ちょいと前までは、イラストの仕事や写真の仕事ってのは
ほとんど「口コミ」「紹介」で入って来ていた。
僕は、好きな写真を撮ってる奴がいると、
ついつい知ってるAD諸兄に紹介せずにはいられない体質だった。
それは紹介して、恩を売ろうというのではなく、
むしろ、自分の真偽眼が正しいのか?否か?を
知ろうとする行動だったように思う。
(結構早い時期にADの名刺持たされちゃったので自信がなかった。という一面もあるけど)
んで、昔、知ってる限りのエライADに紹介して成功した一人が
高橋恭二というカメラマン。(実は予備校の同級生である)
再会した時に、彼はブルーハーツのジャケ写真とか撮影していたが
とても良い写真であったので、
知ってる限りのエライADの名刺の束をコピーして渡した。
(紹介しても、使ってくれるかどうかは、オイラの問題じゃないからね)
結果、たくさんのスゴイ仕事をこなして、彼は一時代カリスマになった。
その後、どこかに行方をくらましていたのだが、最近また出て来た。
(連絡は取ってない)
もう一人、これも予備校時代の同級生。いや彼は一足先に造形大学に
入っていたように思う。でも何度か呑んだ仲間。
彼も大学卒業後、カメラマンになっていたが悩んでいた。
んで、彼の所属する写真事務所の忘年会に行った時(展覧会も兼ねていたのだが)
彼が上記の恭二のマネしてるのを見て、何だか哀しくなってしまって
酷評してしまった。同時に飾られていた彼が撮った彼の家族のポートレートが
とても良かったので、絶賛した。「こっちで行くべきだよ!」
アドバイスというより、酷評の埋め合わせ的な褒め言葉だったかも知れない。
でもさ、同級生の真似しちゃいかんだろ!
余談だが、その時のパーティには俳優のアベちゃんも来てて
うちの娘はダッコしてもらって写真を撮ってもらった。
(そういや、その写真もらってませんが・・・)
ともかく、その彼にも恭二にしたようにエライADの連絡先教えた。
その後、しばらく連絡とっていなかったが、僕が急遽小金井で展覧会をした時に
一番最初に家族連れで来てくれた。新車のボルボのワゴンに乗って・・・。
そう、彼も見事にエライ人たちに使ってもらえた訳だ。
しかも使われたのは、真似したそれじゃなく、ポートレートの方。
いや、彼はポートレートが巧いのだ。被写体に嫌われないと言うか、
気配が消せると言うか?好感もたれると言うか?
たぶん彼の人間性なのだと思うのだが・・・・。
んで、本日彼の展覧会を見に行って来た。
ウン、いい写真群であった。手焼きのアナログなモノクロの写真たちは
画像以上に物語ってくれる。時に音楽さえ聴こえる。
特に、やはりポートレートが秀逸だった。
何か嬉しくなっちゃったよ。あの時の褒め言葉を(覚えてるかどうかは知らんが)
少なくとも継続してくれている。自分のいい所として自分で良くわかってる。
良いじゃん!そう思った。
ただ、スタッフが撮った彼自身のポートレートは
「ハカセタロウか!文化人のフリしやがって!」というものであった(笑)
展覧会場で彼には会えなかったけど、それはそれで良い。
写真が彼そのものだしね。良い展覧会でした。
展覧会は中野の冬青堂ギャラリーで7/28までやってるらしい。
ご興味のある方は、是非観てあげて欲しい。
そのカメラマンの名前を福岡耕造君と言う。

