四年。
四年。
もう四年もたったんだなぁ。
あの旅がもうそんな遠くに行ってしまったのかと、寂しく思いながらも、
ぼくももう今や28歳だし、そう考えたら時間は経ってるよなぁと納得もする。
(旅がはじまった当時は23歳だった)
2011年にミュージシャンとしてデビューしてすぐ、
ZIP!の旅コーナー「スマイルキャラバン」に出させてもらうことになった。
日本各地を旅してまわり、その土地の人と触れ合い、
文化や風土を見て、食べて、体験する。
そのコーナーでぼくの相棒だったのが、
人懐こく、自由奔放。
カリスマ性があり、アイドル性もばつぐん!
親バカならぬ、相棒バカな発言だと思うかもしれないけど、
ほんとに皆んなの注目の的であり、
皆んなを幸せにしてくれる子だったのだ。
海山川。
陸海空。
色んなところを旅した。
濃い旅だった。
(毎日が旅だったからね)
濃すぎて、想い出がありすぎて、
ぼくの20代前半の記憶は、ほとんど旅のことばかり。
友達と遊びたい!とか、
20代前半しかできない楽しいことしたい!
とかは当時、不思議と思わなかったんだよね。
行ったことのない街に行ける楽しみや、
食べたことない美味しい旅先の食べ物。
綺麗な景色に、体験したことないたくさんのこと。
スタッフは皆んな良い人たちだし。
そして何より、
相棒ZIPPEIですよ。
旅中いつでもモフモフできるし。
可愛すぎるし。
何よりあの子たち人気者だったから、
たくさんの人と繋がれたのも、
旅の想い出がぜんぶ素敵なのも、
今もぼくがミュージシャンとして歌ってられるのも、
ぼくはZIPPEIたちのおかげだと思ってるんだ。
旅中いつもリードを持ったぼくのことをグイグイと引っ張ってくれた彼ら。
デビューしたてで右も左もわからなく、テレビも慣れてなくて、右往左往してたぼくをたくさんの人のところまで引っ張ってくれた彼ら。
そんなあの子たちの命日から、
今日で早くも四年である。
向こうで楽しくやってるかい?
美味しいもの食べてるかい?
ライブにも遊びに来てくれます。
ほんとに嬉しいかぎり。
ZIPPEIと旅してた期間はほんの一年とちょっと。
それはぼくの生涯からしたら、
ほんのわずかな時間かもしれないけど、
生涯忘れない宝物。
大事に胸にしまっておきながら、