サービスマンの視点 | 山根大助オフィシャルブログ「山根大助のイタリアンな日々」Powered by Ameba

サービスマンの視点

先日、sudに食事に行った。久しぶりにMy Daughter1号2号が試験前で部活が休みだったので。

ちなみに1号は箕面自由学園高校でチアリーディングの、2号は近大高校で吹奏楽のクラブに所属している。

どちらも休み無く活動しているので家族でご飯を食べたりする機会が殆んど取れない。

で、その時に気づいた事だが席に着いていてサービススタッフと殆んど目が合わない。これは問題だパンチ!

お客さんは常に目線を合わせたい、と思っている。むしろ視線を探していると言っても良いぐらいだ。

大声でサービススタッフを呼ぶ人は非常に稀で、アイコンタクトで呼びたいのだ。

sudで僕の周りに何人ものスタッフがやって来て何か用事をこなしていたが誰もこっちを見ようとしない。

多分、僕と目を合わせるのがよっぽど嫌だったのだろうが(めっちゃ嫌われてる)

用事が無くても目線が合ってニコって笑ってくれたら、それでも嬉しい。料理やパンが出なくてイライラしていると余計に目線が合わなくなる。気持ちはわかるが、あかんでしょう。叫び

料理の説明をしてくれるのは良いが僕の考えた料理だし、イライラしていたので「もう、説明は結構である。」と断った。なのに、また別の料理で説明に来る。もう、いいて!

説明する事は親切だし店としてもお客様に知って頂きたい情報も確かにある。

でも、その料理を食べた事のある人が(あるいは考案者の僕が)お連れに説明したい時や、中にはそっとしておいて欲しい人もおられるだろう。

つまり、お客様によってして欲しい事や、して欲しくない事がそれぞれ微妙に違うという事を理解して欲しい。

いずれにしても、お客様目線で考える、想像する事が大事だと思う。

一回席に座ってサービスしてる風景をお客の目で見てごらん?いろいろわかるはず。

店にはいろいろな目的や期待を持ってお客様が来られる。

接待や会合に使って下さる時、別の方を紹介して下さる時、皆さんとても神経質になられる。

当然である。もし上手くいかなかった時、店よりもむしろお客様の方が被害が甚大である。

大きなリスクを負って下さっているという事だ。だから何度も電話をしてこられたり、下見に来る方もおられる。

そんな心理を良く理解出来ないで接客すると結果的にやきもきさせたり、十分な満足を提供出来なかったりする。

料理が美味しいに越した事は無いが接待などで店を選ぶ時、より重要なのは接待客への配慮など、サービスの充実だ。

若いサービススタッフは接待をしたり、重要な会食の幹事を命じられる事などはまず無いだろうが、その役割を想像出来なければ通用しない。

自分の親や、彼女や奥さんの、又は自分にとって一番大事な人、あるいは意地でも負けられへん人を、かなり気合の入った予算で(もちろん自腹で)食事に招待したと思えば良い。

料理の出てくるタイミングから、スタッフの言葉遣い、笑顔からもちろん料理のクオリティまで、めちゃめちゃ気になるから爆弾

自分でするわけじゃないだけに、そりゃハラハラ、イライラ、ドキドキするで。

それを安心させてくれる言葉や口調なども大事だ。淡々と事務的に喋られたんじゃ不安が募る。

そのテーブルを誰が自分の責任としてサービスしているかも明確にして欲しい。自分が大事な人が来たら自分でサービスしたいでしょ!当然最後にお見送りや挨拶もしたいよね!

サービスって難しいけど想像力を持って、それぞれのお客様にそれぞれ満足を与えられるようにやってね。

お願いキスマーク