最近、若い人に視線が気になる

という人が多いように思います

大体、日本人は人の視線(アイコンタクト)を

避ける傾向にあります



ニコニコニヤリ アイコンタクトの実験 えーおねがい



昔、大学の研究室でアイコンタクトの実験を

したことがあります

実験結果については日本や米国などの学会誌に

載せました

日本人の特徴として全般的に視線を避ける

傾向にあり、特に目上の人とのアイコンタクト

には、そういう傾向がありました

欧米では互いに会話している間にも

しっかり相手の目を見て話す傾向にあります

しっかり相手の目を見ないのは

何か後ろめたいものをもっていると

勘ぐられることがあるようです

日本でも、最近は面接や仕事場面では

しっかり相手の目を見て話しなさいと

言われるようになってきました

しかし、フォーマルな次元においては

アイコンタクトを避ける傾向にあることには

変わりないようです



ニコニコニヤリ  若者の視線への意識は  爆笑ウインク



視線は人間関係の入り口だと言われています

また、コミュニケーションの出発点だとも…

最近、視線耐性という言葉があります

視線耐性とは「他者に見つめられたとき

自然体でいられる力」をいいます

ネット上で「視線耐性がないから

目を見て話せない」などの本音が見られます

視線耐性が低いと、相手にどう見られている

のか不安に感じ、その不安から視線を

合わせられなくなるといいます

相手に見られていることを強く実感して

しまうからです

男性化粧品マンダムの調査によりますと

「他者の視線にストレスを感じたことが

ありますか」という問いに

「とてもよくある」「たまにある」の合計は

全世代平均で56.5%ですが

10代、20代に限ると67.6%になりました

「相手の目を見て話すことが苦手ですか」

に対して「とても苦手」「やや苦手」は

全体の43.8%でしたが

10代、20代は53.5%と

いずれも10ポイント前後若者に多くなってます

こうしたことの背景には

コミュニケーションツールの変化があります

対面重視の人間関係から

スマホなどによるSNSによる

コミュニケーションの変化が大きいと思います

携帯やスマホの接触時間は

10年前の6倍近くになるというデータもあります

デジタル機器のさらなる開発や発展は

人間関係の変化をさらに加速化する

可能性があります

ただし、人間社会の「生の人間関係」を

避けて通るわけにはいきません

ますますデジタル化される社会において

アナログな面をどうキープして

日常の生活に取り入れかが課題になります

アナログな人間とデジタル機器の使用は

二律背反な面があることをよく

自覚しておきたいものです



出典: AERA  2019.2.4 号 (No.5)