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みなみけ 3姉妹(非日常)

この物語は御波家3姉妹の非凡な非日常を淡々と描くものです。過度な期待はしないでください。 σ(シグマ)世界線の物語だよっ♪ (第9話 参照)

(→こちらの続き)


1人の少女がライフルの銃口を少女達の集団へ向ける・・・

射程は約800m、風の計算も済ませ、スコープで対象を補足・・・

後は引き金に手を掛け、引くだけ・・・


『マキナ』 ・・・っ !?


やばっ、ばれたのよさ !! 今 完全にこっちみられた !!


1人の少女は瞬時にライフルから離れ、

迷彩の布を被り、地面へ伏せる・・・


『マキナ』 ぬおぉーー、淫乱メイド、お前 どんな仕事とってきてんだよ !!


私を殺す気なんかぁーー !?


『幸』 えっ !? だって・・・、マキちゃんが今最も勢いがある犯罪者がいい♪


・・・って言うから、ナハトゥーラ(ロシアンマフィア)を半壊させた集団を・・・

(*やったのはミステス&リゼ)


『マキナ』 限度ってモノを知るのよさ・・・、マキナ、撤退 開始します・・・


『幸』 あっ、待って !! マキちゃん、今入った情報によると・・・


→ 悠奈(少女達) 視点へ


『悠奈』 んっ、どうしたの ?? サタンちゃん


『サタンちゃん』 いやなに・・・、ちょっと、脅しただけじゃ、なっ ??

『ミステス』 んっ・・・約800m・・・やや北西・・・


『悠奈』 それにしてもこの街は何かピリピリするわね ??


『サタンちゃん』 ''殺気'' を向けられておるのじゃろう・・・


ここはそういう街じゃからの・・・


+聖王都 入口+

そこはバウンティーハンター(賞金稼ぎ)が集(つど)う場所

各地を破壊して回る悠奈達も例外ではなく、『犯罪者』

魔界において犯罪者が寛容なのは、狩るモノがいるから・・・

各ギルドには定期的に情報がばらまかれ、更新される・・・

いわば、一攫千金、それが魔界における賞金稼ぎ(ルール) !!


『あきら』 だから、これかぁーーー


おっ、意外と写真映りがいいんじゃん♪ 撮ったのはアンナちゃんかなぁ~ ??


『悠奈』 うんうん♪、結構綺麗に取れて・・・


・・・って、それ手配書じゃん !! あ~~、私達もう戻れないのね・・・、ぐすんっ


『あきら』 まぁ、そこまで気にする事でもないよね♪


『悠奈』 気にしてよ !!


・・・ でも、なかなか仕掛けて来ないわね・・・、この賞金額(1億)だったら・・・


すぐ襲ってきてもよさそなのに・・・


『サタンちゃん』 安っぽいプライド(自負)があるのじゃろう・・・


1人が動いたら、皆動くのではなかろうか・・・ ??


『???』 ふふ、そんな呑気(のんき)に話していいのかしら ??


それは ''誰'' も知覚できない程の1瞬・・・

栗色の髪の乙女は意識の外側からやって来た・・・

誰1人として少女の接近に気がつきもしなかった・・・

多くの戦闘経験を持つサタンちゃん、ミステスですらも・・・


『???』 こんにちは、鳴龍が死ノ龍 『絶炎』 の愛花と申します


少女達が戸惑う中、乙女はにっこりと笑顔で告げる・・・


『愛花』 さぁ、始めましょうか ?? 『殺し合い』 を・・・


閉じ込められた魔力が弾け飛ぶ様に溢れ出す・・・

並のモノなら、それだけで精神を持ってイカレそうな程

濃く重く、そして耐え難い・・・


ここは賞金首&稼ぎが集まる街・・・

愛花の魔力に充てられ、彼女に飛びかかる・・・


『愛花』 猛獣ですか ?? 貴方達は ??


一閃、二閃・・・

赤い閃撃が見えるのと同時に真っ赤な血が飛び散る・・・

屍の数は20以上、それが1瞬で血の海に沈んだ・・・

彼女のワンピースは1滴の血も被ってなく、真っ白のまま・・・

恐怖すら超えた感情が周囲を支配し、威圧する・・・


この空気に耐えきれないモノは発狂し、

あるモノは逃亡すら計ろうとするが・・・、


セフィロト


突如下から生えた光の木が赤い花びらを付ける・・・


『愛花』 弱さは罪です、逃げ出すなんてもってのほか・・・


折角、お洒落をしてきたんだから、邪魔しないで貰えるかしら


辛うじて生き残った者はもはや何もできない・・・

この 『惨殺姫』 には決して手を出してはいけない

それを強い者程 痛烈に痛感する・・・


だが、それでも道を妨げる者は倒さなくてはいけない・・・

絶対的な 『死』 を前にしても逃げ出さない 『覚悟』 が

試されているのだ・・・


少女達はその威圧に負けずに構えを取る・・・


『愛花』 そうね・・・、私が用があるのは1人だけなんだけど・・・


そういう姿勢は嫌いじゃないわ・・・、ふふ、楽しませてね♪


ミステスは瞬時に距離を詰め、


左から右へ薙ぐ様に剣を振るう・・・


刹那 (瞬光・神薙ぎ)


愛花はそれを受けるのではなく ''流す''

