みなみけ 3姉妹(非日常) -38ページ目

みなみけ 3姉妹(非日常)

この物語は御波家3姉妹の非凡な非日常を淡々と描くものです。過度な期待はしないでください。 σ(シグマ)世界線の物語だよっ♪ (第9話 参照)

(→こちら の続き)


ずぉん


場外からけたたましく 『闇』 が笑っている !!


それは1つの悪魔から放たれ、闘技場全体を襲う・・・


『闇の戦慄』


恐怖と畏怖を束ねるその悪意の塊は誰しもを悉(ことごと)く喰らう


闇に魅入られ、闇に堕とされ、闇に足が溺れる、そんな恐喜の伝染・・・


ぎゃぁぁあああ~~~


闘技場は遍(あまね)く混沌の坩堝(るつぼ)に堕ちる・・・


恐喜による錯乱、混乱が後を絶たず、人が人を血で洗う・・・


阿鼻叫喚が支配し、さながら地獄絵図である・・・


『サタンちゃん』 ・・・っ、何て禍々しい狂気なのじゃ・・・、あきら大丈夫か ??


『あきら』 うん・・・、何とか・・・、結構辛いけど・・・


苦悶に顔を歪ませるあきらちゃん・・・

例え以前に経験(阿修羅戦)があるとは言え、恐喜は尋常ではないのだ !!

離れた位置でこれなのだから・・・、近場にいる悠奈は・・・


『悠奈』 ・・・っ、何てきつい悲しみなのよ・・・


悠奈はその恐喜(感情)をもろに受ける・・・


それは立ち上がれぬ程の痛み !! 屈しそうになる決意 !!

恐怖が悠奈を堕とし、戦意を奪う・・・ 『俺(恐喜)に平伏せ !!』 と

だが、悠奈は折れない !! 挫けない !! 負けない !!

何故なら、泣いてる少女がいるのだから・・・


私は 『悲しみの怨嗟を断ち切る !!』


悠奈は覚悟を決める !!


それは揺るがぬ自信 !!

それは決して砕けぬ心 !!

そして、総てを包み込む愛 !!


そんな中、絶望たる狂姫が悠奈に喰らいつく・・・

砕けた剣(鞘 - ベオフルフ) は少女の更なる怨嗟、憎悪、妄執を引き摺り出し・・・

少女を黒くどす黒く 『悪魔』 へと染め上げる・・・

それは、もはや手の付けられぬ怪物・・・、恐喜そのものである !!


悠奈へとどす黒い拳が叩きつけられる !!


避ける事はできない !!

それは彼女の悲しみそのものなのだから !!


悠奈はそれを光力でガードする・・・


弾かれる !!、腕が痺れる・・・

光力でガードしてなおこの威力・・・


悠奈痛みに耐え、壮絶に打ち返す !!

その光拳は魔剣を捉え、穿つ・・・


だが、魔剣とてそれを許さない・・・

ブロックした拳で更に苛烈に拳撃を叩き付ける !!


ドゴォ~ン


地鳴りの様な拳撃の応酬が場内を埋め尽くす・・・

顔に肩に胸に腹に拳が抉(えぐ)り込まれる・・・

聖拳 vs 魔拳・・・、愛と憎・・・

違(たが)う両者は違わぬ道を模索する為に拳を交わす・・・


『闇拳(あんけん)』

恐喜を好む闇の手が第3の手を造り、前方左斜め下から悠奈を穿つ !!


突如生えた手に悠奈は虚を突かれ、ガードが遅れる・・・


ガードの下を擦り抜け、闇拳が悠奈の肝臓へと突き刺ささる・・・


レバー・ブロウ !!


光壁を凌ぎ、貫く衝撃に悠奈は悶絶する・・・

息が出来ない・・・、苦しい・・・、視界が歪む・・・


だけど !!


私は負けない !!


『光拳(こうけん)』

悠奈の左の拳に愛の熱が籠もる !!

それは自分への信念 !!、魔剣への揺るぎない愛 !!

それを・・・、叩き付ける !!


シャイニング・ストレート !!


真っ直ぐに光威を放つその幻の左は総てを穿つ愛 !!

慈愛を込めた閃光が・・・


魔剣を恐喜(闇の手)ごと ブッ飛ばす !!


今、2人の距離は放たれた・・・、件(拳)の交渉は決裂したのだ !!


もう力でねじ伏せるしかあるまい !!


聖拳 vs 魔拳の闘いは聖剣 vs 魔剣の闘いへと移り変わる !!


【魔剣】


最初に動いたのは、魔剣フルンティング・・・

鞘を砕かれ、心を闇に染めたる少女は・・・

その闇を 『矢』 として、闇弓(あんきゅう)に添える・・・


その莫大な闇はその 『矢』 を黒くそして、どす黒く染め上げる・・・

それは真っ黒な 『闇』 そのもので、どこまでも何処までも黒い・・・

漆黒の矢じりが告げる !! 『もう総てが遅いのだ』 と !!



