朝日新聞社杯以来久々のブリッジ。先週は同窓会が木曜日にあったため、急遽後輩にかわってもらったという経緯がある。
この日はウィークリーのアシスタントとして、古くからブリッジしている人に組んでもらった。知り合いで面白い人なので4枚メジャーで遊んでもらおうと思ってその旨告げると、快く引き受けてくれた。
#8 Neither VUL 3rd seat
僕の手は
54
QJ107
K7
K8752
オークションはパス、パスときて僕に。4枚メジャーだから軽くあけても被害が小さいだろう、と夢想して1Cでオープンしてみる。すると
P-P-1C-1S;1N-3S-P-4S;5D(!)-P-P-X//
予想外の展開がおきた。Pdはパスして、NF1Nをビッドして、あろうことか5Dをビッドしたのだ。何が何だかわからないけれど、これは考えうる最悪の事態だ。Pdはバランスハンド風で5Dは微塵もできそうにない上、オポーネントの4Sに対するファンタム・サクリファイス(←名前がかっこいい)かもしれない。そしてもっともまずいことに、このしょうもないハンドがダミーとして衆目にさらされてしまうのだ。
リードが出るまでの間気まずそうな顔しているとパートナーが「1435じゃないの?2425?」と言ってくる。「ええ2425なんです。さらにまずいことに、9点しか無いんです。」OLがでてダミーを見ながら、「そんなんであけたのかよ」「ハイ、"パートナーの腕に2トリック"と思って…」パートナーは、気持ちよく笑ってくれた。
実はパートナーは
A97
9
QJT9862
J3
を1stハンドで機をみてトリッキーにパスしており、5DXはS1H1D1C1敗の2downしかしなかった。もちろん1Nは罠で、パートナーは5DXを作る気満々だったのである。しかしながらじっさいはNSには4Sができており、5Dはよいサクリファイスとなっていた。やはりPdは腕に2トリックあったのだ…
と書くと美談だが、世間はそう甘くもない。実は2nd seatと4th seatのハンドは
J862
A86542
-
A94
(2nd)
KQT3
K3
A543
QT6
(4th)
であった。ということは、もしかすると1st seatのパートナーが3Dでオープンすれば、オポーネントをS1H2C1負けて1ダウンする4Hに追い込んだり、私たちの3Dが流れてジャストメイクしたりしたかもしれない。この2ハンドの持ち方で、3Dプリエンプトから4Sを発見するのはかなり難しい。トリッキープレイは、どうもハズレだった模様だ。
#13
KT865
53
J8
K863
A
AQJ964
Q52
Q42
Auctionは下のハンドから
1H-X-1S-2D;3H-P-4H//
OL:H8
T1:H8,3,K,A
plan the play.
何だろう、ダミーエントリー少ないな。ウィナーはH3-2ブレイクやCAが左手にいるなど、好意的に解釈してもS2H6D0C1の9個。どうすんの足らないじゃん。
左手にCAをマークするなら左手のCがAxの時、うまく触ればC自体で2勝になるけど、オークションからそんな配置はなさそうだし。でもまてよ、僕の左手がダブルしたということは…
僕はSをアンブロックせずに、Hをキャッシュしてみることにした。
T2:HQ,7,5,2
T3:HJ,D6,S5,HT
T4:H9,D7(!),S6,S3
左手のDは恐らくA(K)xxx。この時ハンドからダミーに向かってDxを出して、AがライズされればD1勝、されなくてもそのうちDをダックすることで、シングルトンになっているDAを追い出すことができそうだ。SAをアンブロックしたのち、このプランを決行。左手のハンドは
QJ2
87
A976
AJ75
だったのであっさりメイクした。
左手のディフェンスの話に戻ると、T4はCxを捨てるべきであったが、T5にもう一度Hを出されると実は詰んでしまう。T4の時点で左手は
QJ2
-
A97
AJ7
を持つが、T5でダミーより先に1枚捨てざるを得ない状況になるとディスカードがなくなる。Sを捨てればダミーのSTがよくなり、Dを捨てると実戦の通りで、CをAxにすると、あゝ無情、Cx→K、CダックでCが二勝する形になる。そう左手は純粋なスリースータースクイズにかかっていたのだ。T1の時点でここまでのプランニングをして、万一左手がSQxxの時に、誤ってDxを2枚捨てるかもしれないので、SAをキャッシュせずにHをだしてみたというわけだ。
概念としてスリースータースクイズは知っていたが、pseudoではなく実際にかかるハンドを持っていたのは初めてかもしれない。
ところでこの八方ふさがり、というより三方塞がりの哀れなジャン・バルジャンであるが、彼を救う手立てはなかったのであろうか。この日の僕は冴えていたので、OLの時点で気づいていた。
諸悪の根源はT1にある。僕の右手はHKT2から3rd hand highのKを出したが、ここでTか2を出しておけば、Hを6勝するためにダミーエントリーがもう一つ必要となり、エントリー不足で左手がスクイズにかからなくなる。H8が流れてきたら、右手のHKTに期待するしかなく、それはオークション上見込み薄なので、T1でなるたけ右手にHKを出していただきたいと願ったのである。いつでも3rd hand highすべきではないといういい練習問題だ。
