは手順を詰めるだけ…と思ってるうちに今日のパートナーと会う。18-19BALの2Dのシステムについて覚え直さなきゃいけないことができて振り出しに戻る。
その日のブリッジ自体には集中していたので、夕方まで答えは出ず。手順は出せたがこの問題をきっちり理解したのはその日の夜だった。
そろそろできましたか?
結構難しいから一緒に考えよう。
まだネタバレしないから、わからなければ読み進めよう。
クロスラフ系によくあるんだけど、この問題はトリックが激烈に数えにくい。S5H2D1とダイヤラフとあとどうするの?S5H2ってちゃんと取れるの?何個増やすために何回スローインするの?
スクイズでもなんでもそうで、調子が上がらないときは逆から考えるのがいい。
そしてハートのスローインの形を生かしたいけど、手のH7が邪魔なことに気づけばもうほぼ正解。
そろそろ答えだよ。
どうでしょう。
道中で僕が気づいたのは3card-ending。
-
Q5
-
J
-
7
xx
-
で右手は
J
84
-
-
と残してて、ダミーからクラブを出すとSJで切って手からはH7捨て、ハートでスローインに持ち込む形。
T4-T10を埋めるだけだから、ここからも手順を逆算するのが早い。いくつか分かってる条件は、
1.トランプは2回狩る模様
2.右手のクラブがないので手で3回クラブを切る。
3.ダミーエントリーはSKQとダイヤラフ
4.クラブ2回切ってダミーからクラブ引くためにダミーエントリーは3個なきゃいけない
ここから導かれる結論は、
・T4,6,8はハンドでクラブラフ
・T5,7はダミーに入る
・T9でDA,T10でダイヤラフ
・条件1と4を両立するためにSAはクラブ3回めのラフ(この場合T8)に使う
ということなので正しい手順は以下の通り。
T4 Sxでラフ
T5 Sx→K
T6 クラブをSxでラフ
T7 Sx→Q
T8 クラブをSAでラフ
T9 DA
T10 ダイヤラフ
T11 クラブを引いて手からはハート捨て
T12,13 ハートのスローイン
負けているのはCA,HA,SJだけ、これで10個だ。
上に述べたような論理構造なので、DA,ダイヤラフがSアナーでダミーに渡るのより先にしてもok、とにかくクラブの3回めのラフをSAで行うこと。
…これはHプロのリアルディールで、ダブルダミーの出題だけど、実際にシングルダミーでこう動けたらしい。お見事。実戦での気づき方は多分、何をどう考えてもクラブがエスたらないと9個にならないことに気付けるかどうかから始まるんじゃないかな。
そして、ハンドの構造を見ればミスディフェンスに気づく。ダミーエントリーは3つしかないので、T4でクラブを出したこと、もっと言えばT2でハートを出したことがそもそもの間違いなのだ。T4はダイヤかスペードリターン、T2はスペードリターンが出たその瞬間コントラクトが落ちている。
ミスから生まれた美しいエンディングという意味では、何かおとぎ話ようだ。だいぶ長い間とらわれていたという点では悪夢のようでもある。サウナで王となった僕に語ってくれた、Hプロの千夜一夜物語だったのだろう。
この日のチーム戦は次の記事で。
