最終日、園庭開放日のワークショップを終えて、
以前このブログにも書きましたが、
最初に倉吉に伺った時に出会った絵を描くのが大好きな少年
T君とお母さんと白壁倶楽部というお店でごはんを食べました。
彼はもう高校3年生。出会った時は3年生か4年生だったか?
その時代の彼には彼だけの世界観があって、
ちょっとオドロキな少年でした。
昨年、彼は、金さんのアトリエに遊びに来ています。
金さんとも彼の事について何度か話しましたが、
その後の印象も実はかなり同様の考えを持っていました。
つまり成長するにつれ、
スタンダードな絵の上手だとか下手とかいう
感覚が芽生えてしまった。
描く事が一番大事な事ではなくなってしまった。
もっと楽しい事ができちゃった?
テクニックというモノを持ってしまったために
そのテクニックが表現される事が大事な事だと思ってしまった。
でもね、小学生の時に彼が描いていた絵には
もっともっと大事なものが、たくさんあったのよ。
つまりルール無用、テクニック不要、楽しさ一番。
だからこそ、その絵に感じる人々が多く存在した訳。
その辺をどう説明していいか分からず、でも彼にはこう伝えました。
君が小学生の時に描いていた絵は、
呟きながら物語を作りながら描いていた絵は、
君だけのスペシャルホールド(決め技)だったんだよ。
今、君の絵にはそれが見られない。
それはとても残念。
もし、君が絵を描いて行きたいなら、
一度、小学生の頃に戻ってみるといい。
もし、描きたくないなら描きたくなるまで描かなくていい。
・・・と。
だって、絵を描く事を「使命」として描かなきゃいけないなんて
プレッシャーでしょ。楽しくないもん。
(ちなみに僕は彼の年齢の頃には連載持ってたけれど・・・)
んで、もし描きたくなったなら大きな絵を描きなさい!
出てくるキャラクターは、今と同じ大きさで良いから
とにかく畳一枚分位の大きな絵を描きなさい。
それから色は塗ってはいけない。色も描きなさい!
スペースを区切ってそこを塗りつぶすっていう作業も
とてもつまらない。そこも描くべきだと教えた訳です。
彼がどう行動するかは分かりません。
別にプロになろうとしているのか?どうかも分かりません。
でもね、小学生の時の彼のスタイルというか何と言うか?
それはまさしく、僕がワークショップで目指している
「楽描」の姿なのです。
まあ、絵を描く事しか人生の選択肢がないわけじゃないからね。
少なくとも楽しく接して欲しいのよ。