あけましておめでとうございます。

火曜は夜のIMP@四谷、試合形式では新年初のブリッジ。相手はオープンやウィメンズ代表クラスの方が揃う、かなり強そうなチーム。

前半#4 We VUL 1st seat
僕のハンドは

KJ
xx
xxx
A98xxx

オークションは僕からフリーランで

P-1S;1N-2C;?

このハンド、Cがフィットしたらあまりにも強い。S2枚の8点しかないが、3Cよりも雄雄しいレイズをしたかったので、3枚Sを擬制して3Sとビッド、パートナーはレイズに乗ってジャストメイク。やったね。

ここでオークションに検討を加えると、もしDrury 2Cを取り決めていれば、パストハンドの1Nフォーシング後の3SにSが3枚あることはない。特別なアグリーメントがなければこの3Sは、mのインビテーションをしつつ4Sを探しに行くような、まさに上のハンドにぴったりのビッドだろう。Mの3card support raiseをシステムに取り入れているペアは、ノンパストハンドでも同じような取り決めが使える。

このオークションについては2-3年前に何となく考えたことがあったが、パスしといて2枚以下のSで、2/1(P-1S;2Dなど)もしないのにフィットしていないかもしれない3Sまで上がってしまっても良いってどんなw、と思って放置していた。まさにこれがそのハンドだ。1Nがセミフォーシングなことを考えれば、はっきり言って4mをプレイすることに全く問題はない。記事タイトルよろしく、このコンベンションを"ブレードランナー"と呼ぶことにしよう。

ちなみにパートナーは3Sリビッドも視野にいれうるハンドで2Sを置いたとのことだから裏も4Sをやっていて、スコアはプッシュだった。

前半は18-22、後半頑張ろう。

後半#7 Both VUL 1st seat。
僕のハンドは

J53
J987
Q
QT543

オークションは僕から

P-2D-3H-5D;
?

と進む。2Dはウィーク。
3Hはいわゆる"don't preempt over preempt"なので、Hが綺麗で長い、あまり強すぎないハンドを示す。僕は確かにHを4枚も持ってるけど、勝ってもD1-2ラフとサイドのA、H7勝の9-10勝くらいだろうから、5Hはできそうにない。サクリファイスを目的に5Hを言おうか延々と考えた。

まぁボスバルなのでダブられて-800食らっちゃうかもしれないし、そもそも4Hができてない=守るべきスコアがないかもしれない上、なによりPdがHAKQxxxxのみ、に近い手を持っていたら、相手をできる6Dに押し上げちゃうかもしれないと思ってパスを選択。このまま流れるかと思いきやオークションは続き、

P-2D-3H-5D;
P-P-X-P;
?

このビッドは、そんなには見られない。なぜなら、僕の情報がないオークション下で、4Hができそうなのでスコアをプロテクトするためにダブる手ならば、そもそも3Hの代わりに4Hを言っているか、最初のアクションでXしてから後ほどHスートを表明するかのどちらかなのだから。例えばDアナーを持っている

(??)
AQJTxxx
ATxx
(??)

というようなハンドも論理的には考えられるが、その時右手がSかCを表明しないことは考えにくいし、なにより僕がDQを持っている以上、PdはたくさんのDを持っていないはずだ。僕はハンドについて何も表明していないので、Pdはおそらく普通にウィナーを上から3つ以上持っているのだろうが、その中におそらく含めているであろうHAは私たちに11枚程度のHフィットがある以上、あまり勝てまい…さて

何はともあれ、一つ前のパスで僕はあまりにも長いヘジテーションをしてしまった。フィールドの3/4がする選択でないとみなされた場合にはスコア調整が待ち受けている。そしてシチュエーション的には5HもPも共にないではないだろう。往路も退路もcatch-22。

この場合、どんなハンドでも5Dも5Hもあまり落ちないし、5DXメイクか-1かの薄いバリューをとりにいくなら5Hと言って保険かけてもわるくない、たまにできるかもしれないし、だいたい落ちるから文句を言われにくい。また5D5Hともにできる時の方が、5D5Hともにできない時よりもっともらしい言い訳ができる。あんまりパートナーのことを信頼してないチックの冴えないビッドなことは承知の上で、僕は盤外のことも考慮にいれて、5Hをビッド。意外とダブられずに流れる。Pdのハンドは

Axx
AKQxxx
xx
Ax

でHは1-2ブレイクだったので、今回は5D5Hともにできないハンドだった。

僕はPdのファーストアクションはXであるべきだと思う。プリエンプトに対するジャンプオーバーコールは基本的にH以外にトリックのないことを示すべきだ。ただPdはHのピュアさを伝えて僕にDストッパーがある時3NTをやらせたかったとのこと。そういうジャッジメントも理解できるので、パートナーシップの問題かもしれないし、5Dに対するXにこういうハンドを想定するのがいいかもしれない。

後半#9 They VUL 3rd seat
僕の手は

AQxx
9x
T98xx
Qx

オークションはPdから

2S-3H-?

昨年12月頭の"高度なguess"よろしくパスしてみる?いや、あれはプリエンプター側にとって悪いバルだったためになされた選択であり、今回は最も良好なバルだ。5Sと迷った末、僕はとりあえず3Nを置いてみる。流れてもNVなのでそんなに痛くないし、オポーネントには6Hが間近風なので、Hのシチュエーションについて騙されるオポーネントがいるかもしれない。HAQでオーバーコールした人は、(ハマりさえすれば)よもや6Hなど考えないであろう。ダブられたら勿論4Sへ逃げる予定だ。オークションは続き、

2S-3H-3N(!)-4C;
P-4H-?

4S言ってみる?まだ良いサクリファイスっぽいぞ…いや一度決めた信念は曲げない。いま4Sといえば初手の細工(サイク)がばれてかつどちらかのSが短いことが伝わってしまう。僕は4Sを言わないことで、「自分がSを持ってるからパートナーは持っていないということがわからない状況」を作り出したい。今いうなら先に4S言った方が良かったということになる。パスを選択。

2S-3H-3N(!)-4C;
P-4H-P(!)-4S;
P-4N-P-5N;
P-P(!)-P//

オークションの意味はよくわからないが、とにかくディフェンダーにとってよさそうなコントラクトになった。僕のリード、SAをとってQを続ける。実際は右手が

Kxx
AQ8xxx
QJx
x

左手(ダミー)が

-
Tx
AKxx
AJT9xxx

を持っていたため、オポーネントにはトリックソースがなく、SQの下にHxを捨てたこともあって-4の400とり。サイクが与えた影響は特に4S以降に現れていて、僕の左手は4Sを"何でもいいから1ラウンドフォーシング"という意味でビッド。ここまでは両者の認識に齟齬はなかったが、その後右手はパートナーがSボイドとはつゆ知らずナチュラルに4NT。左手はこれをHのRKCと捉えて2キーとボイドを5Nで表すも、右手はまさかパートナーのSがないとは"オークション上"思えないので、5Nをナチュラルインビテーションと解釈しパスした。オークション中左手は3NTにたいしてすぐにサイクだと気づいたそうだが、右手はなかなかサイクに気付けないかもしれない。裏は5Cを作ったため、+600の1000とり+14IMPだった。

左手の方は僕のビッドをサイクではなくタクティカルビッドと表現されていた。その精神は3Nより次のパスに強く現れている。何となくお褒めいただいた気がした。

後半は38-35でトータル56-57の15-VP。相手が相手なのでよし。終了後代々木へカレーを食べにいったら、のど風邪気味だったのが治りました。