こうして手を広げれば、写真の中だけど、多くの国旗が一つになる。

 

沢山の国々がここ平昌に集まり、沢山の国の人々が、

6種目でライバルになり、アスリート仲間になり、友人となる。

 

国と国の間に色々な課題があったとしても、今日の開会式の数時間は全ての国が、

パラリンピックの開会式という一つの舞台に立つ演者になる。

同じストーリーを描くチームになる。

 

もちろん。

開会式だけでなく、18日までのパラリンピック期間全ての日程がそうだ。

 

もちろん。

戦いの舞台に立てば、氷の上に立てば、ライバルとなり、戦う相手となる。

でも、

氷を下りれば、同じパラアイスホッケーをやっている、同じパラアイスホッケーを愛する仲間になる。

 

そんな経験が出来るパラリンピック。

そんな雰囲気になれるパラリンピック。

そんな想いになれるパラリンピック。

 

だからこそ、出来るだけ多くの子供たちに、出来るだけ多くの人に、このワクワク感を届けたい。

だからこそ、今ここにいる。

 

今日メディアの方に「大祐はいつも笑顔で楽しそうだな」と言われた。

嬉しいね。

今日メディアの方に「上原さんの周りには楽しい事が沢山ありそうですね」と言われた。

周りの人にも楽しさを届けられてるなら最高に嬉しいね。

 

世界が一つになるまで数時間。

 

一人一人が舞台に立つ主役として、私もその主役を楽しんできたいと思う。

 

世界のすべての人が主役になる瞬間。

世界のすべての人と楽しもう。

会場にいる人も、テレビの前に居る人も、夢を見てる人も、これから生まれる子供たちも。