童話の話
ウチの息子さんはそんじょそこらの子供と同様「アンパンマン」に惚れております。
何であんな丸顔が好きなのか、
僕なら「矢田亜希子」のほうがいいと思いますが。
その彼が、最近は車のチャイルドシートに乗せると
自分をチャイルドと認めたくないのか
姑並みの嫌がらせかわかりませんが、おとなしく座らず泣いてしまいます。
そんな時役に立つのが、この商品「童謡アンドアンパンマンCD」です。
このCDを流してしまえばあら不思議、さっきまで泣いて我々の鼓膜がなくなるほど
泣いていたのがウソのようにルンルンです。
このCDにはアンパンマンの他に童謡の歌が入っているのですが、
その中にみんな一度は歌った事がある
「グリーングリーン」が入っています。
ウチの愛妻が
「この歌、実は、悲しいんよ」
というので、胸に手を当て、足でハンドルを握り、聞いてみると
とてつもなくセンチメンタルじゃないですか。
こんなにセンチメンタルになったのは、伊代がまだ16のころぶりです。
1 ある日パパと二人で 語りあったさ
この世に生きる喜び そして悲しみのことを
グリーングリーン 青空にはそよ風ふいて
グリーングリーン 丘の上にはララ緑がもえる
2 その時パパが云ったさ 僕を胸に抱き
つらく悲しい時にも ラララ泣くんじゃないと
グリーングリーン 青空にはそよ風吹いて
グリーングリーン 丘の上にはララ緑がゆれる
3 ある朝は目覚めて そして知ったさ
この世につらい悲しい ことがあるってことを
グリーングリーン 青空には雲がはしり
グリーングリーン 丘の上にはララ緑がさわぐ
4 あの日パパと約束したことを守った
こぶしをかため胸をはり ラララ僕は立っていた
グリーングリーン まぶたには涙があふれ
グリーングリーン 丘の上にはララ緑がぬれる
5 その朝パパは出かけた 遠い旅路へ
二度と帰ってこないと 僕にも分かった
グリーングリーン 青空には虹がかかり
グリーングリーン 丘の上にはララ緑が生える
6 やがて月日が過ぎ行き 僕は知るだろう
パパの言っていた ラララ言葉の意味を
グリーングリーン 青空には太陽が笑い
グリーングリーン 丘の上にはララ緑が鮮やか
7 いつか僕も子供と 語り合うだろう
この世に生きる喜び そして悲しみのこと
グリーングリーン 青空にはかすみたなびき
グリーングリーン 丘の上にはララ緑がひろがる
5番のところなんてどうでしょう。
「その朝パパは出かけた 遠い旅路へ
二度と帰ってこないと 僕にも分かった」
二度と帰ってこない、
釣りに行ったのでもなければ、バケーションでもないはずです。
愛人、蒸発、移民、密入国、ビザがきれた、引越し、左遷
いろいろアホなことを考えていましたが、
調べてみると、戦争のことらしいです。
もし自分が戦争で息子と引き離されると想像すると、
泣きそうになったので、あるある探検隊を思い出して
我慢しました。
戦争絶対反対。