【聖剣】


悠奈だって分っている !!、あの魔剣は手遅れだ !!

闇に飲まれすぎている !!、助ける術などありはしない !!

お前のやってる事はただの偽善ではないか !! 所詮、お前の愛など・・・


黙れ !!


悠奈はその言葉(心の声)を一蹴する !!

この私 『御波悠奈』 を甘く見るな !!、私の愛は総てを覆(くつがえ)す !!

『私の声を 心を 愛を感じなさい !!、お姉ちゃんが総てを終わらしてあげる !!』


現出 !!


『グラン・センチュリオ』


悠奈が出(いだ)すは聖剣 !!、覚醒の乙女だけしか扱えぬ 『正義』 の剣

悠奈は確信している !! 『絶対に魔剣を救い出せると !!』

それが悠奈が信じる 『正義』 = 魔剣(幼女)への 『愛』 である !!


イメージは現実となり、セカイは悠奈に味方する・・・ !!


固有結界 『Lord of Sanctuary (王家の聖域)』


恐喜に飲み込まれたセカイにあってなお悠奈は輝きを放つ !!


それは悠奈の愛が聖なる翼へと変わる瞬間であり・・・、


3枚、4枚と 『聖翼』 が創造(ブリアー) される・・・


光の乙女は今、極剣を振り上げる・・・、それは断滅の一閃・・・


善と悪を切り離す 『奇跡』 の一撃 !!


悠奈が聖剣を振り下ろ・・・


その瞬間、闇で膨れあがった矢に貫かれる・・・


『ダーク・メサイヤ』


その闇の矢は何本にも分かたれ、悠奈の翼を肩を足を貫く・・・


だが、それがなんだというのだ !!


悠奈は揺るがず聖剣を振り下ろした !!


『極煌剣』


その慈愛のイメージは総ての悪を消し飛ばす 『正義』 の一降り


天使が舞い降りる如き優しい慈羽が奇跡となり、総てを救う・・・


『慈羽の奇跡』


それは、悠奈へ向かってくる幾ばくかの闇の矢を消し去り、

魔剣の闇ですら天上の愛で包み込む・・・


『??』 とても優しい光・・・、こんな感覚久しぶり・・・


少女は思い出していた・・・、自分の名前を・・・、そして愛を、慈しみを・・・


少女の目にサファイアの輝きが戻る・・・


『??』 お姉ちゃ~~ん !!


闇から開放された少女は・・・、悠奈に抱きつき嗚咽(おえつ)を漏らす・・・



聖剣ハウンディング(真)を手に入れた !!


『悠奈』 まさか魔剣の正体が 『弓』 だったとはね・・・

(*悠奈の傷は 『慈羽の奇跡』 で打ち消された・・・)


ベオウルフ(矢)とレシティア(弓)で一対の剣なのね・・・


『あきら』 伝承は 『どこまでも追う剣』 だからね・・・、それに私は犬が嬉しいのだ♪


『悠奈』 狼だからね、それ !!ちっちゃくてもっ


『サタンちゃん』 まぁまぁ、それよりもお金も手に入ったし♪ 良かったの♪


『悠奈』 もしかして、また脅した ??


『サタンちゃん』 何のことじゃ ??、我は正当な報酬を貰っただけじゃが・・・、くくくっ


『悠奈』 さて、今日は疲れたし、宿に行って眠ってからまた明日探索しましょ~♪


『あきら』 お姉ちゃん、熱かったからなぁ~~、グッジョブ♪


『また、お前達か・・・、金さえ貰えれば、こっちは構わわねぇ~ から 好きにしな !!』


『悠奈』 意外といい人だよね・・・、あの人・・・


『意外とは余計だ !!』


悠奈が今回稼いだその額、3万魔界$(300万)である !! (*1円=1ヘル)

悠奈達が魔界を旅するには十分な額である・・・

(魔界にはヘルと魔界$という通貨があり、1,5,10,50(アスティア硬貨)をヘルと数え、

100(魔界$),500(5魔界$),1000(10魔界$),5000(50魔界$),10000(100魔界$)

を魔札で扱う *基本100円=100ヘル=1魔界$である・・・)


『あきら』 魔界編、熱くない ??

『悠奈』 魔界だから魔力 漲(みなぎ)るのよ♪


そんな2人の会話が深夜に行われました・・・


☆☆☆(次回予告)☆☆☆

魔界は携帯すら繋がらなかった・・・

悠奈が気づいたのは、金を稼いだ後だった・・・

携帯を買おう !!、今すぐに !!、そんな決意をした悠奈であった・・・