APBF本戦がいよいよはじまりました。ペア戦では18位/80ペアで決勝に進出し、決勝では48%でした。

今日は3チームと対戦。初戦は中国のRDFZ2というチームでVPが6。デジタルのハンドレコードがないので一つだけご紹介。

WE VUL 2nd seatで右手がマルチ2D。あなたは

5
KQT
AQ6543
K97

を持っていて3Dオーバーコールしますか?
オーバーコールの目安に僕は最近以下のような式を気に入って使っている。

(ビッドして良い代)=(長い2スーツの枚数)-1+((ハンドのコントロール数)-3)/2

この式によれば上記のハンドのビッドして良い代は

(6+3-1)+(4-3)/2=8.5

となるため、3Dビッドは当落線上ということになる。点数が片寄っていて、相手のスーツと思しきSが短いので3Dをビッドすべきかとおもわれる。実際には、ビッドすると3Nへたどり着ける。

しかしまぁ、ここに大敗したくなかった。RDFZ2はおそらくRDFZ1の二軍と思われるので、優勝候補の1の方を精神的に楽にさせたくなかったのである。

ニ戦めはチャイニーズタイペイ。台湾チームについては、オリンピックなど国際的な試合に参加する時は大人の事情でこう呼ぶのがならわしとなっている。ここにはしっかり22VPをいただいた。

基本的に勝ったわけだけど、17番が最も熱かった。

Q74
AJT9
T7
AJT4

A9832
K2
K654
Q7

下の4S,OLはC9。plan the play.

ウィナーもルーザーも全然数えられないけど、こういうハンドをやってる時にブリッジの楽しみを感じる。

勝ち数は「S4H2D1C3」が本線なんだけど、C9のリードはSのバッドブレイクを示唆していること、CはSを狩りに行っても切られうること、DAが裏の可能性もあることを考えて、「S3-4H3D0-1C1-2とDラフ1-2」というのもいいプレイラインに見える。

検討をしてみると、Cを3つ勝つプレイは左手のクラブの枚数に合わせてダックする(ダブルトン想定)か、またはCAを上がってSをすぐ出しにいく(シングルトン想定)、となるが、たとえSKが左手にいてもDをダミーでラフらされる展開になってSK、CK、D×2と負けてしまう可能性があるし、ウィナーが10に達する前にルーザーが4つできちゃいそうである。ということで後者の「S3-4H3D0-1C1-2とDラフ1-2ライン」を選択。

後者のラインではとにかくルーザーを出したくないので、ハンドのCQをHで消すのがマストである。エントリーの都合上HをKとったあとHをフィネスすると、それが勝つ。HAを取ると左手からHQが落ちてくる。ハンドからは予定通りCQを捨てる。

#17

Q74
9
T7
JT4

A9832
-
K654
-

次の一手は結構難しいのだけど、左手のHとCが短いならSは4-1で分かれてそう。H9は切られてもウィナーによるラフだろうし、左手はラフして入った時に打ち出すものがない。ということでH9をコンティニューし、Dを捨てる。左手はS6でラフしてSTリターン(!)

僕は(SJTからのフェイクカーディングっぽいな)と思いつつQを一応かぶせると、右手がノータイムでS5をフォロー。テーブルプレゼンス的には、左のスペードはKJT6のようだ。

CJをラフィングフィネスしてもCKを被せられると、ハンドでラフして手からDをだすはめになる。カードリーディング的にDAは裏にいそうだけど、一応DxをDKにむけて出してみるかと思いやってみると、勝つ。Dスモールをコンティニューすると左手のDJが勝ち、SKリターン。ハンドのSAで勝ってダミーでダイヤをきりにいく。終幕。

フルハンドは以下。

///////////////Q74
///////////////AJT9
///////////////T7
///////////////AJT4
KJT6::::::::::::::::::::::5
Q87::::::::::::::::::::::::6543
J8:::::::::::::::::::::::::::AQ932
9862:::::::::::::::::::::::K53
///////////////A9832
///////////////K2
///////////////K654
///////////////Q7

結果的にはS4H3D1C1とDラフ1となった。

実際には左手のクラブは短くないのでDAがオンサイドなのは割と自然か。Sブレイクが悪いのを察知したのは怪我の功名。普通にSを負けに行くプレーだとS2D1C1は負けるとおもわれる。

手元のデータムつきスコア表によるとアベレージスコアはNSの+80なので、かりに全テーブルが4Sに行っているとすれば4テーブルに1つしかメイクしていないことになる。Hリードから始まったところのもあるだろうが、Cリードから作ったのは僕だけかもしれない。

実は左手には、H9をラフせずにDを捨てるというカウンターディフェンスが存在するが、その時はダミーからCJを引いてラフィングフィネスし、手からスペードを出せばメイクする運びになっているようである。Hをフィネりにいった時点で勝っていた、というわけだ。明日のブリテンにどのような記事が載っているか、楽しみなボードである。

三戦めはJapan Bとで、25-5という出来レースのようなスコア。

今日の総評は、RDFZ2に大敗したくなかったが、残り2チームからちゃんと勝てて良かったということ。

明日も頑張りますね。