番外編、ウィークオープン。僕もN君に負けず劣らず陽気なので、話の種には事欠かない。
まずは一つ目。LoTTではない、LooT。
僕の手は
982
AT84
8
AQT82
オークションはパートナーから
1S X XX 2H; P P X P; 3D P 4S//
OLはHQ。ディクレアラーの手はちょっと弱めで
J7643
2
AKQ63
63
二つの手を見比べると、どうにも貧相だ。陽気な二人がいると、20点でゲームにいっちゃうらしい。
OLはHQ。HAで勝って、眠かった僕はそこから数トリック分、記憶が飛ぶ。STのフィネスが抜けてHを一回パンプされて、もう一回Sを負けにいったところでDが返ってきて、なんか最後Cのダブルフィネスからのスローインになってダミー目にも美しくメイクしたところだけは覚えている、ってなんじゃそりゃ。
フルハンドはこんな感じ。
以下、酔っ払いの会話。
「これH2回パンプされたら落ちてない?」
「いやー全然できないっすよ。なんだったんでしょうねこれ」
「HA勝って、まず何した?」
「Dを一発切りました。」
「でS9流してT勝ち、Hでパンプされて、もっかいS負けにいったじゃん。SK勝つよね。…Cのスローインでメイクした記憶あるけど、Eastってダイヤ持ってないから、H出すしか無いやん」
「あれそれはダウンですねぇ」
馬場のHUBで、ハンドレコードとにらめっこする二人。
ズブロッカを一口飲んで僕、気づく。
「S2回目負けた時、WのQ勝たなかったっけ?」
そう、実はLead out of Turnが有ったらしい。
おそらく実際に有った流れは、HAで勝ってDA、Dラフ。S9を流すと9,5,3,T。HJリターン、ロー、ロー、ラフ。S6を出すとK,8,Q。がここでQ持ちがリードアウトオブターンで、HTに向かって打ち込むのを嫌がりDリターン。この間オポーネントは終始無言。DKで勝つとディクレアラーの左手がHピッチ。DQも勝って左手もう一度Hピッチ。Cx、x、T。勝った!ダミーのHを切ろうとすると左手にオーバーラフされるも、CKJしかもっていない。CJリターンをQでフィネってジャストメイク。
「なんでSQ勝った時なんも言わなかった笑」
「だって関係無いですもん、負けたSがKだろうとQだろうと。」
ウィークオープンからの、ウィークゲームビッドからの、リードアウトオブターンによる美しいエンディングだったようだ。
ところでこのコントラクト、HQリードから始まると、Hパンプx2じゃ落ちない。例えばS2回目負けにいった時SK、SAをキャッシュしてHをだす直前のフルハンドはこんな感じ。ここから残り全勝する。
J
-
KQx
xx
- -
K7 95
JT7 -
x KJ9x
-
T8
-
AQTx
H5,8,K,SJ、DKQとってCをフィネスしてHTを取ればメイク。このコントラクトを落とすにはEastからSxリードして、Sをいきなり狩りあげちゃう必要が有るようだ。
ではH5リードなら?その時はCをフィネってクロスラフしよう。トランプに一切触らず、赤いスートを適当に出し続けるとメイクするようだ。もちろんHQリードの時もそんな感じ。
神の目を持っているならともかくこのEastからSxをリードできる人間はいないので、陽気なビッダーズペアの勝利。いいコントラクトでした。
僕はSouth、オークションは僕から
P P 1D 1H; 1NT P 2C//
でたくさんメイク。オポーネントには4Sが。
もし平凡に1Cから始まると
P P 1C 1H; 2C X P 2S;P
みたく進んで4Sになってしまうかもしれない。が、実際のオークションみたく進むとSフィットが見つからないのもさもありなんという感じ。
ちなみに裏は1Cでオープンし、Sフィットは見つかったものの3Sでやめてしまったようだ。まぁこれもこれで難しい。
次でこのシリーズもラストだ。