剣を合わせた愛花に導かれる様にその斬撃は

角度を変え、右斜め下へ向かう・・・

体勢が崩れたミステスは剣を右手から左手へ飛ばし、


チェンジ・オブ・ブレイド

神太刀・落とし


左手で上から振られた斬撃が来る前に

愛花はミステスの顔に手を翳(かざ)し、


スリーピング・チャーム


ミステスは ''剣'' へと帰り、地面へ落ちる・・・


『リゼ』 クラッセ・グラヴィタツィオーン (超重力)


重力を数十倍にした空間が愛花を押し潰す・・・

だが、愛花はその中を何事もないかのように歩く・・・

少し、考える様な素振りを見せると・・・、


『愛花』 なる程ね、こういう 『創り』 か・・・


リバース W(ダブル)・グラビティー


元の重力を2倍にしたモノをはね返す


『サタンちゃん』 来るぞ・・・、気をつ・・・


1瞬で3人の後ろへ愛花は立ち、


左の手を払うだけで少女は街の家屋へフッ飛ばされる

その衝撃で家が折れ、崩れ落ちる・・・


『愛花』 私を目で追えたのは、彼女だけね・・・


でも、貴方達にはそういう事は特に期待していないし・・・


私を楽しませてくれるかしら♪


あきらちゃんが銃を構え、愛花へ向けて撃ち出す


ブラック・サンダーレイ


近距離の高速黒弾・・・

雷の速度を持つそれを愛花は軽く左へ躱す・・・

だが、ここからが本番 !!


アングル


愛花が躱した方向へ弾が曲射する・・・

彼女は前方へ潜り込む事でそれを回避・・・


次の瞬間、彼女はあきらちゃんの眼前へ

銃と銃を交差させ、愛花の剣を受け止める・・・


衝撃によって家屋の柱へ叩き付けられる・・・

だが、少女は諦めない・・・、銃口を愛花へと向・・・


銃が手から滑り落ちる


『愛花』 パラライシス(麻痺)、う~ん・・・努力賞かな


近づきあきらちゃんの頭を撫でる


この弾丸を含めて・・・ね♪


キィィーーン


銃弾を地面へ弾き飛ばす・・・


あきらちゃんの弾丸はアングル(角度変更)を2度繰り返し、

愛花へ初めて到達した・・・、つまりそれはそれ程の力の差が ''ある''

という事を示している・・・、この状況の中、少女は果たしてどうするのか ??


『愛花』 さて、そろそろ始めましょうか ??


『悠奈』 先に2つ言っておくわ !!


私は私の身近な人が傷つけられるのが凄く嫌いなの !!

そして、もう1つ 私はどんな状況であっても絶対 諦めない !!


鳴神2


『愛花』 さぁ、かかって来なさい !!


雷を纏う悠奈のスピードが愛花を捉える・・・ が、

それを上回る速度で悠奈は裏(後ろ)を取られる・・・


『悠奈』 がはっ・・・


悠奈は防御を取る暇もなく、後ろから愛花に殴られ、吹き飛ぶ・・・

家屋をブッ飛ばし、木っ端が散らばる・・・


『悠奈』 ふぅ~~、このままじゃ勝てないわね・・・


達人は相手の力量を1撃で悟るという

悠奈の力量はそこまで到達していないが・・・、

今の1撃はそれを感じさせるには十分過ぎた・・・


悠奈はホルダーUからカードを切る・・・


フェアトラークス


エクセリオン・ブレード (デュランダル・エクセリオン)


それは天使の羽を象(かたど)るかの様な剣

白く翼がはためき、神々しささえ合わせ持つ・・・

魔剣は使用者に合わせ、姿・形を変え、そして成長する !!


『悠奈』 身体が羽の様に軽い !! これならいける !!


『愛花』 その剣は初めて見るわね・・・、期待していいのかしら ??


ふぉん


剣で裂くとは違う風の音が愛花を斬る・・・

それは天使の羽の様に軽く、そして何よりも鋭い

強靱な鉱物すらこの剣の前では容易く斬れるだろう・・・


しかし、セフィロトは違う

斬れず、折れず、曲がらず、朽ちない !!

それが愛花が天上から奪った ''煌めく炎の剣''


こうなると後は、力量の勝負・・・


悠奈は愛花の姿を捉え、追いつき上から剣を振り下ろす

愛花はそれを弾き飛ばすのではなく、魔力の方向を変えて捌く

幾ら悠奈が攻撃しようがこれではダメージを与える事はできない・・・

しかも、愛花は捌くのを最小限に、そして反撃すら行う・・・

斬られにいき、斬られる・・・、これでは勝ち目など有りはしない・・・


『悠奈』 ・・・っ


何回目の傷をもらった事だろう・・・

速さで追いつけても技で負ける・・・


『悠奈』 それなら !!


天使の羽がはためく様に大きく広がる

光の魔力が充ち、今 解き放たれる・・・


シャイニング・ウィンザード


光の斬撃が走る様に大地を斬り裂き、

愛花へと迫る・・・


愛花の剣が伸び、巨大化する

揺らめく様な炎を携え、その斬撃を斬り払う !!


そして、悠奈の眼前へ迫り、エクセリオン・ブレードを弾き飛ばす・・・


『愛花』 もう少し期待していたのだけれどね・・・、もういいわ


愛花が剣を構え、斬ろうとする時に異変は起こる・・・


『悠奈』 ふふふ


悠奈の口元に不可解な笑みがこもる


どしゅん


紫電一閃 !!


とてつもない超高速で愛花は下から上へ斬られる・・・


悠奈の手に握られているのは ''イカズチの剣''

それは電撃を込めた様に光り、鳴き、怪しく揺らめく・・・


(続く・・・)