心理臨床が一斉を風靡した
しかし、「心理」より「生活」
の方が、重要な課題が多い
心理臨床は、阪神・淡路大震災を
機に、大きく普及しだした。
近年は、「生活の乱れ」などから
「生活臨床」が重要性を帯びる
心理臨床とは… 
心理臨床とは…
簡単に言うと、心の問題や課題を
考えたり、解決の糸口を見いだす
カウンセリングを想定すればいい
学問的には、精神医学や臨床心理学
などが窓口になる。
個人を対象にした個人療法や
家族を対象にした家族療法がある
1990年代に、多く発生し出した
不登校やいじめ、学級崩壊など
学校現場でも、多くの問題が発生
学校臨床という用語も、この時分
当たりからはやり出す
学校現場に、スクールカウンセラー
が配置され出し、相談窓口に…
学校現場で起きた大きな事件は、
2001年6月に大阪教育大附属小学校
での殺傷事件
包丁を持った男が児童や教諭に
切りつけた。
8人が亡くなり、他13人の児童と
2人の教諭が重軽傷を負う。
ここで、大きな課題になったのが、
事件に巻き込まれた児童や保護者、
教諭への心のケアだった
一旦、傷ついた心の傷は、
元の状態には戻らない。
心の傷であるトラウマを
どう癒すか？
傷は元の状態には戻らない。
では、どうするか？
トラウマという傷を抱えながらも
生活をどうするかを考えるのが
カウンセリングの手法になる。
つまり、機能的治癒を目指す
機能的治癒とは…
虫歯になって、歯科に行く
虫歯は、元の状態には戻らないが
歯科治療を受けて、機能的には
咀嚼には問題がなくなる。
これが、機能的治癒ということ
機能的治癒は、心身共に有効だ
心の機能を回復するのが
カウンセリングと言ってよい。
生活臨床とは… 
生活臨床とは…
21世紀に入って、個人の生活が
随分と乱れ出した。
睡眠不足から食生活の乱れ
運動不足と…生活が崩れ出す
大人も子どもも、睡眠不足は、
イライラしたり、気が短くなったり
キレたりする情緒不安定の要因に
食生活の乱れは、
「現代型栄養失調」(昨日のブログ)
になって、イライラ、無気力、
集中力の低下、脱力感などを
運動不足は、脳に十分な刺激が
伝わらず、メタボの原因にも
こうした生活の乱れは、
皮肉にも、生活が便利になれば
なるほど、人が怠慢になることを
招いてきた。
一時は、「心理臨床」で
種々の問題に対応できるが如く
思われたが、「心理臨床」にも
限界がある。
睡眠や食事、運動といった生活に
まつわる問題には、「生活臨床」が
必要になってきた。
十分な睡眠をとらないと
イライラや集中力の低下など
情緒の不安定には対応できないし
バランスのとれた食生活をしないと
やる気も起こらず、エネルギーも
蓄えられない
適度な運動をして気分転換や
ストレスの発散をしないと
精神衛生も悪くなる。
以前、ブログの記事にした
「生活不活発病」は、まさに
生活のリズムを整え
よく寝て、よく食べ、よく運動
しないと、心身が不活発状態になる
生活を活発にすれば、元気も出る
意欲も湧く。
不活発状態は、半病人になる。
心の問題ではなく、生活のありよう
の問題だ。
さあ～…心身を活発にしよう
スヌーピー 1コマ漫画
