テキスト公開2~第12回無料講座 | 草加大介 公式ブログ ナンパ塾・恋愛塾・別れさせない屋・復縁塾

テキスト公開2~第12回無料講座

テキスト公開1の内容を読んだだけで、ヒロインの女が恋愛で幸せになるのは無理だと考えない男女は自らも先々、不幸が訪れるだろう。

拙著『強烈に惚れさせる方法』(KKベストブック)を読んだ者なら誰だってそう考えるはずだ。

あの本でヒロインのような女やヒロインと同じように考える男が幸せになれないと正しく論じている。

言っている意味がわからないのなら、とても難しい内容の本だが、自らのためにも読んだほうがいい。




「ボヴァリー夫人」第一部七  フローベル・新潮文庫より引用



 彼の母はこの倹約ぶりには賛成だった。母は自分のうちで何かもめごとがあると、以前のように息子に会いにきた。しかし、このおふくろさんは嫁に好意をもっていない。《身分不相応のおしゃれ》を見ていた。薪も砂糖もろーそくも《まるで御大家(ごだいけ)のような使いかた》だ。この家の台所でたく分量の火かあったら二十五人前の料理ができる!姑は自分で戸棚のなかの肌着類を整頓し、肉屋が品物をもってきたときよく注意することを嫁にいってきかせた。エマは教訓をおとなしくきいた。《嫁や》《お母さん》という言葉が一日じゅうかわされたが、そのたび、口もとがピリピリふるえ、両方から怒りにふるえる声でやさしい言葉をいいあった。
 前の妻、デュビュック夫人のときは、おふくろはじぶんのほうが息子に愛されているという自信があった。今度は、シャルルがエマを愛するのは母の愛情を捨て、自分のものを浸されるという気がした。老婆は、落ちぶれた者がもと住んでいた家の内で食卓に着いているのを窓ガラスごしにのぞいているような気持ちで、息子の幸福を悲しげな沈黙のうちにじっと見まもっていた。彼女は思い出ばなしをするような態度で自分のした苦労や犠牲を息子に思い出されようとした。それをエマのだらしなさに比較してあんな嫁ばかり大切にするのは間違ってるとしめくくる。
 シャルルは返答にこまった。彼は母をうやまってるし、妻をこのうえなく愛しているのだ。母の批評をもっともと思いつつ妻のしかたに不満はなかった。母が帰ったあと、聞かされた叱責のうちの一、二、のごく小さなことを、おそるおそるそのままの言葉で妻にいってみた。エマは一言で、夫のいうことが間違ってることを証明し、さっさと診察に行かせてしまった。
 そのあいだに、エマは自分が正しいと信じている理論どおりに恋を感じようとつとめた。庭で月光をあびつつ、おぼえているかぎりの情熱的な詩を口ずさみ、ため息をつきながらメランコリックな暖除調(アダジオ)を夫にうたってきかせた。でも、そのあとすぐ彼女はもとの平静な気持ちにもどっていた。シャルルはいっこうに恋心をそそられたようにも、感動したようにも、見えなかった。


※長いのでこの続きは次回に。


上記の内容を読めば解ると思うが、嫁と姑の不仲なんてどこの国でもあるのだ。

日本だけが嫁が立場の強い姑から虐げられていたという思い込みは戦後教育による、どうしようもない洗脳によるものである。

俺は戦後教育、戦後道徳、近代的苦悩、村上春樹とかが嫌いなんだ。

モテなくなるから嫌なんだ。

しかし、嫁という立場の女も先々は姑になるはずだが、自分の息子の嫁が自分の言うことを聞かなかったらどう考えるのか?