「上手」は悪い事じゃないのである。
たとえば「写真のように描ける」とか
「五線譜から一切外れない」とか
それはそれでスゴイ事なのだ。
でも、それだけじゃツマンナイじゃないの。
僕はそう思っているのである。
「下手」がいい。と言っている訳ではないのだ。
優れたアーティストは、基本的に皆「上手」の要素は
当たり前のように保持してる。
問題はそこから先なのだ。
絵の世界なら、そこから先の
オンリーワンを目指すべきだし、ナンバーワンを目指すべきだ。
音楽の世界もそう。五線譜から外れずに、
でもその五線譜をどう超えられるか?
そこに本当の目指すべき姿があるのだと思う。
子どもの絵や子どもの演奏に涙してしまう事がある。
妙に感動してしまったりする事がある。
彼らは「上手」ではないが、その瞬間、
五線譜を超えていたり、テクニックや何かの思惑を抜きにして
表現してたりする。
それがこちらの琴線に触れる。そういうことなんだと思う。
僕のワークショップは、だから大人にも子どものように
シンプルに、テクニックだとか思惑だとかを
半ば強制的に捨ててもらう事を大事にしている。