この日は4SX-6+1700などもあり、優勝した。楽しかった。
この日はウィークリーのアシスタントとして、古くからブリッジしている人に組んでもらった。知り合いで面白い人なので4枚メジャーで遊んでもらおうと思ってその旨告げると、快く引き受けてくれた。
#8 Neither VUL 3rd seat
僕の手は
54
QJ107
K7
K8752
オークションはパス、パスときて僕に。4枚メジャーだから軽くあけても被害が小さいだろう、と夢想して1Cでオープンしてみる。すると
P-P-1C-1S;1N-3S-P-4S;5D(!)-P-P-X//
予想外の展開がおきた。Pdはパスして、NF1Nをビッドして、あろうことか5Dをビッドしたのだ。何が何だかわからないけれど、これは考えうる最悪の事態だ。Pdはバランスハンド風で5Dは微塵もできそうにない上、オポーネントの4Sに対するファンタム・サクリファイス(←名前がかっこいい)かもしれない。そしてもっともまずいことに、このしょうもないハンドがダミーとして衆目にさらされてしまうのだ。
リードが出るまでの間気まずそうな顔しているとパートナーが「1435じゃないの?2425?」と言ってくる。「ええ2425なんです。さらにまずいことに、9点しか無いんです。」OLがでてダミーを見ながら、「そんなんであけたのかよ」「ハイ、"パートナーの腕に2トリック"と思って…」パートナーは、気持ちよく笑ってくれた。
実はパートナーは
A97
9
QJT9862
J3
を1stハンドで機をみてトリッキーにパスしており、5DXはS1H1D1C1敗の2downしかしなかった。もちろん1Nは罠で、パートナーは5DXを作る気満々だったのである。しかしながらじっさいはNSには4Sができており、5Dはよいサクリファイスとなっていた。やはりPdは腕に2トリックあったのだ…
と書くと美談だが、世間はそう甘くもない。実は2nd seatと4th seatのハンドは
J862
A86542
-
A94
(2nd)
KQT3
K3
A543
QT6
(4th)
であった。ということは、もしかすると1st seatのパートナーが3Dでオープンすれば、オポーネントをS1H2C1負けて1ダウンする4Hに追い込んだり、私たちの3Dが流れてジャストメイクしたりしたかもしれない。この2ハンドの持ち方で、3Dプリエンプトから4Sを発見するのはかなり難しい。トリッキープレイは、どうもハズレだった模様だ。
#13
KT865
53
J8
K863
A
AQJ964
Q52
Q42
Auctionは下のハンドから
1H-X-1S-2D;3H-P-4H//
OL:H8
T1:H8,3,K,A
plan the play.
何だろう、ダミーエントリー少ないな。ウィナーはH3-2ブレイクやCAが左手にいるなど、好意的に解釈してもS2H6D0C1の9個。どうすんの足らないじゃん。
左手にCAをマークするなら左手のCがAxの時、うまく触ればC自体で2勝になるけど、オークションからそんな配置はなさそうだし。でもまてよ、僕の左手がダブルしたということは…
僕はSをアンブロックせずに、Hをキャッシュしてみることにした。
T2:HQ,7,5,2
T3:HJ,D6,S5,HT
T4:H9,D7(!),S6,S3
左手のDは恐らくA(K)xxx。この時ハンドからダミーに向かってDxを出して、AがライズされればD1勝、されなくてもそのうちDをダックすることで、シングルトンになっているDAを追い出すことができそうだ。SAをアンブロックしたのち、このプランを決行。左手のハンドは
QJ2
87
A976
AJ75
だったのであっさりメイクした。
左手のディフェンスの話に戻ると、T4はCxを捨てるべきであったが、T5にもう一度Hを出されると実は詰んでしまう。T4の時点で左手は
QJ2
-
A97
AJ7
を持つが、T5でダミーより先に1枚捨てざるを得ない状況になるとディスカードがなくなる。Sを捨てればダミーのSTがよくなり、Dを捨てると実戦の通りで、CをAxにすると、あゝ無情、Cx→K、CダックでCが二勝する形になる。そう左手は純粋なスリースータースクイズにかかっていたのだ。T1の時点でここまでのプランニングをして、万一左手がSQxxの時に、誤ってDxを2枚捨てるかもしれないので、SAをキャッシュせずにHをだしてみたというわけだ。
概念としてスリースータースクイズは知っていたが、pseudoではなく実際にかかるハンドを持っていたのは初めてかもしれない。
ところでこの八方ふさがり、というより三方塞がりの哀れなジャン・バルジャンであるが、彼を救う手立てはなかったのであろうか。この日の僕は冴えていたので、OLの時点で気づいていた。
諸悪の根源はT1にある。僕の右手はHKT2から3rd hand highのKを出したが、ここでTか2を出しておけば、Hを6勝するためにダミーエントリーがもう一つ必要となり、エントリー不足で左手がスクイズにかからなくなる。H8が流れてきたら、右手のHKTに期待するしかなく、それはオークション上見込み薄なので、T1でなるたけ右手にHKを出していただきたいと願ったのである。いつでも3rd hand highすべきではないといういい練習問題だ。
この日は4SX-6+1700などもあり、優勝した。楽しかった。